雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Nathalie Loriers 『 Nympheas 』

   ↑  2007/11/17 (土)  カテゴリー: piano
nathalie loriers nympheas
≪ Belgian Jazz Vol.1 ≫

先々週の土曜日、ギンザ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルでベルギーのピアニスト、エリック・レニーニのライブを観ていた際、隣に座っていた大学生らしいカップルが,
「へ~、このピアノの人、ベルギー人なんだって。」
「ベルギーにもジャズあるんだね。」
などと会話をしておりました。
「あたりめだろーが。エリック・レニーニ以外にも、ナタリー・ロリエやイヴァン・パドゥア、ディーデリク・ウイセルスだっているし、中堅どころではミッシェル・ハーやチャールズ・ルースだってかなり巧いぜ。それにブリュッセル・ジャズ・オーケストラっていう、超絶技巧のすげービッグ・バンドだってあるんだぜ~。」などと僕は心の中で呟きながら、レニーニの美しい旋律に酔いしれていたのですが、その時、ふと思ったことがありました。

「現在進行形のベルギー・ジャズは確かに聴いてはいるけど、昔のベルギー、50年代~60年代のベルギーにははたしてジャズはあったのだろうか?」

以来、頭の隅にそのことが引っ掛かっていてました。

こんな時に頼りになるのが季刊ジャズ批評別冊『 ヨーロッパのジャズ・ディスク 1800 』、ということで、やっと超多忙な一週間が終わった今日、ビール片手に久し振りにナタリー・ロリエの『 Nympheas 』を聴きながら、その中の星野秋男氏の書かれた「特別記事:ヨーロッパ・ジャズの歴史」を先ほどから読み直しておりました。

が、しかし、なんとベルギーのジャズ史についての記述がすっぽり抜け落ちているのです。この記事は、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、北欧諸国、旧ソ連・東欧諸国と、国別にそのジャズの歴史が簡潔にまとめられたものなのですが、ベルギーだけがないのです。やっぱり昔のベルギーはジャズ後進国だったのね、と思いつつ、今度はたびたび拙ブログでも引用させていただきている杉田宏樹氏の著書『 ヨーロッパのJAZZレーベル 』の「ベルギー」の項をめくってみると、ベルギーのドメスティック・レーベル、Igloo の解説の冒頭にこんな件があります。

≪ ベルギー出身のジャズメンは誰? と聞かれて、どのような顔ぶれが浮かぶだろうか。ルネ・トーマ、ファッツ・サディ、フランシー・ボーラン、ボビー・ジャスパー・・・・・。≫

そっかー、ルネ・トーマってベルギー人だったのか!てっきりフランス人かと思っていました。昔、Jazzland の『 Guitar Groove 』をよく聴いたものでした。ボビー・ジャズパーもベルギー人なの?知らんかったわ。ウイントン・ケリーの『 Kelly Blue 』(Riverside)でフルート吹いている印象が強いから、てっきり米人かと思っていたし。

てな具合に、これだけジャズを長年聴いてきているのに、そのミュージシャンの国籍に全く無頓着だった自分に情けなくなってきました。

さらに調べてみると、トゥーツ・シールマンスもベルギー人。フィリップ・キャスリーンも生まれはイギリスですが育ちはベルギー。それからベルギー・ジャズ界の重鎮、ジャック・ペルツァーもいらっしゃいました。

それにしても、昔はルネ・トーマにしてもボビー・ジャスパーにしても、ジャズを究めるためにベルギーを離れ、渡米したのに対して、今のベルギー・ミュージシャンは、せいぜい近郊欧州諸国(フランスやオランダなど)のミュージシャンとの共演をするぐらいで、結構地元に残って活躍しているもんですね。

ということで、今日はナタリー・ロリエのデビュー盤『 Nympheas 』(1991 Igloo 088 )から第5作目の『 Tombouctou 』( 2002 DEWERF )までを通して聴きながら本稿を書いていますが、どれも秀作ぞろいで驚きます。

特に好きなのは、このデビュー盤『 Nympheas 』で、録音当時若干24歳の彼女の瑞々しい感性が光る、すばらしい作品です。Kurt Van Herck (カート・ヴァン・ヘルク)のテナー・サックスを加えたカルテット編成で、オリジナル曲を中心に、ホレス・シルバーの≪ Peace ≫、マイルスの≪ Nardis ≫を挟み込んだ選曲。≪ Peace ≫でのナタリーのソロは、繊細かつ静的な音世界が陶酔感を誘う名演です。カート・ヴァン・ヘルクは前述したブリュッセル・ジャズ・オーケストラ( BJO )のメンバーで、かなりの腕前です。現在の欧州ビッグバンド界は、群雄割拠の戦国時代で、超絶技巧は当たり前の世界ですが、その中でもBJOは頭一つ抜きんでた他の追従を許さない存在です。個人的には欧州で今一番好きなオーケストラです。近いうちにBJOについてはあらためて書きたいと思っています。

Nathalie Loriers 『 Nympheas 』1991 Igloo IGL088
Nathalie Loriers (p)
Philippe Aerts (b)
Mimi Verderame (ds)
Kurt Van Herck (ts&ss)
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