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Seamus Blake / Live in Italy

   ↑  2009/02/03 (火)  カテゴリー: tenor

seramus blake live in italy2




2002年のThelonious Monk International Jazz Saxophone Competition での優勝という輝かしいの経歴を持つテナリスト、シーマス・ブレイクの通算7枚目の新作。

過去の作品は1枚を除き全て Criss Cross からのリリースだったが、今回はイタリアのパレルモに本部を置く新興レーベル、Jazz eyes からリリースされた。同レーベルは、現在までにケビン・ヘイズやアル・フォスターなど5作品をリリースしているが、どれも十分吟味された高品位な作品で好感度が高い。カタログ数はまだ全然少ないが、今後も目が離せないレーベルだ。

ところで、当初はポスト・ジョシュア・レッドマン的な騒がれ方だったシーマスだが、最近の好調ぶりを見ていると、完全にジョシュアを凌駕する存在に成長した感じがする。ジョシュアが近年、極めてパーソナルでアーティスティックな方向性を打ち出しているので、本来ならジョシュアが担うべきNYコンテンポラリー・ジャズ牽引者としてのポジションを埋めるかのようにシーマスが頑張って僕らを楽しませてくれている。

しかもシーマスにはジョシュアのようなペダンティックな趣向が皆無であるため、オルタナ系から果ては歌伴まで、なんでも高水準でこなすフレキシビリティがあり、各方面で重宝されている。

本作はデヴィッド・キコスキを擁したカルテット編成で興行されたイタリア・ツアーのライブ盤2枚組。シーマスとキコスキの共演は今から遡ること8年ほど前から始まっていて、2001年に録音されたキコスキの作品『 The 5 』( DIW ) にシーマスが客演する一方で、キコスキはシーマスの『 Echonomics 』( Criss Cross ) に参加するなど、以後、たびたび両者はお互いの作品に客演し合いながら、蜜月の関係を築いてきた。

二人とも演奏技巧的には世界トップクラスだが、なにしろ Criss Cross が主たる発表の場であるだけに、なかなか知名度がアップしないのが残念なところ。シーマスの止めどなく溢れ出るイマジネーション豊かなフレーシングは天才的であるし、キコスキの矢継ぎ早に畳みかける鋭角的なモード・ラインも、今のところ他のコンテンポラリー系ピアニストの追従を許さない凄味があるのだが。

さて、本作は全9曲で録音時間108分以上と聴きごたえ十分なボリュームがあり、収録されている音源は、 Palermo、Senigallia、Cesenatico の3か所の演奏から選曲されていて、シーマスのオリジナルが3曲、キコスキのオリジナル1曲が含まれている。ドビッシーの≪ String Quartet in G Minor ≫ などもカヴァーしているのが面白い。

白眉はDisc 1 の1曲目 ≪ The Jupiter Line ≫ だ。この曲はシーマスの前作 『 Way Out Willy 』 に収録されていた楽曲だが、本作でのライブ演奏の方が遥かに高密度である。12分に及ぶ長尺な演奏でありながら、テンションが一瞬たりとも途切れず、全員が超ハイな状態をキープしながらの圧倒的な演奏。特にキコスキのここでのソロは、彼の今までのソロの中でも出色の出来ではないか。

Disc 2 の方は、ジャヴァンの ≪ Ladeirinha ≫ やスタンダード ≪ Darn That Dream ≫ などが収められていて、 Disc 1 に比べるとだいぶリラックスした雰囲気ではあるが、弛緩しない適度な緊張感は最後まで持続していて一気に聴き通せる。

混沌と秩序の間を行き来しながら進化し続けるNYコンテンポラリー・ジャズの今の音が聴ける極めて刺激的なライブ盤であり、本作は間違いなくシーマス・ブレイクの最高傑作だ。一度聴いたら病みつきになること必至 !!

