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The Blue Note 7 / Mozaic : A Celebration of Blue Note

   ↑  2009/02/20 (金)  カテゴリー: group

Blue Note '7 moaic2009年はブルー・ノートが産声を上げてからちょうど70年目にあたる。70年間という年月はクラシックの歴史から比べれば遥かに短いが、レッド・ツエッペリンやキング・クリムゾンの歴史が40年だから、それに比べると長いようにも感じる。ただし、70年とは云うものの、67年にアルフレッド・ライオンがその権利をリバティーに譲渡した時点でもはやブルー・ノートは終わったと思っている私は、『 創立70周年 』 という響きにある種の虚しさを感じてしまうが。

さて、その創立70周年記念イヴェントの一環として結成されたのが、現在、NYを中心に活躍している精鋭達によるバンド、 The Blue Note 7 だ。企画モノにありがちなオールスター・バンドの様相を呈しているが、それにしても目の眩むような豪華メンバーだ。参加したメンバーは、ニコラス・ペイトン、スティーヴ・ウイルソン、ラヴィ・コルトレーン、ピーター・バーンスタイン、ビル・チャーラップ、ピーター・ワシントン、ルイス・ナッシュの7人。内容はいざ知らず、メンバーだけで買いに走りたくなる作品だ。

Blue Note '7 moaicところで、70周年記念バンドがあるなら、60周年記念バンドはあったのか? と云うと、実はあった。それがグレッグ・オスビーをはじめ、マーク・シム、ステフォン・ハリス、ジェイソン・モラン、タルス・マティーン、ナシート・ウエイツら6人で結成された“ New Directions ”というのがそれで、1999年に録音されたセルフ・タイトルの作品が一枚存在する。オスビーのオリジナル1曲を除きすべてブルー・ノートに吹き込まれた往年の名曲を演奏している点は今回の『 Mosaic 』 と同様である。アレンジはジェイソン・モランとオスビーが担当しているので、当然トンガリ系のイビツな輪郭を持った楽曲に仕上がっている。あの時代に最先端の音を創造しようとするとやっぱりこうなるのか、といった音で、個人的にはちょっと微妙だが、それなりに楽しめる作品だ。特に≪ Ping Pong ≫ は、ジャズ・メッセンジャーズの隠れた名盤 ( と密かに信じている ) 『 Roots & Herbs 』 に収められているショーターのオリジナルで、あまりカヴァーされることのない名曲である。個人的には大好きな曲なので、当時はこの一曲で買ったCDだ。

『 Mosiac 』の話に戻ろう。全8曲で全てブルーノートに録音されたジャズ・ジャイアントのオリジナル曲を現代風にアレンジして再演されている。ジョー・ヘンダーソンの ≪ Inner Urge ≫ や ハンコックの≪ Dolphin Dance ≫、それからグラント・グリーンの ≪ Idle Moments ≫ などなど、昔、耳蛸で聴きまくった名曲ばかりだ。アレンジはラヴィとピーター・ワシントン以外の各メンバーがそれぞれ担当しているが、リニー・ロスネスがアレンジャーとして2曲参加している。どのアレンジも緻密なスコアが目に浮かぶような素晴らしいものだ。この作品の魅力の半分はそのアレンジの粋なセンスによるところが大きいと云ってよいだろう。

白眉はやはりタイトル曲の ≪ Mosaic ≫ だろうか。シダー・ウォルトンの筆によるこの曲は、JMの『 Mosaic 』に収められていた曲だが、ここでは原曲よりも遅いテンポで、ラテン・ビートを抑えた知的でクールなリズムで演奏されている。冒頭の分厚い3管ハーモニーで始まるテーマに胸が躍る。

メンバーの中で目を引くのは、ニコラス・ペイトンの好調ぶりだろう。近年、実力はありながらもいま一つ作品に恵まれなかったが、本作では往年の熱く豪快に吹きまくるニコラスが戻ってきた。それがファンである私にとってはなによりも嬉しい。それから、ルイス・ナッシュも普段はあまり自己主張しないタイプの叩き屋だが、今回は要所要所で素晴らしいプレイが聴かれ、やはりこの人は凄いと改めて実感した。

