雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Michel Petrucciani & Niels-Henning Orsted Pedersen / Petrucciani NHOP

   ↑  2009/02/18 (水)  カテゴリー: piano

michel petrucciani  NHOP

ミシェル・ペトルチアーニ ( 1962 ~ 1999 ) とニールス・ペデルセン ( 1946 ~ 2005 ) の1994年、コペンハーゲン・ジャズハウスでのライブ盤2枚組。本作に関しては “ 完全未発表音源の登場 ” を謳っているが、2000年にペトルチアーニ名義の 『 Concerts Indits 』 という3枚組CDの中で、すでに本作の半数の楽曲は収録されているので “ 完全未発表 ”という謳い文句は誤り。

ただし今回は24 bits リマスターで蘇っているので 『 Concerts Indits 』 をすでに所有しているファンも買い直す価値は、、、ま、ないか。

と云うよりも、“ 未発表音源 ”と偽りを謳うのではなく、むしろペトルチアーニとペデルセンが共演した唯一の音源であることを強調した方が良かったのではないだろうか。

さて、録音された1994年というと、ペトルチアーニがニューヨークからフランスに帰国し、所属レーベルも Blue Note から Dreyfus に移籍した年。また、フランス政府から名誉あるレジオンドヌール勲章を授与されたのもこの年である。

作品としては、1993年12月にデイヴ・ホランド、トニー・ウイリアムスを迎えてDreyfus 第一弾となる 『 Mervellous 』 を制作し、次いで1994年6月にはオルガニストのエディ・ルイスとのデュオ作品 『 Conference De Presse 』、さらには同年11月にソロで 『 Au Theatre Des Chapls-Elysees 』 を録音と、非常に優れた作品を連発していた時期である。本作はこんな充実した時期のライブ音源だけに期待が持てる。一方のペデルセンにとっては、生涯を通じて連れ添ったケニー・ドリューが亡くなった直後の悲しみの中での演奏だったようだ。

演奏曲はオール・スタンダード。しかもどれも広く知られた馴染みの曲ばかりなので、やや面白みには欠ける。おそらくペデルセンにとっては全曲がケニー・ドリュー・トリオでのレパートリーだったであろう。ちなみに前述した1999年発売の 『 Concerts Indits 』 に収録されていた曲は本作のDISC 1 にほぼ全てが収められている。二人とも超絶技巧派であるから、寸分たりとも破綻のない演奏が最後まで繰り広げられている。行く先の見えないスリリングな丁々発止な演奏、という訳ではないが、二人のプレイの呼吸が感じられる、とても自然な温かい雰囲気が伝わってくる演奏だ。

二人の共通点。それは、曖昧な音がなく、徹頭徹尾、明快な音列で構成された音楽を奏でることだ。そこには全く翳りがない。それこそ巨人の成せる技なのだが、ある意味そこが欠点でもある。特にペデルセンのラインは整然としすぎていてスリルに乏しい(と最近感じるようになった)。完全にインサイドな音列で、しかもフレーズがスケール・ライクであり、どんなに早弾きしてもクラシックの練習曲のようで魅力に欠ける(と最近感じるようになった)。

コントラバスを弾きこなす技術力においてはジャズ史上稀にみる特異な存在であったが、決してジャズ・ベースの革新者にはなれなかったのがペデルセンの限界だったように思う。

それにしてもペトルチアーニの強靭なタッチから繰り出される美旋律のシャワーにはいつもながら圧倒される。楽器の中で最もフィジカルな負荷を強いられるはずのピアノの88鍵を、どうしてあの小さな体でコントロールできるのだろうか。

内容に関して云えば、彼らの普段の演奏レベルを基準にすれば普通の出来かもしれない。ただ非常に貴重な記録であり、彼らのフリークにはマストであろう。

最後に。この日の演奏に熱い拍手を送っていた観客の一体誰が、近い将来、この二人がそろって世を去ってしまうことを想像できたであろうか。
人間の命なんで、儚く、あっけなく、そして、自分が思っているほど長くは続かないものだ。

Michel Petrucciani & Niels-Henning Orsted Pedersen 
/  Petrucciani NHOP
     星1つ星1つ星1つ
2009  Dreyfus  FDM 46050 369312
recorded live at copenhagen jazzhouse  April 18. 1994

Michel Petrucciani   ( p )
Niels-Henning Orsted Pedersen   ( b )

Disc 1
1)  All The Things You Are  ※
2)  I Can't Get Started  ※
3)  Oleo  ※
4)  All Blues   ※
5)  Beautiful Love   ※
6)  Someday My Prince Will Come   ※
7)  Billie's Bounce   ※
8)  Autumn Leaves

Disc 2
1)  St. Thomas
2)  These Foolish Things
3)  Stella By Starlight
4)  Blues In The Closet   ※
5)  Round Midnight
6)  Future Child
7)  My Funny Valentine   ※
       ※ は、『 Concerts Indits 』 収録曲