Seamus Blake / Live in Italy    星1つ星1つ星1つ星1つ星半分
2007  jazz eyes 005

Seamus Blake  ( ts )
David Kikoski  ( p )
Rodney Green  ( ds )
Danton Boller  ( b )


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2009/02/03 | Comment (13) | Trackback (5) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


Re: Seamus Blake / Live in Italy

おおおー
crissさんも「The Jupiter Line」が白眉ですか!私も一票です。way out of willyも好きですし、エフェクト好きのシーマス、ほんとに良いアルバムでした。パチパチパチ。

Jazz Eyesの第六弾は、またKevin Hays(のはず)でーす。
Tba(?)っていうタイトルです。

rhodia |  2009/02/06 (金) 22:52 No.126


TBA

crissさん,こんにちは。

私もrhodiaさんのサイトをリンクさせて頂いてしまいました。crissさんのことですからご存知でしょうが,"TBA"は"To Be Announced"即ち「未定」ってことですね。

余計なお世話でした。

中年音楽狂 |  2009/02/07 (土) 13:47 [ 編集 ] No.128


Re: Seamus Blake / Live in Italy

rhodia to 中年音楽狂さん
リンク、ありがとうございました!
tbaが未定の略だったなんて恥ずかしい。。
ご教示ありがとうございます!!!



rhodia |  2009/02/08 (日) 01:15 No.129


Re: Seamus Blake / Live in Italy

Peopletimeのなおきです。ご無沙汰しております。最近は旧譜ばかり聴いてて、なかなかコメント等もできず申し訳ありません。

ちょうどSeamusの記事をupしましたのでTBさせて頂きます。最近のSeamusはホントすごい勢いですね。Liftを出した頃のChriss Potterを思い出してしまいます。

今後とも宜しくお願い致します。

なおき |  2009/02/08 (日) 19:48 [ 編集 ] No.130


Re: Seamus Blake / Live in Italy

先週はどうもありがとうございました。

とっても楽しかったですよ。

Tさんから頂いたあれも、かなり良かったです。
「捨て」だったらどうしようと、心配でしたが、
できがよかったのでほっとしました。

TBAは僕もけっこう最近した略語ですから、
まだまだお若いrhodiaさんが知らないのは
決して恥ずかしいことではありませんよ。

中年音楽狂さんや、monakaさんらも呼んで、
そのうちオフ会できるといいですね。

といことで、また。

criss to rhodia |  2009/02/09 (月) 16:25 No.134


Re: Seamus Blake / Live in Italy

お恥ずかしい話、僕もつい最近までTBAの
意味を知らずにいました。

僕の英語力ってひどいものです。
今、必至に英語を勉強してます。
妻が昔、騙されて高い金だして買った
英語教材を使って、通勤時間にヒアリングし、
トイレに英単語帳を置き、
うんこ一個するたびに、単語一個覚える、
と心に誓い、頑張ってます。

ところで、Five Peace Band のライブ、、、、
すげ~、良かったですよ。

criss to 中年音楽狂さん |  2009/02/09 (月) 16:56 No.136


Re: Seamus Blake / Live in Italy

なおきさん、お久しぶりです。
なおきさんは以前からシーマスの大ファンでしたよね。
僕は最近、やっと好きになってきました。
すでに僕の中ではジョシュアを抜いています。
今度出るCriss Cross の Alex Sipiagin の
作品にも参加してますね。楽しみです。

では、またコメント待ってます。
バイバイ
v-222

criss to naoki |  2009/02/10 (火) 20:09 No.138


Re: Seamus Blake / Live in Italy

どうも、はじめて書き込みさせていただきます。
とは言っても、友人たちのブログでニアミスが多かったので、前のアドレスの時から、何度も貴ブログに訪問させていただいてました。

文章に読みごたえがあって、素晴らしいブログですね。私のとこは短めにチョコチョコ書いているだけですんで。また、リンク集に加えていただいていて、どうもありがとうございます。私のブログからもリンクさせていただきました。

シーマスに関しては、コメントする頃には他の方に良いところを書かれてしまっているので(笑)。長いのに何度も聴いた、満足度の高い、いいアルバムでした。ライヴのCDでこれだけのことをやっているのなら、一度実物を観てみたいですね。

