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Chick Corea & John McLaughlin / Five Peace Band Live

   ↑  2009/02/10 (火)  カテゴリー: group
five peace bandチック・コリア( 1941 年6月12日生まれ ) とジョン・マクラフリン ( 1942年1月4生まれ ) と云う、ジャズ界きってのレジェンド二人が結成した夢のバンド、“ Five Peace Band ”のライブ盤2枚組みが2月4日に発売になった。昨年10月に始まった世界ツアーは現在も進行中であり、その最中にありながらライブ盤を発売するというのは異例のことではないだろうか。

僕は2月4日に買って、聴きこんでから5日のBlue Note Tokyo でのギグを観に行ったので、個人的には非常にタイムリーな発売であったのだが、もう少し早く発売できていれば Blue Note の観客動員に寄与できたかもしれない。とは云ったものの、連日超満員だったようだから関係ないか。

さて、この作品、まず目を引くのはそのジャケット・デザインだ。60年代~70年代のサイケデリックな雰囲気が漂う今どき珍しいアートワークだが、このデザインをみてジョン・マクラフリンの以下のインタビュー記事を思い出した。

strange days cover2007.1164年から66年ぐらいまで、僕はヒッピーだった。長髪で、LSDをやっていた。長髪といっても肩ぐらいまでだったけどね。世界が変わっていた。ビートルズの影響が大きかった。『 サージェント・ペパーズ~ 』も大好きだったよ。( 『 ストレンジ・デイズ 』2007年11月号 No.98 p47 )

バンド名の “ Five Peace Band ”は、5人 ( = five piece ) に引っかけたネーミングである訳だが、Peace にはサイケデリック・ムーヴメントの象徴である“Love & Peace ”の意味も込められているのだろう、、、きっと。

レジェンド二人以外のメンバーは、マクラフリンとの共演歴もある馬鹿テク・ドラマー、ヴィニー・カリウタ、マイルス・バンドつながりでケニー・ギャレト、そしてチック好みのウッドもエレキも巧いベーシストということでクリスチャン・マクブライドが招聘された。こうして彼らの名前をタイピングしているだけで軽く眩暈がするほど、凄いメンバーだ。

収録曲は全8曲で、うちマクラフリンのオリジナルが3曲、チックのオリジナルが2曲、その他はジャッキー・マクリーンの ≪ Dr.Jackie ≫、ザビヌルの ≪ In A Silent Way ≫、スタンダードの ≪ Someday My Prince Will Come ≫。

マクラフリンの3曲はいずれも近年のリーダー作である 『 Industrial Zen 』 と 『 Floating Point 』  に収録されていた曲である。概してマクラフリンの曲が激しく、チックの曲が流麗で静かな雰囲気をもっているので、全体としてはマクラフリン色が強いステージになっている。

圧巻は一曲目のマクラフリンのオリジナル ≪ Raju ≫ だ。この曲は2月5日の Blue Note でも一曲目に演奏し、その日一番盛り上がった曲であった。この≪ Raju ≫という曲は、 『 Floating Point 』 に収録されていた曲だ。原曲はそれほど良いと思わなかったのだが、このライブ・バージョンは数倍密度が高い素晴らし演奏だった。

この 『 Floating Point 』 は、マクラフリンが、2006年暮れから長期休暇を取って家族で南インドでのんびり過ごしていた際、何故か急に創作意欲が湧いてきて、急遽現地のミュージシャンを集めて録音した作品である。ダウンビート誌でも五つ星を獲得し 『 Best CDs of 2008 』 の Masterpiece に選定され、また現在、グラミー賞候補でもある傑作なのだが、いかんせん、インド人ドラマーが力量不足で個人的には不満が残る作品であった。インドにいたのだからトリロク・グルトゥを首に紐でもつけて引っ張ってくればよかったのに。

個人的にはDisc 1 のM-1 ≪ Raju ≫ ~ M-2 ≪ The Disguise ≫ ~ M-3 ≪ New Blues, Old Bruise ≫ の流れがたまらないのだが、一方で Disc 2 のM-1 ≪ Dr.Jackie ≫ は不要だったのでは、と思えてならない。この≪ Dr.Jackie ≫ という曲は、オーソドックスなFブルースであるのだが、せっかくこれだけの豪腕メンバーが集まったのだから、今更ブルースはないだろう、と思う。≪ In A Silent Way ≫ もマクラフリンとチックの想い出の曲ということで演奏したのだろうが、やや退屈な印象を拭いきれない。いっそう潔く、全曲マクラフリンのオリジナルで固めてしまえばもっと凄い作品に仕上がったのでは、と思ったりする。

第一期マハビシュヌ・オーケストラを基準に聴くと、本作を含め近年のマクラフリンの演奏は凄味に欠けるように思えるが、それでも67歳にしてこれ程の高品質な作品を送り続けられるとはそれだけで尊敬に値するのではないか。

