雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Vittorio Sicbaldi Four More Quintet / The Way

   ↑  2009/05/25 (月)  カテゴリー: drums
vittorio sicbaldi

豊田聡氏が主宰するイタリアン・ジャズに特化した国産新興レーベル、アルボーレ・ジャズ ( Albore Jazz ) から、待望の2管フロントラインのハードバップ作品が出ました。

リーダーのヴィットーリオ・シクバルディ ( Vittorio Sicbaldi ) はイタリア半島の西方に浮かぶサルデーニャ島出身のドラマーで、90年代からルカ・マンヌッツァらとともに活動を開始し、現在はミラノやペルボローニャを中心に活動しているようです。日本ではほとんど無名に近いミュージシャンですが、最近、Sound Hills から出たシモーネ・ダクロン ( Simone Daclon ) という若手ピアニストのサポートも務めていたので、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。

フロントラインは、イデア6 でおなじみのアンディ・グラヴィッシュ ( Andy Gravish ) と、まったく無名ながらチャーリー・パーカー直系の素晴らしいアルティスト、ダニーロ・パラ ( Danilo Pala ) のふたり。ピアノはシクバルディの盟友で High Five Quintet のメンバーとしても有名なルカ・マンヌッツァ、という布陣。

全8曲ですべて50年代~60年代に書かれたハード・バップ・チューン。一曲目からソニー・クラークの ≪Melody For C ≫ で軽快に飛ばしていきます。この曲は ソニー・クラークの『 Leapin' and Lopin' 』 ( 1961 Blue Note ) のA面3曲目に収録されていた曲です。ここでは原曲を45回転で再生したような速いテンポで原曲に忠実に再現されています。このCDに収められている曲は、悪く言えば60年代ハード・バップをそっくりそのまま再現したようなノスタルジックな作風です。イタリアには今でもこんなハードバップが人気があるのでしょう。米国の60年代ハード・バップへの憧憬に端を発するイタリアン・ハード・バップは、本家がすっかり忘れ去ってしまったジャズ本来の熱気、スイング感、歌う喜びをいまだに持ち続けているのです。

古いジャズしか聴かないリスナーからすれば、「こんなの聴くくらいなら、往年のBlue Note を聴いた方がよっぽどイイね。」と叩かれるだろうし、ジャズに先進性を求めるリスナーからすれば、「こんなリバイバルを今更なんで聴くの。」とばっさり
裁断されそうな危うい立ち位置にある作品です。でも純粋に無条件で楽しいんですよね。たぶん、こういう解りやすいジャズが聴ける所って今、すごく減っていて、アーティストになりたがる頭でっかちなバークレー上がりのミュージシャンは佃煮にして売れるほどいれど、平易な語法で照れずに熱く語れるミュージシャンって少ないんですよね。

シクバルディのドラムは完全にオールド・スタイル。アルヴィン・クイーンがシクバルディの演奏テープを聴いてフィリー・ジョー・ジョーンズと間違えた、というエピソードがライナー・ノーツに書かれています。フィリーに似ていて巧いという意味なのでしょうが、裏を返せば、フィリーのように古いともとれなくもない。

個人的に最大の収穫はアルトのダニーロ・パラです。キャノンボール・アダレイやフィル・ウッズあたりを彷彿とさせる饒舌で艶やかな語り口が好感がもてます。彼のMySpace でいくつか音源が聴けます。このCDの音源も3曲試聴できますので興味のある方はどうぞ。

最後に上のジャケットを見てください。緑色の帯もわざと一緒にスキャンしたのですが、この帯の長さが変わっているでしょ。上端が通常の帯より3cm 程短いんですね。この写真じゃわかりませんが、裏ジャケも1cm程短くカットされているのです。なかなかシャレていて面白いですね。

Vittorio Sicbaldi Four More Quintet  /  The Way    星1つ星1つ星1つ星1つ
2009 Albore Jazz ALBCD 003

Andy Gravish ( tp )
Danilo Pala ( as )
Luca Mannutza ( p )
Nicola Muresu ( b )
Vittorio Sicbaldi ( ds )
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『 Leapin' and Lopin' 』