今後ともよろしくお願いします。

910 |  2009/02/10 (火) 21:44 No.140


Re: Seamus Blake / Live in Italy

910さん、どうもありがとうございます。お返事いただいて光栄です。
僕は910さんのような資料として役に立つデータのしっかりしたブログにしたいのですが、なにしろだらしのない性格なので、気が向いたときに好きなCDしか記事にしていません。こんなの訪問された方の何の役にも立たないな~と思いながらも、好きなので書き綴っています。910さんに比べたら、まだまだネット歴も浅く、知識も未熟ですが、どうかこれかもよろしくお願いいたします。

criss to 910 |  2009/02/11 (水) 01:08 No.142


TBさせていただきます

本作はシーマスが良いのは当然として、特にキコスキーの凄さが目立ちました。
これでドラマーがエリック・ハーランドあたりだとわたし的には最高なのですが、まあロドニー・グリーンもそれなりに健闘していたので、これはこれで良かったと思ってます。
「Eddie Gomez Trio/Palermo」だけは録音がイマイチでしたが、Jazz Eyesレーベルにはこれからも期待できますね。

nary |  2009/02/11 (水) 17:48 No.151


Re: Seamus Blake / Live in Italy

TBありがとうございまいました。

考えてみると、キコスキのライブ演奏って、ほとんど聴いたことがなかったのですが、スタジオよりも数段テンション高いですよね。いや~、ほんとキコスキに惚れ直しましたね。

>ロドニー・グリーンもそれなりに健闘していたので、これはこれで良かったと思ってます。

ここまでイイ作品なら、一層、ハーランドを起用していっきについ抜けてもらいたかったですが。

>「Eddie Gomez Trio/Palermo」だけは録音がイマイチでしたが、Jazz Eyesレーベルにはこれからも期待できますね。

僕はこのエディ・ゴメスも好きですけどね。ピアノのステファン・カールソンがなかなか巧いです。Vartan Jazzのシリーズで一枚出しているのですが、それがお気に入りです。

criss to nary |  2009/02/13 (金) 23:46 No.156


Re: Seamus Blake / Live in Italy

そだ、、忘れてた。
トラバしちゃおう。。

怒られちゃいそうですが、、何となく印象薄かったのですが、、これは凄くよかったです。
しかし、次々と素晴らしいミュージシャンが出てきて、お財布に苦しいものがあります。

そうそう。。最近、、新大の医学部軽音のドラムの学生さんとマイミクになりやしたァ。
その昔ならあり得ない、、友達関係ですよね。v-12
ネット&趣味のおかげでございます。


すずっく |  2009/04/11 (土) 08:48 [ 編集 ] No.265


Re: Seamus Blake / Live in Italy

>次々と素晴らしいミュージシャンが出てきて、お財布に苦しいものがあります。

そうですよね~。今も仕事が暇になったので久しぶりにDisk Union のブログを見てたんですけど、
ものすごい量の新譜、それも無名のミュージシャン、無名のレーベルが次々と現れ、めまいがしそうです。完全に供給過多、オーヴァーフローです。

>最近、、新大の医学部軽音のドラムの学生さんとマイミクになりやしたァ。

え、メディックスの部員ですか?
今、メディックスはジャズやってるのかな?

僕が大学卒業するころには、すでに新入部員はジャズではなくロックをやりたくて入部してくる連中が多かったから、すっかりメディックスも変わっちゃていると思います。

メディックスというのは、軽音楽部であり、
けっしてジャズ研ではなかったので、別に
ジャズをやらなきゃならない規則はなかったんですよ。もともとはハワイ音楽をやっていたらしです。

マイミクって、よく僕にはわかりませんが、
ミクシーを通じて知り合いになったってことですか?

よろしくお伝えください。
最近は、寄付金も出してないから、コンサートの案内も来なくなっちゃってちょっとさみしいです。

criss to suzuck |  2009/04/15 (水) 15:47 No.273

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