兎に角、無茶苦茶カッコいい演奏だ。何度聴いても背筋がゾクゾクする。曲も含めて、よく練られたプロジェクトであり、文句なしの傑作だと思う。

jazz guitar book john mclaughlin
現在発売中の『 Jazz Guitar Book 』Vol.20 はジョン・マクラフリン特集。モナコの自宅スタジオ紹介のコーナーは特に興味深い。5年前から愛用している ゴダンのギターや使用機材の解説が詳細に載っている。ローランドのMIDI インターフェイス GI-20 はギターの音を正確に高速MIDI変換してくれる機材だが、マクラフリンの高速フレーズに GI-20 がついていけないというから驚きだ。ライブでの使用エフェクターはMXR のコーラスとBOSS のDigital Delay DD-5 だけと、いたってシンプル。









Chick Corea & John McLaughlin  /  Five Peace Band Live  
2009  Universal UCCJ3021  星1つ星1つ星1つ星1つ星半分

Chick Corea  ( p,syn )
John McLaughlin  ( g )
Kenny Garrett  ( as )
Christian McBride  ( b, el-b )
Vinnie Colaiuta  ( ds )

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2009/02/10 | Comment (6) | Trackback (2) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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Re: Chick COrea & John McLaughlin / Five Peace Band Live

crissさん,こんばんは。彼らのライブを見ることができなかった私は残念至極と言わざるをえません。

私のブログにも書きましたが,どんな演奏をするのか全然わかっていませんでしたが,このアルバムを聞いた瞬間,Blue Noteの予約をしなかった自分が馬鹿だったと悔やみました。それぐらい,"Raju"からしてよかったですよね。

crissさんがおっしゃる通り,ここでの"Raju"は"Floating Point"のヴァージョンよりもはるかにいいと私も思いました(私もあのアルバムのインド人ドラマーとパーカッショニストは認められません)。アルバム全部が最高とは思いませんが,彼らのライブは是非見たかったなぁと思えてなりません。私もその場にいれば,悶絶していたのではないかと思います。

TBさせて頂きます。

中年音楽狂 |  2009/02/11 (水) 00:19 [ 編集 ] No.141


Re: Chick Corea & John McLaughlin / Five Peace Band Live

中年音楽狂さんが言われていたように、
マクブライドでなく、アドリアン・フェロー
だったら、とんでもなく凄いことになっていたような気もしますが、そうなると、さらにマクラフリン色の強いステージになり、4thディメンジョンとさして変わり映えのしない音になってしまうかもしれませんね。

それにしても13600円もするライブが連日超満員なんですからね~。世の中、派遣切りとか、大手製造業の人員削減、軒並みの赤字経営と大変な時代に、あのライブハウスの中だけはそんな世間の苦境を知らないかのような別世界ですわ。コットンクラブに行くと、もっと浮世離れした世界ですけどね。

ということで、こちらからもTBさせていただきます。

criss to 中年音楽狂さん |  2009/02/11 (水) 01:20 No.143


こちらからもTBさせていただきました

何せこれだけのメンバーなので凄いことは最初から分かっていたのですが、実際に聴いたら想像以上に凄かったです。
もう最初から最後までウハウハ状態で聴いてましたよ(笑)。
それにしても同じくマクブライドが参加していて、ガッドが叩いている「Corea、Gadd、McBride/Super Trio」と本作はえらい違いですね。

コリアとマクラフリンの今後の動向も非常に気になるのですが、とりあえずマクラフリンにはオリジナルメンバーのみんなが元気なうちにマハビシュヌ・オーケストラの再結成を望みます。

nary |  2009/02/11 (水) 17:37 No.150


Re: Chick Corea & John McLaughlin / Five Peace Band Live

>同じくマクブライドが参加していて、ガッドが叩いている「Corea、Gadd、McBride/Super Trio」と本作はえらい違いですね。

すっかり忘れていましたが、そんなユニットで作品だしてましたよね。あれはガッドがいま一つだったように記憶してますが。マクブライドも普通ぽっかったような。

>とりあえずマクラフリンにはオリジナルメンバーのみんなが元気なうちにマハビシュヌ・オーケストラの再結成を望みます。

そうですね。同感です。せめてビリー・コブハムと一枚作って貰いたいですね。

criss to nary |  2009/02/13 (金) 23:38 No.155


Re: Chick Corea & John McLaughlin / Five Peace Band Live

2枚組で演奏も長いので、さすがに同じ日に繰り返しは聴けなかったですけど、これだけスゴい演奏を聴かされた日には、という感じにもなってしまいました。

ピアノもギターもそうですけど、ケニー・ギャレットのサックスも、何とも言えずノリまくりに輪をかけて、お腹いっぱいに満足した感じです。まあ、オールスター・ゲームを観ているようなものでしょうか。自分の好みはエレキ・ベースの入っている曲です。

TBさせていただきます。

910 |  2009/02/17 (火) 17:26 No.175


Re: Chick Corea & John McLaughlin / Five Peace Band Live

>ケニー・ギャレットのサックスも、何とも言えずノリまくりに輪をかけて、お腹いっぱいに満足した感じです。

ギャレットも凄いのですが、僕が観たセットではPAのミスにより、ギャレットの魅力が半減してしまったのが残念でした。

>自分の好みはエレキ・ベースの入っている曲です。

DISC1の方がノリがよくて、特に1曲目のマクブライドのエレベが凄いライン刻んでますね。指の休む暇なく16分音符刻みっぱなしで、あんなに巧かったっけ?
って、驚きました。


criss to 910 |  2009/02/17 (火) 21:10 No.179

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