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Han Bennink - Michiel Borstlap - Ernst Glerum / Monk Vol.1

   ↑  2009/05/17 (日)  カテゴリー: piano
michiel borstrap3




オランダ人ピアニスト、ミケル・ボルストラップ ( Michiel Borstlap ) の最新作が55 Records から発売されました。昨年発売された 『 Eldorado 』 ( 前項あり )  は大胆なダンス・ミュージックで、本国ではクラブ・シーンで大ヒットした作品したようですが、今回は一転、完全アンプラグドなセロニアス・モンク集です。メンバーはドラマーにハン・ベニング ( Han Bennink ) 、ベースにはピアニストとしても有名なエルンスト・グレアム ( Ernst Glerum ) というオランダ最強トリオ。 グレアムはバスジャケの 『 Omnibus one & Two 』 で輸入盤店で話題になりましたね。ジャケットには≪ Han Bennink - Michiel Borstlap - Ernst Glerum ≫ と記載されているように、正確には3人の作品ですが、年齢からいっても、キャリアからいってもハン・ベニングがリーダーなのでしょうか。このメンバーで1997年に 『 3 』 という作品も残しています。僕は未聴ですが、当時はかなり人気があった盤らしいです。現在は本作同様、55 Records から再発されて容易に入手可能です。

さて、なぜモンク曲集なのか、ということですが、そのあたりはlどこにも記されていないのでよくわかりません。ただ、 IPCオーケストラの創立メンバーであるハン・ベニングとミシャ・メンゲルベルグは、モンク・ミュージックの継承者として長年活動を共にし 『 Two Programs: The ICP Orchestra performs Nicholas Nicholas -  Monk 』  ( 1984, 1986 ) を制作していますし、スティーブ・レイシーともモンク曲集『 Regeneration 』 ( 1982 Soul Note ) も吹き込んでいます。このあたりの流れから今回の企画が生まれた経緯があるのかもしれませんね。それと、ボルストラップも1996年、Thelonious Monk Composers Competition で優勝していますよね。関係はないとおもうけど。

それにしてもモンクのカヴァ作品って沢山ありますね。古くはスティーブ・レイシーの 『 Reflections 』 やトミー・フラナガンの 『 Thelonica 』 ( 1982 Enja ) などがすぐに頭に浮かびます。アンソニ・ブラックストンやゲイリー・バーツのモンク集もありました。近年ではウイントン・マルサリス、フレッド・ハーシュ、E.S.T. なども素晴らしいカヴァ集を制作しています。つい先日発売されたピーター・バーンスタインのモンク集 『 Monk 』  はギーター・トリオで臨んだ意欲作でした。個人的には、一番強いインパクトがあったモンク集といえば、1984年にハル・ウィルナーがプロデュースした2枚組 『 セロニアス・モンクに捧ぐ 』 です。ジョー・ジャクソンやトッド・ラングレンなど、当時大好きだった(今でも好きですが)ロック界のアイドルが、あのモンクに影響を受けていたのか!! と驚きをもって聴いていた記憶があります。モンク・ブームの口火を切った名盤だと思っていますが。

どうしてこうもジャズ・ミュージシャンはモンクのカヴァをしたがるのか? ビ・バップ創世記の偉大なる巨人に対する敬意もあるのでしょうが、やっぱりモンク独特の不思議な磁場をもった楽曲がミュージシャン魂を掻き立てるのではないでしょうか。幼少期からクラシック音楽のトレーニングを徹底的に仕込まれ、ジャズに開眼してからもモードやバップのケーデンス、あるいはスイング感を肉体に覚えこませられたミュージシャンにとっては、モンクの意表をつくコード・プログレッションや歪んだ時間軸に音符をいい加減に置いて行くような旋律を真似することは厄介なことです。無意識に紡いでしまうストック・フレーズや手癖はモンクのカヴァでは禁句となります。指筋肉群の記憶を封印し、非日常的音楽の世界に身を置き挑戦することで、彼らは音楽的快感を得ているのかもしれません。

さて、本作の内容ですが、全12曲でもちろんすべてモンクの楽曲です。モンク作品集と一口に云ってもミュージシャンによってその捉え方は様々で、モンクの楽曲を単なる素材として用いるだけでアドリブが始まると全然モンク的でなくなるものから、天国のモンクが降臨してミュージシャンに乗り移ってしまったかのようなものまでありますが、本作はいい塩梅にモンクとボルストラップらの個性がミックスした楽しい作品に仕上がっています。メンバーのこれまでの業績から想像するともっとアヴァンギャルドな音が飛び出してくるのかと思ってましたが、意外に直球勝負で攻めた作品です。ボルストラップのソロの中にもモンク特有の高速上昇のアルペジオ・フレーズや、裸むき出しの単音テンション・ノートや、ゼンマイが切れかかったカラクリ人形のようなギクシャクしたメロディーをふんだんに織り交ぜ、モンクらしさを演出しています。ハン・ベニングはドラムとは云っても全てスネア一本だけで演奏しています。彼のファンにとっては珍しいことではありませんが、やはりびっくり仰天の変態ドラマーですね。
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2009/05/17 | Comment (2) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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Re: Han Bennink - Michiel Borstlap - Ernst Glerum / Monk Vol.1

crissさん、こんにちは。

このトリオは以前自分のブログでも採り上げたことがあります。
このクリップでブログにアップ
↓     ↓     ↓
http://www.youtube.com/watch?v=JnN4WVEjlA0

弾き過ぎないピアノ、
バンドをグイグイ牽引するベース、
そして挙動不審のドラム。  (^_^;)

自分的には超お気に入りのピアノトリオなんで、
新譜が気になりますなあ。 (^^ゞ

ではでは。

nanmo2 |  2009/05/17 (日) 17:07 No.374


Re: Han Bennink - Michiel Borstlap - Ernst Glerum / Monk Vol.1

こんばんわ、nanmo2さん。

スクリーミン・ジェイ・ホーキンスにも笑わせてもらいましたが、このハン・ベニングも笑っちゃいますね。

あまり今までフリー系のドラマーという先入観があってちゃんと聞いてこなかったのですが、なかなか面白いおじさんで、なんだか親近感が持てるようになりました。


ではでは。

criss to nanmo2 |  2009/05/17 (日) 19:03 No.375

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