雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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FLY ( Mark Turner, Larry Grenadier, Jeff Ballard ) / Sky & Country

   ↑  2009/05/01 (金)  カテゴリー: tenor

FLY Sky & Country

Lady B


マーク・ターナー ( Mark Turner b. 1965 ) が昨年11月に電気ノコギリで指を2本損傷したというショッキングなニュースは既にご存じかと思う。2008年11月5日付けのアーロン・パークスの MySpace Blog に次のように書かれてある。


 


 

A few minutes ago, I received a text message from Kurt Rosenwinkel informing me that Mark severely cut two of his fingers with a power saw, and is in the hospital awaiting surgery tomorrow morning. They will be trying to reattach nerves, tendons, and arteries. With luck, the surgery will be successful, and he will eventually regain the use of his injured fingers. It'll be no less than 6 months of rehab, though.

 


 



“ severely cut ” とあるが、この表現だけだと完全に末梢指が離れてしまっている(完全切断)なのか、あるいは軟部組織や一部血管、腱などが温存された状態でつながっている(不完全切断)なのかはっきりしない。 “ amputate ” あるいは“ completely cut ”という表現なら完全に切断されているわけだが、“ cut ” では単なる切創なのか切断なのか不明だ。たた、神経、腱、動脈の再接着が予定されているという表現からすると、少なくとも不完全切断以上であることは間違いなさそう、と当時は思っていた。アーロンはその後、マーク・ターナーのプライバシーを理由に詳細を語ることをためらうようになり、ターナーの術後経過については全く情報が入ってこなかった。

ところが先日、アメリカの非営利ラジオ放送局 National Public Radio ( 通称NPR ) のサイト内にある ≪ Live at The Village Vanguard ≫ ( ライブのストリーミング放送が聴ける! ) を覗いていたら、なんとエドワード・サイモンのバンドにマーク・ターナーが参加しているではないか!!! 録音も2009年3月11日。正真正銘、復帰後の演奏だ。しかも術後4か月しかたっていないのにまったくミスがないしフレーズに淀みもない。俄かには信じられない演奏だ。

そして、この≪ Live at The Village Vanguard ≫という1時間以上のライブ音声ファイルだけでも涙モンなのに、さらにマーク・ターナーのインタビューを収めた音声ファイルまで聴くことができるのだ。4分ほどのインタビューだが、その中でターナーは事故の詳細、手術、予後、現状などについて語っている。

彼はブルックリンの自宅で、薪を電気ノコギリで切っていてたところ誤って左手の示指と中指を切断してしまったようだ。神経、血管、そして腱の再接着術を受けたそうだが、手術時間が3~4時間というから驚いた。本当だろうか。本当なら凄く腕の立つ形成外科医なのだろう。それとも損傷が思ったより軽かったのか、どちらかだ。術後は感染や壊死もなく順調だったようだ。最近の治療成績は格段によくなり、接着率は約90%ほどである。ゴールデンタイム内に適切に病院に搬送されればほとんどは接着する。問題はそのあとだ。

接着しても完全に後遺症をの残さず元の状態に戻れる症例は約10%(ぐらいだったと思う)。そのほかは指が短くなったり、伸展制限されたり、いろいろと障害が残る。

ターナーは術後すぐにリハビリを開始した。これは縫合した腱が周囲と癒着して動かなくなるのを防ぐためだ。毎日2時間ほどのリハビリを行い、1月下旬には2,3日おきに5分程度吹くことができるようになった。その後は徐々に練習時間も長くなり、2月下旬には長時間吹き続けられるようになっていた。しかし、100%元に戻ったわけではなく、指の運動制限や感覚麻痺などはいまだに残っているらしい。練習も一から勉強し直さなくてはならず、特にフラジオは難しいようだ。

そんな状態でいながらこの演奏だから凄いもんだ。このヴィレッジ・バンガードのエドワード・サイモンとのギグのあとターナーはFLY 名義のECMからの最新作 『 Sky & Country 』 のサポートツアーを開始している。とりあえずは、完全復帰したようなのでひと安心、といったところか。



ターナーが演奏活動を休止している間にも、彼の参加作品が2タイトル発売されている。

1) Diego Barber / Calima ( sunnyside )
カナリア諸島出身で現在はNYで活躍中のギタリスト、ディエゴ・バーバーのデビュー作をサポートするのはFLY。まだCDは買ってないが、MySpace で試聴するかぎりではなかなか良い感じ。

2) Enrico Rava / New York Days ( ECM )
ラヴァの最新作にもターナー参加。


FLY

2004年にリリースされた FLY のファースト。SAVOY JAZZ   SVY-17325
ファンク・ビートあり、アフリカン・リズムありで、最新作に比べてより動的なサウンドが聴かれる。ジェフバラもこっちのほうが激しく叩きまくっていてヨロシイ。