関連記事

FC2スレッドテーマ : JAZZ (ジャンル : 音楽

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-330.html

2009/02/18 | Comment (4) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
この次の記事 : The Blue Note 7 / Mozaic : A Celebration of Blue Note
この前の記事 : MISIA / そばにいて

Comment


Re: Michel Petrucciani & Niels-Henning Orsted Pedersen / Petrucciani NHOP

crissさん、こんにちはmonakaです。
このアルバム、すでにペデルセンの呪術を抜けて冷静な評価みたいですね。
まず私もどうしても気になるのでショップで試聴し増したが、音はいいように感じました。
私の持っていない部分はあのような場所で落ち着いて聞けないのでわかりませんが、「Concerts Indits 」で雰囲気はほとんど聴けてこのアルバムを入手する必要はなかったみたいですね。
ペデルセンに対してのご意見
>> 完全にインサイドな音列で、しかもフレーズがスケール・ライクであり、どんなに早弾きしてもクラシックの練習曲のようで魅力に欠ける(と最近感じるようになった)。

ということには同意も感じます。
私の好きなペデルセンの第一は、朗々と太く確かな音程でゆったりとメロディを弾くベースソロです。
そのゆったり感とハイスピードなエレベみたいなライン、書いたようなウォーキングの組み合わせやはり大好きです。
充分後察知のcrissさん、しばらくペデルセンを封印してまた聞いてください。
その、これで我慢のアルバムをTBさせていただきました。

monaka |  2009/02/19 (木) 21:13 No.191


Re: Michel Petrucciani & Niels-Henning Orsted Pedersen / Petrucciani NHOP

>どんなに早弾きしてもクラシックの練習曲のようで魅力に欠ける(と最近感じるようになった)。

同感です。教則本的なんですよね。
歌ってないんですよ。
同じハイテクでも、ラファロのベースには、
「歌」を感じます。


25-25 |  2009/02/20 (金) 17:33 [ 編集 ] No.193


Re: Michel Petrucciani & Niels-Henning Orsted Pedersen / Petrucciani NHOP

僕がペデルセンの演奏の中で大好きなのは、ピーターソンの「ナイジェリアン・マーケット・プレイス」や、ペデルセンのリーダー作では「The Eternal Traveller 」あたりは、ペデルセンの魅力が発揮されていて凄いと思いますね。

monakaさんもペデルセン・ファンだから持っていると思うのですが、「The Eternal Traveller 」で聴かれるような民族音楽に根ざした牧歌的なメロディーを奏でたときにペデルセンは一番スキです。

逆に、スタンダードの4ビートのベース・ラインなどは、正直、ありきたりで魅力がないんですね。

昔、大学のころ、耳コピーするにはペデルセンってしやすかったんですね。まず、ピッチが正確で、スケールがはっきりしていて分かりやすく、音がとりやすかったのです。と云う事は、あまりラインとしては面白くないということでもある訳で、そのあたりのジレンマはずっと感じていました。

と云う訳で、こちらからもTBさせていただきます。

criss to monaka |  2009/02/21 (土) 21:08 No.196


Re: Michel Petrucciani & Niels-Henning Orsted Pedersen / Petrucciani NHOP

>同感です。教則本的なんですよね。
歌ってないんですよ。
同じハイテクでも、ラファロのベースには、
「歌」を感じます。

ペデルセンは4ビートでは、ほんと、歌えていないのですが、これが自分のオリジナルのNon 4 Beat の曲になるとすごく歌っていたりするので不思議です。

ラファロの歌はジャズ的ですが、ペデルセンの歌はフォークロア調で、ジャズは感じられないのも面白いところです。

どちらが優れているかはわかりませんが、エヴァンスにはラファロが適任だったし、ピーターソンにはペデルセンが適任だったことは確かであり、その逆だったら、ジャズとして成立しなかったことも、またま確かです。

criss to 25-25 |  2009/02/21 (土) 21:47 No.197

コメントを投稿する 記事: Michel Petrucciani & Niels-Henning Orsted Pedersen / Petrucciani NHOP

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback


この記事にトラックバックする

欲しいのは山々だけど、これで Concerts Inedits / M・Petrucciani 

今度発売されたM・ペトルチアーニとN・H・O・ペデルセンのデュオ・アルバムは1994年4月18日、デンマークのコペンハーゲン・ジャズハウスでのライムの模様です。 これが出ると知った時にはこれは凄いと驚きました。集録曲は2枚組みで15曲で、それがつぎの曲です。

JAZZ最中 2009/02/19
この次の記事 : The Blue Note 7 / Mozaic : A Celebration of Blue Note
この前の記事 : MISIA / そばにいて
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。