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Evgeny Lebedev / Fall ( ReEntry )

   ↑  2009/06/03 (水)  カテゴリー: piano
evgeny lebedev

 

モスクワ生まれの新人ピアニスト、エヴジェニー・レベデフの05年録音のデビュー作。録音時は若干20歳、と言うと19歳でデビューを飾った旧ソ連キルギス出身のエルダー・ジャンギロフを思い出すが、ジャンギロフが幼少期には既にアメリカの音楽教育を受けたのに対してレベデフは、モスクワ1623学校、モスクワ芸術大学、そしてグネーシン音楽大学と、一貫して母国の音楽教育で鍛え上げられたピアニストだ。

ロシアの音楽家たちは、80年代のペレストロイカに続く91年のソ連崩壊により、表現の自由を手に入れたその一方で、資本主義経済の下、音楽商業的なプレッシャーから逃れるため、より住みやすい土地を求めて次々と海外に移住していった。そんなロシアのハードな音楽事情の中、母国レーベルから純然たるロシア産ピアニストとして作品を送り出してきたということは注目すべき出来事ではないか。

本作はオリジナル曲6曲にW・ショーターの≪ Footprints ≫ 、≪ Fall≫ 、K・ギャレットの ≪ Journey for Two ≫ を挟み込んだ全9曲の構成。スパルタニズムなロシア音楽教育で培われた強靭な左手から繰り出されるソリッドなリフに乗せて始まる一曲目 ≪ Footprints ≫ で、ほとんどの聴き手は彼に“何かやってくれそうな予感”を感じて胸が高鳴るはずだ。

若い世代だからこそ生まれ得るこのポップな語法に満ち溢れた作曲能力は実に見事だが、その一方で、陰影深く、夢幻的な美しさを纏った抒情的なメロディー・センスにも瞠目させられる。そして、色彩感豊かな楽曲が並んでいるにもかかわらず、全体的には何故か暗色系のモノトーンな印象を受けるのは、やはりロシア人の血統の成せる技なのだろうか。 

ロシア・ジャズと言えば、前衛・即興音楽家の独壇場であり、更には彼らを取り巻くジャズ評論家達も学究的、哲学的であるため、とても近寄りがたい領域ではあるのだが、レベデフのピアノを聴けば、少しだけロシア・ジャズが身近に感じられるはずだ。

レベデフは04年にはバークリー音楽院の奨学金を獲得し、アメリカでの活動の足掛かりを築いた。すでにマーカス・ミラーらとの共演も果たしている。脱国境化を果たし世界に羽ばたく彼の今後の活躍に、大いに期待したいものだ。

Evgeny Lebedev / Fall    星1つ星1つ星1つ星1つ星半分
2005 One Records

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Re: Evgeny Lebedev / Fall ( ReEntry )

crissさん、こんにちはmonakaです。
懐かしい記事を見たので、当時の私の記事をみてみましたが、私の記事にはcrissさんのTBが張り付いてました。
ともあれ新作を期待してもう一度TBします。

monaka |  2009/06/04 (木) 21:05 No.420


Re: Evgeny Lebedev / Fall ( ReEntry )

あらためてTBさせていただきます。

本文はジャズ批評誌投稿用に書き換えています。音源も貼り付けているので全く同じではありませんので。
それにしても2年前なんですね。
時の経つのは恐ろしいほど早いものですね。

criss to monaka |  2009/06/06 (土) 18:37 No.423

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ミステリアス・ロシア fall / eVgeny lrbedEv

ジャケットもありまたいしたことないしと思いながらも、POPの表現が良いので拾ってみました。1984年モスクワ産まれのロシア人、若いのにこれが驚きです、ミステリアスを感じるほどです。まずは凄いですと前置きしておきます。 1曲目“Wayne's Footprints”というよう

JAZZ最中 2009/06/04
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