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2009/05/01 | Comment (8) | Trackback (2) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


Re: FLY ( Mark Turner, Larry Grenadier, Jeff Ballard ) / Sky & Country

このメンバーでECMはありえないなあ、と思いつつ、出たのを聴いてみると、ある程度の抑制はありつつも、レーベル内では割と自由にやらせてもらっているなあ、という印象です。メンバーとしては強力ですね。

ディエゴ・バーバーとの作品も気になりつつも、これから注文しようかどうしようか、といったところです。

TBさせていただきます。

910 |  2009/05/02 (土) 07:58 No.327


Re: FLY ( Mark Turner, Larry Grenadier, Jeff Ballard ) / Sky & Country

910さん、こんばんわ。

拙ブログではあえて星評価はしませんでした。

もう少し聴き込んでから(偉そうではありますが)評価しようかと思って。

ただ、現在の印象では、前作(デビュー盤)の方が
どうしても好印象です。

やはりアイヒャーの視線が気になるのか、僕としては十分ECM的な作品のような気がしてなりません。

ディエゴ・バーバーはMyspace で6曲も聞けるので、
それらを聴いているうちにだんだん購入意欲が萎えてきてしまって、どうしようか、迷ってます。

ということで、こちらからもTBさせていただきます。

criss to 910 |  2009/05/05 (火) 01:34 No.330


Re: FLY ( Mark Turner, Larry Grenadier, Jeff Ballard ) / Sky & Country

>Crissさん

前作の方が良かったとのことなので、探して聴いてみたいと思います。

私はこの1枚しか聴いてないせいか、ECMにしては自由だ、とか、マンフレート・アイヒャーの管理が強いとか、書く時期によって、あちこちのブログに評価ブレしてコメントを書いているようなので、やっぱり複数枚聴いてみなければなあ、などと思いました。

でも、まだあるかなあ。探してみます。

910 |  2009/05/06 (水) 22:04 No.337


Re: FLY ( Mark Turner, Larry Grenadier, Jeff Ballard ) / Sky & Country

>前作の方が良かったとのことなので、探して聴いてみたいと思います。

うーん、どうだろう?

先程、聴き返してみたのですが、あまり変わり映えしないかな。

一応、(910さんはあまり好ましくないとお考えでしょうか)2曲だけアップしておきました。
よろしければ試聴してみてください。

criss to 910 |  2009/05/07 (木) 20:48 No.339


Re: FLY ( Mark Turner, Larry Grenadier, Jeff Ballard ) / Sky & Country

こちらからもTBさせていただきました。

マーク・ターナーは凄い回復力ですね。
正直いってもう音楽活動は当分(あるいは一生)無理なのかなと思っていただけに驚きました。

Flyは初体験だったのですが、サックストリオでアルバムの最後まで飽きずに聴かせるのはちょっと難があるかなと思いました。
むしろピアノも入っていた方がいいような気がしたのですが、きっと3人でやることに意義があるんでしょうね。

nary |  2009/05/08 (金) 00:00 No.342


Re: FLY ( Mark Turner, Larry Grenadier, Jeff Ballard ) / Sky & Country

>マーク・ターナーは凄い回復力ですね。
正直いってもう音楽活動は当分(あるいは一生)無理なのかなと思っていただけに驚きました。

僕もまず現役復帰は無理なんだろうなと思ってました。

特にターナーのようなコークスクリュー・フレーズは指順が難しそうだし、復帰できたとしても、以前のようには吹けないと思ってました。ヴィレッジ・バンガードの演奏聴くと、全然後遺症の気配が感じられないですもので。かなり必至にリハやったのでしょね。

criss to nary |  2009/05/09 (土) 08:14 No.346


Re: FLY ( Mark Turner, Larry Grenadier, Jeff Ballard ) / Sky & Country

マークターナーは大好きなサックス奏者なので
復活してよかったです。
ひょっとするとこの件をさかいに
さらに上手くなったりしそうですね。
そうそう、勝手ながら僕もリンク貼らせていただきました。

えゔぁんす |  2009/05/09 (土) 19:48 [ 編集 ] No.350


Re: FLY ( Mark Turner, Larry Grenadier, Jeff Ballard ) / Sky & Country

いつもどうも。

>さらに上手くなったりしそうですね。

僕は、うまくならなくてもいいから、もっと日本での知名度をアップさせてもらいたです。結構、性格的に売り込みが下手なんじゃないかな。僕のブログ周辺ではたしかにマーク・ターナーは人気がありますが、一般的にはまだまだ知られていない吹き手ですよね。ジョシュアだってマーク・ターナーがいなければ今の人気はなかったわけだし。

ともあれ復帰できたことはうれしい限りです。もっともっと頑張ってほしいですね。

criss to  えヴぁんすさん |  2009/05/09 (土) 23:56 No.354

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