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Vit Svec / Keporkak  ( ReEntry )

   ↑  2009/05/12 (火)  カテゴリー: bass
vic svec 

《 Follow The Whales 》


過日、TBSテレビの特番 『 地球創世ミステリー~プラネット・ブルー海と大地の鼓動を聴け』 を見た。

俳優の伊藤英明が “地球が凝縮した島” ハワイを訪ね,ハワイを通じて海と地球の神秘を探るプログラムだったが,特に僕が興味を引かれたのがマッコウクジラの生態について。

マッコウクジラって,3000mの深海まで素潜りできるなんて知らなかった。どうやってそんな深くまで潜れるかというと,あの突き出た巨大な頭の中に脳油というオイルが貯蔵されていて,海水で冷やして固体化して比重を高めると沈み,血液を流し込み温めて脳油を液化させると比重が低下し浮力を生むといった仕掛けらしい。

なるほどとは思うが,どうしてそんな深海の水圧に哺乳類の体が耐えられるのかは謎だ。最先端の潜水艦(おそらくボディーはチタン合金かな)でさえ,1000m程までしか潜水できないというのに。よく映像で見る海面に浮上して潮吹きしているクジラしか知らないが,生涯の大部分を深海で過すマッコウクジラって実に神秘的な生き物だ。

では、どうしてそんな深海にわざわざ潜水するかというと,深海イカを捕食するためだそうだ。で,ここからが凄いのだが,深海には小さなイカ類だけではなくて,ダイオウイカという20m近くもある巨大イカが生息していて,それをも捕食してしまうらしい。この捕食の様子を番組ではCGで見せてくれるのだが,これはもうSFムービーの世界。まさにマッコウクジラ対ダイオウイカ。大映の怪獣映画の世界だ。このダイオウイカってまだ生きたままの捕獲がされていないらしく,打上げられたマッコウクジラの胃からダイオウイカの体の一部がみつかったり,またマッコウクジラの体に巨大な吸盤の跡や爪の残骸が残っていてることから“マッコウクジラ対ダイオウイカ”が深海で繰り広げられているのだろうと考えられているらしい。

宇宙も神秘に満ち溢れているが,深海の世界もそれに負けず劣らず神秘的なわけだね。

ということで,今日はVit Svec Trio (ヴィト・スヴェック・トリオ)の『 Keporkak 』(2004 ARTA)を引っぱり出して聴いてる。

リーダーのヴィット・スヴェックはピアニストではなくベーシストで、 ピアニストはMatej Benko(マチェイ・ベンコ)という人。このトリオは既にチェコでは有名らしいが,僕が聴くのはこれが初めて。ミロスラフ・ヴィトウスを生んだチェコということでヴィットもメチャクチャ巧い。でもやっぱり,何処までも透き通るクリアな音を紡ぎ出すピアノのマチェイに魅かれてしまうのは致しかたない。陰鬱で陰影感漂う楽曲とラテン・タッチの楽曲,時にクラシックの手法を織り交ぜ,東欧らしい格調高いアルバムに仕上がっている。

ラテン調の清々しい旋律美を持ったM-3《 Dreamer 》。これ,何処かで聴いたことのあるようななつかし思いを沸き立たせる名曲だ。続くM-4 《 Smilla 》も哀愁旋律てんこ盛りの美曲。ペトルチアーニ風でもある。

で,前おきが長くなったが,ここからが本題。

このアルバム,一通り聴くと誰しもM-1 《 Follow The Whales 》が印象に残ると思う。《 クジラを追いかけて 》 という訳で,イントロからクジラの鳴き声(ベースのアルコ)が聴こえてきて,ピアノが低音部でFを執拗に重々しく鳴らすテーマ。途中でバロック調に曲調が変わったかと思うと,次いでベースソロからドラムソロ。ピアノとベースのDのコンディミ(Combination of diminished scale )らしい不安げなユニゾン・リフをバックに,ドラムが炸裂ソロをとり,最後に不気味にクジラの鳴き声。

《 クジラを追いかけて 》 ならもっと雄大で優しいメロディーが欲しいところだが、どうもオドロオドロシイ雰囲気を漂させていて、以前からどうも曲名と曲調が合わない気がしていた。しかし,この 『 地球創世ミステリー~』 を見て,ハッとした。この曲は “マッコウクジラ対ダイオウイカ” の曲なんだと。そういうつもりでもう一度目を閉じて聴いてみると,ほら,激しい戦いの情景が眼前に広がってこないか?

Vit Svec Trio / Keporkak   星1つ星1つ星1つ星1つ
2004  ARTA

Matej Benko  ( p )
Vit Svec  ( b )
Jan Linhart  ( ds )


Animal Face-Off - Sperm Whale vs Giant Squid

( 2006年9月19日分を加筆・修正したものです。)
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