とにかく、洒落たアレンジ、各人の胸の空くような渾身のソロといい、非の打ちどころがない。ミュージシャンの瑞々しい感性がヴィヴィッドに伝わってくるような生々しさもパッケージされており、いつまでも聴き惚れていたいと思わせる素晴らしい作品だ。

なお、All About Jazz の こちらの記事によると、現在、彼らは51都市を廻る大規模な北米ツアー中で、秋にはヨーロッパ・ツアーも予定されているようだ。残念なことに来日の予定は今のところアナウンスされていない。

The Blue Note 7 / Mozaic : A Celebration of Blue Note  
2008 Blue Note Records TOCJ-66466     星1つ星1つ星1つ星1つ

Nicholas Payton ( tp )
Ravi Coltrane ( ts )
Steve Wilson ( as )
Peter Bernstein ( g )
Bill Charlap ( p )
Peter Washington ( b )
Lewis Nash ( ds )


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2009/02/20 | Comment (4) | Trackback (2) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


Re: The Blue Note 7 / Mozaic : A Celebration of Blue Note

そう言えば10年前の「New Directions」も聴いています。当時はグレッグ・オズビーが活躍してましたけど、彼も最近は自主レーベルからアルバムを出していますね。

それから比べると、「モザイク」の方は、ミュージシャンが優等生的なタイプが揃っているような気もしてます。でも、これだけのミュージシャンが揃うと、悪かろうはずはないですね。私は旧プルーノートの同じ曲順のオリジナル演奏を収録した2枚組(輸入盤ですが)を買いました。聴き比べができて、そちらの方も面白かったです。

TBさせていただきます。

910 |  2009/02/21 (土) 20:14 No.195


Re: The Blue Note 7 / Mozaic : A Celebration of Blue Note

>私は旧プルーノートの同じ曲順のオリジナル演奏を収録した2枚組(輸入盤ですが)を買いました。聴き比べができて、そちらの方も面白かったです。

実は、僕は1枚組の国内盤を2500円出して買いましたが、輸入盤の2枚組の方が安く買えたのですね。知りませんでした。完全に失敗です。

曲を見て、持っていないBlue Note 盤はボビー・ハッチャーソンだけだったので、LPを取り出して聴けばいいや、と思ってましたが、結局、めんどくさくなって、LPを出して聴いたのは、JMの「mosaic」だけでした。やっぱり2枚組を買えばよかったです。国内盤2枚組はHQCD仕様でしたしね。

と云うことで、こちらからもTBさせていただきます。

criss to 910 |  2009/02/21 (土) 21:53 No.198


Re: The Blue Note 7 / Mozaic : A Celebration of Blue Note

こちらからもTBさせていただきます。

本作は選曲良し演奏良しで、文句なしに(といてもピーター・ワシントンのベースの音には不満がありますが)素晴らしかったです。
企画ものでこれだけ良いのも珍しいですね。
私も2枚組の方を買えばよかったと後悔しているのですが、1枚ものは輸入盤で1500円と激安だったのでこれでよしとしておきます。

nary |  2009/02/22 (日) 12:20 No.201


Re: The Blue Note 7 / Mozaic : A Celebration of Blue Note

>1枚ものは輸入盤で1500円と激安だったのでこれでよしとしておきます。

HMVで買うと輸入盤もそんなに安く買えるんですね。
僕はほとんどHMVを利用しないのですが、今、一番安く
買おうとするならHMVなどで買うのがいいのでしょうね。

でも、今、HMVに注文中のCDなんかは、
注文入れる時点で「在庫あり、24時間以内に発送可」
みたいに謳っていながら、いざ注文だすと、
「取り寄せ中」となって、なかなか手元に届かないのです。

これが一番納得がいかず、イライラします。
なので、新譜なので早く聴きたいものはお店で買っています。

criss to nary |  2009/02/23 (月) 02:24 No.206

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