雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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# Vital Information / Vitalization

   ↑  2009/02/11 (水)  カテゴリー: group
vital information
スティーブ・スミス率いるJazz/Fusion Group、Vital Informationの3年ぶりとなる通算12作目。

彼らの活動は意外に古く、1983年からメンバー・チェンジを幾度となく繰り返しながら現在に至っており、近年はキーボードのトム・コスター、ベースのバロン・ブロウン、ギターのフランク・ギャンバレのカルテットで活動していましたが、今回、長年連れ添ったフランク・ギャンバレがソロに専念するとの理由で脱退。その後任としてヴィニー・ヴァレンチノが参加しています。

僕の場合、90年代の作品はしばらくフォローしていましたが、21世紀に入ってからはめっきりこの手のフュージョン物を聴かなくなってしまいました。正直なところあまり印象に残っているバンドではありません。どちらかというと、スティーブ・スミスがスコット・ヘンダーソンとヴィクター・ウッテンと組んだトリオ・ユニット、Vital Tech Tones の方がハード・コアな感じで好きでしたし。

ですからいつもならスルーするところですが、前述したようにこの新作には大好きなヴィニー・ヴァレンチノが加入しているということで、思わず手にとってしまった作品です。ヴァレンチノはベンソンズ・チルドレンの一人で、実際に師事していましたし、ベンソからも信頼されていた間柄です。地味なスタイルで、ベンソンほど早弾きが得意というわけではありませんが、作曲のセンスもよく、独特の透明感のある世界観を持っています。

ところで、スミスは5年以上も前からインド音楽に興味を抱き、南インドに伝わる早口でリズムと言葉を表現するヴォイス・パーカッション“ Konnakol ”や壺型のパーカッション“ Ghatam”を勉強していたようです。で、今回はその腕前を披露しているのですが、世界的に有名なイギリスのマルチ・パーカッショニストであるピート・ロケットやヴァレンチノのバンドに参加していたギラドらも迎えての多人数パーカッション大会的要素もあります。“ Konnakol ”は以前に紹介したインドの怪人ドラマー、トリロク・グルトウとジョン・マクラフリンがやってましたね。意外にジャズに合う歌唱法です。

ゆえに内容的には多分にインド音楽の色彩が強く放たれた作風に仕上がっています。ハード・コアでもなく、かといってスムース・ジャズに堕落したわけでもない。各人のバーチュオーソぶりは健在で、聴かせ所はしっかり押さえて、それでいて爽快感もあり聴きやすい。まあ、極論すればこの手のフュージョンって、カッコいいか、カッコ悪いか、っていう話に尽きると思うのですが、その点はハッキリ言ってカッコイ。

肝心のヴァレンチノはどうかと言うと、それほどフューチャーされているわけでものないので仕方ないのですが、無難な仕事をきっちりこなしている、と言った印象です。それにしても、コーラス類のエフェクターで絶妙に空間処理された透明感のある彼独特の音色は放棄してしまったのかな?あの音色が彼の魅力だったのにねぇ~。それどころか歪み系のロックっぽいソロなんかやっちゃって、どうしたのでしょう。これもスミスの指示なのか? まさにアイデンティティー・クライシスです。

そんなわけで、ヴァレンチノ・ファンにはがっかりの内容です。このくらいの演奏なら別にヴァレンチノでなくても代役はいくらでもいたはずです。全体的には面白くてカッコいい快作です。たまにはこんなフュージョンもいいものです。

それにしても流行り廃れの激しいフュージョン音楽の舞台で、よくもこんなに長きに渡りバンドを維持できるもんだと感心しちゃいますが、ジャーニー時代やその後のプロデューサー業でがっぽり儲けて莫大な資産を持つスミスにとっては、このバンドは趣味の世界なのかもしれませんね。

Vital Information 『 Vitalization 』 2007年 Mudson music HD-CD-101
Steve Smith (ds, konnakol)
Tom Coster (key)
Baron Browne (b)
Vinny Valentino (g)


Bill Evans (ts, ss)
Pete Rokett (tabla, kanjira, perc, konnakol)
Gilad (conga, perc)
Juan Carlos Melian (conga, perc)


ヴァレンティノの魅力を体感するには、やはり彼のリーダー作を聴くのが一番、ということで、2枚紹介しておきます。

Vinny Valentino 『 Vinny Valentino & Here No Evil 』 1993年 PAR Records PAR2016
彼の初リーダー作です。都会の夜をやさしく潤してくれるクールな楽曲たち。90年代に、果てなく繰り返し聴いた作品です。



Vinny Valentino 『 Now and Again 』 1996年 dmp CD-3003
第二弾作品。ゲイリー・バーツが客演しています。比較的オーソドックスなバップも演奏していますが、出来はよいです。

このあと、現在までに5枚のリーダー作をリリースしていますが、最近はファンク色が強くなり、売れ線狙い見え見えです。もともとは彼はプログレ・バンド出身なので、ハードなギターワークも巧いのですが、僕はあまり好きではありません。


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