雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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ジャケ買いコレクション

   ↑  2007/05/09 (水)  カテゴリー: etc
jess stacy

昨年から 『 ジャズ批評 』 誌に僭越ながら私の駄文を掲載させていただいているのですが,最新号 No.137 『 特集 ジャケ買いコレクション 』 でも拙ブログの記事( p174 )ならびにジャケ買いしたアルバムの紹介記事( p36 )を掲載させていただきました。

気ままなブログ記事とは違い,字数制限もあり,ひとたび出版されてしまえば修正不能な紙媒体への掲載は,私にとっては非常にストレスな作業ではありましたが,反面,憧れの-当然自分の記事が掲載されるなんて夢にも思わなかった-同誌への掲載は,僕にとって貴重な経験でしたので,毎回楽しく書かせていただきました。

今回は 『 ジャケ買い 』 というお題で,僕も 『 脱・美女ジャケ宣言 』 などという少々ジャズ批評社の方々を当惑させたであろう記事を書いております。その冒頭で,

《 音楽の記録媒体がレコードからCDに移り変る中,ジャケットデザインへの興味は激減していったように思う。更には長年ジャズに接していると,当然のことだが,肝心なのは収録されている音であり,外装は内容の優劣とは何ら関係ないと思い至る。だから最近は滅多にジャケ買いをしなくなった。》

などと,もっともらしい醒めたことを述べ,更には最近の国内盤に氾濫する「 美女ジャケ」(本来ならエロジャケと書きたかったのですが,エロという下劣な表現が同誌の品位を損ねることを危惧し,あえて美女ジャケという表現を使用しました。)への嫌悪感をも露に,偉そうなことを書いてしまいました。

でもね,本当は,LPがまだ主流だった80年代にはジャケ買いをよくしましたし,むしろ周囲のジャズ仲間達よりも 「美女ジャケ」 というものへの執着は強かったように思います。

というわけで, 『 ジャケ買い -番外編- 』とも言える,雑誌への掲載は憚れるけど,ブログだから書けちゃう昔のジャケ買い作品を,2, 3枚,引っ張り出してきましたので紹介します。

1) Jess Stacy & The Famous Sidemen 『 Tribute to Benny Goodman 』 ( Atrantic 1225 )
上のジャケットは,ベニー・グットマン楽団の全盛期のピアニストであり,一時期,リー・ワイリーの旦那でもあったジェス・ステイシーのBGトリビュート作品です。清楚で可憐な女性の華奢な二の腕がたまりません。オリジナルの分厚い紙質とコーティング。視覚と触覚に影響されて内容も秀逸に聴こえてしまいそうですが,残念なことに内容は凡作です。長い間所有していますが,今だ2,3度しか針を落としたことがありません。

 priscilla03
         
2) Priscilla Paris 『 Priscilla Loves Billy 』 happy Tiger 1002
60年代に活躍したポップ・ボーカル・グループ Paris Sisters のリード・ボーカルを務めていたプリシラによるビリー・ホリデイのカバー集。耳元を舐めるような吐息で聴かせる悩殺ボーカルです。これも完全なジャケ買いでしたが,意外に声質が僕のタイプで,しかも後で知ったのですが,ピアノがジミー・ロウルズだったので,今でも愛聴盤です。何とも言えないざらついた感触のジャケ紙で,写真じゃわかりませんが,(多分)実写ではなく,油絵なんですよ。これ。

 ジャズ批評 41
         
ジャズ批評誌は,前号の 『 ジャズジャケット・ディスク大賞 』といい,今月号の 『 ジャケ買いコレクション 』といい,作品の内容よりもジャケットのエロティックさが話題になり, 肝心の内容の色気,エロさ,などには触れていませんでしたが,1982年の41号では『 ジャズとエロティシズム 』という題目で,著名な寄稿者らが鋭い筆をふるった特集を組んでいました。松坂編集長の提示した『 ジャズとエロス 』という,非常に難解なテーマに,どうみても “ こじ付け記事 ” としかとれないような投稿もありますが,しかし,どれも読み応えのある内容でした。中にはキワドイ内容の記事,たとえは志田佐和夫氏の 『 フリー・ジャズの勃起度 完全なる結婚のためのフリー・ジャズ 』のように,よくぞボツにならなかったものだと感心するような仰天記事もあります。それにしても昔の同誌は腰が据わっていたんですね。
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