雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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The Brussels Jazz Orchestra 第一回

   ↑  2009/05/26 (火)  カテゴリー: large ensemble
 ベルギーの首都ブリュッセル中心街からアントウェルペン州に向かい北上すること車で約30分。ちょうどブリュッセルとアントウェルペンの中間に位置する人口76000人の小さな街メヘレン。街の中心を緩やかな弧を描きながらデイル川が流れ、地元の人々が集うマルクト広場にはゴシック調の聖ロンバウツ大聖堂がその威容を誇っている。春になると美味しいホワイトアスパラガスが獲れるこの美しい街にBrussels Jazz Orchestra ( 以下BJO )の本部はある。

   BJOは93年にフランダース地方出身のジャズ・ミュージシャンであるフランク・ヴェガネ(as)、マーク・ゴッドフロイド(tb)、セルジュ・プルーム(tp)らによって創立された比較的新しいジャズ・オーケストラだ。前身はベルギー国営放送( BRT : the Belgian Radio and Television )のオーケストラであり、同オーケストラが経済的理由により解散したために、メンバーの受け皿として創立された。

  初期のBJOはフランダース地方に伝わる楽曲を主なレパートリーとした完全なドメスティック・バンドであったが、近年は積極的にオリジナル曲も導入する一方、デイヴ・リーブマン、フィル・ウッズ、ケニー・ホイーラー、トム・ハレルらなど、国内外の一流のミュージシャンを招いてツアーも行ない、各地で高い評価を得ている。

  2000年にマリア・シュナイダーを招いた際には、彼女に「 This band is phenomenal! It's the best band I ever worked with 」と言わしめたほどだ。

  百花繚乱の欧州ビッグバンド界の中でも、フランスのParis Jazz Big Band やオランダのJazz Orchestra of The Concertgebouw と並び、今最も刺激的なサウンドを奏でるビッグ・バンドとして注目されている。


BJOは現在までに下記の10作品を制作している。

 1) Live (1997)
 2) The September Sessions (1999)
 3) The Music Of Bert Joris (2002)
 4) Kenny Werner Plays His Music With The BJO (2003)
 5) Meeting Colours - with Philip Catherine, Bert Joris (2005)
 6) Countermove (2006)
 7) Dangerous Liaison - with deFilharmonie (2006)
 8) Changing Faces - with David Linx ( 2007)
 9) The Music of Michel Herr ( 2008 )
10) Ten Years Ago - with Richard Galliano ( 2008 )

Brussels Jazz Orchestra september 
The September Sessions   ( 1999  W.E.R.F. 0018 )
MOONKSの方々が推薦する85年以降の名盤150枚を紹介した『 MOONKS JAZZ MUST 150 』で大河内善宏氏が紹介されていた作品。


Brussels Jazz Orchestra bert joris 
The Music of Bert Joris  ( 2002  W.E.R.F. )
母国ベルギーでは絶大なる人気を誇るトランペッター、バート・ヨリスは、BJO 設立当初から楽曲を提供してきたが、本作は彼がすべての作曲・編曲を手がけ、さらにソリストとしても大活躍した2枚組長編大作。本作からドラマーのマタイン・ヴィンク ( Martijn Vink ) が参加いしている。


Brussels Jazz Orchestra kenny werner 
Kenny Werner Plays His Music With The BJO  ( 2003 JAZZ' N PULZ )
発足当初はフランダース地方に伝わる民謡やスタンダードを演奏していたドメスティックなビッグバンドであったが、バート・ヨリスやミシェル・ハーら、国内の優秀な作曲家らの協力のもと徐々にレパートリーを増やしていき、彼らは技術面でも世界レベルに達する成長を見せた。今世紀に入るとデイヴ・リーブマン、フィル・ウッズ、、トム・ハレルらなどを迎えて精力的にツアーを行うなか、ついに米国ツアーをも成功させた。そして2001年、ニューヨークで開催されたThe International Association of Jazz Educators ( IAJE ) の式典の場で、 BJO はケニー・ワナーとの共演も果たし、そのことがきっかけで共演盤が実現したのだ。

Brussels Jazz Orchestra philip catherine 
Meeting Colours - with Philip Catherine, Bert Joris ( 2005 Dreyfus )
ジャズからロックまで何でもできちゃうベルギーの超技巧派ギタリスト、フィリップ・カレリーンをソリストに迎えた通算5作目。ほぼ全曲がカテリーンのオリジナル曲で、アレンジはバート・ヨリスが担当している。カテリーンを主軸にしたアレンジであるため、BJO 独特の一糸乱れぬスリリングなグルーブ感を体感するにはちょっと物足りない作品だ。   
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