ソニクラーク。
好きなんです。大好きなの。v-10
『 Leapin' and Lopin' 』もねぇ。。
超絶なイタリアンハードバップの雄志たちのような演奏を聴いた後に、これかけるとたどたどしいくらいに思えるんだけど。(小さな声で学バンかしらか見たいな。。)
だから悪いとも思わなくて、初恋の時のように。。今でも胸がときめきますです。

>本家がすっかり忘れ去ってしまったジャズ本来の熱気、スイング感、歌う喜びをいまだに持ち続けているのです。

そう。。全員では無いのでしょうけど、ミュージシャンって呼ばれるより、アーティストなんでしょうねぇ。
ただ、ジャズって前に進む力がなくなるのは、やっぱり、つまんないです。駄目よ。
だから、本家でこれが薄くなったなら、イタリアで熱くなってもらったら、それはそれでイイと思うのです。
全体で、一つに考えないと難しい気がするのです。
だって、子どもの頃からジャズが日常でどこからからきこえるような環境にいたら、違うことしてみたくなる気がしますが。。
それに外から見てる方が、その素晴らしさに素直に気づくことも多いと思うし。。
まずい。。とりとめなく。。長くなってル。。すみません。

クリスポッターは、コンテ歩ラリーな人だけど、ジャズしか頭に無いんだろうなぁ。。って、熱いジャズバカ感じます。
語法は違っても、ジャズに燃えてますよぉ。

って、支離滅裂だけど、、
もう、ここまで来ちゃうと、、わたくし、、今までどおり自分の好きなモンを、真逆なものでも追っかけますけど。だから、右も左も楽しみ。

で、今日は、朝から久しぶりに元祖ダーリンの演奏で始まりました。
もう、頭一発でジャズ喫茶。
薔薇の花に囲まれたベンチがあるジャズ喫茶なんて、スズック喫茶だけよ。v-218




すずっく |  2009/05/26 (火) 08:57 [ 編集 ] No.396


Re: Vittorio Sicbaldi Four More Quintet / The Way

crissさん、こんにちはmonakaです。
イディア6を見つけたときの驚きは今でも覚えています。
そしてブルーノートが上手くまとめたHigh Fiveも良かったです。
これをまとめた感じですか。
イタリアでのジャズのひとつの方向としてこの行きかたが流行っていますが、そのほかにもラテンだったり、カンツォーネだったり、イタリア・オペラだったり、その素材を上手く使ったJAZZがかの地にはあるように感じます。
結構そこらへん、気になるのです。アコーディオンなど弾くプレーヤーも多くTANGOと銘打ったものもフォーローしきれません。
ということで、このアルバム聴きたいのに、予算が回りきりません。(流行の流れからTUTAYAにでたりして。)

monaka |  2009/05/26 (火) 23:41 No.398


Re: Vittorio Sicbaldi Four More Quintet / The Way

そうね~、suzuckさん、ソニークラーク
大好きだもんね。

僕にとっての『 Leapin' and Lopin' 』って
『 裏 Cool Struttin' 』みたいなもんです。

あらためて聴くと、この≪Melody For C≫って
いい曲ですね。チャーリー・ロウズのソロが野暮ったくて、でも自己主張強くて、いい感じです。

>だから、本家でこれが薄くなったなら、イタリアで熱くなってもらったら、それはそれでイイと思うのです。

そうね。何事もバランス感覚が大切ってことですね。イタリアとアメリカの間の振幅の中で心地よく揺れている感じがイイわけで、す、ね。

というわけで、もうすぐ0時。寝なきゃ。
このところ忙しくて、朝も早いし。
このところライブも行ってないです。

でも、今週の土曜日は日本医大のビッグバンドを聴きにヤクルトホールに行ってきます。

では、また。

criss to suzuck |  2009/05/29 (金) 00:01 No.401


Re: Vittorio Sicbaldi Four More Quintet / The Way

今のジャズ輸入盤市場はあまりにも拡大拡散しすぎて、とってもじゃないけど個人で全体を網羅することは不可能ですよね。

時間的にも金銭的にも制限のあるなかで、いかに自分の好みの音楽を効率よく抽出するか、これが僕らに課せられた命題なのではないでしょうか。

でも、この作品、イディア6、High Five ファンには完全にストライクですよ。

criss to monaka |  2009/05/29 (金) 08:18 No.403

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