雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Mark Zubek / Twentytwodollarfishlunch

   ↑  2009/06/11 (木)  カテゴリー: bass
mark zubek



50年代~60年代のジャズ・ジャイアントの音源を繰り返し慈しみながら聴くのもイイけれけど、一方ではやっぱり常に現在進行形のジャズも聴いていたいと思う気持ちも抑えきれず足繁く輸入盤店に通ってはいるのだが、最近は未知のジャズ形態に遭遇する機会がほとんどなくなった。今後もドラスティックにジャズが進化することはおそらくないだろう。そんな絶望にも似た諦めを抱きつつ今日もDiskunionの扉を開けちゃうわけで、それなら買わなきゃいいじゃん、と友人は言うけど、そう簡単に止められないのが猟盤生活。なぜなら中毒だから。要するに一種の病気ですから。

と云う訳で、過日、毎度のごとく茶水のDUに何か面白そうなブツはないものかとフラッと立ち寄ったのだが、その際、店内でかかっていたのがこれ、マーク・ズベク ( Mark Zubek , Toronto CA , 1974 ~ ) というベーシストのリーダー作。一瞬にし耳を奪われたこの作品、実に良いのだ。

芯の図太いベース・リフをバックに野性的で牽引力があるテナーとトランペットのソロが続く。程よくアングラ臭が漂っているのだがポップな感性も持っている。果たしてこのうねるテナーは誰なのか?切れ味鋭いトランペットは誰なんだ?カウンター脇にディスプレイされてあるジャケットにはサポート・ミュージシャンのクレジットがないので分からない。そこでこのCDを手にとって「これください」とだけ言えば済む事なのだけど、変なプライドがあるからその場では買えない悲しい性。とりあえずマーク・ズベクという名前だけ覚えて退散した。帰宅するや否や HMV で検索し、即注文。やっと昨日、 Criss Cross の新譜3枚と一緒に届いた。

リーダーのマーク・ズベクはトロンント生まれの35歳。地元の高校を卒業後すぐにバークレー音楽大学に進学。卒業後はニューヨークに進出し約10年間過ごした後、現在は地元トロントに戻りインディーズ作品をメインに手がけるミュージシャン兼プロデューサーとして活躍中である。

本作の中で彼はウッドベースを弾いていて一応ジャズをやってはいるのだが、もともとジャンルの枠を超えたワイド・レンジな活動をしているアーティストで、ロック、ヒップホップ、R&B 、アンビエント音楽などの分野で主にプロデュース業で名を馳せているようである。さらには Discovery Channel、Coca Cola、Doukin' Donuts、Sun Microsystems などの企業のジングルを制作したりと、非常に活動が多岐にわたっており、彼の経歴を見る限りジャズよりもむしろロック・プロデューサー業が本業のようだ。

ロックに軸足を置いて活動しているとは云え、ウイントン・マルサリス、ベニー・カーター、ジャック・ディジョネット、ブライアン・ブレイドらなど、超一流ジャズ・ミュージシャンとの共演歴があり、本作でも今ニューヨークで最先端を突き進むテナー奏者と言ってもよいシーマス・ブレイクとマーク・ターナーを招聘し、それだけでもヨダレもんなのに、アヴィシャイ・コーエンまで連れてきてしまうあたり、本国ではミュージシャン仲間からは高い評価を得ているのでしょう。

全10曲で、1曲を除きすべてマークのオリジナル曲。メンバーは前述したようにシーマス・ブレイク、マーク・ターナー ( 指の事故前の録音 ) 、アビシャイ・コーエンによる夢の3管フロント・ライン+ケビン・ズベクのドラム+マーク・ズベクのベース&ヴォーカルというクインテット編成。ドラムのケビン・ズベク ( Kevin Zubek , 1972~ ) はマークの兄貴だ。

4ビートは殆どなく、9/8拍子、7/8拍子などの変拍子ものやセロニアス・モンクを意識した曲、中近東音楽(トルコ)に触発されて書かれた曲などあり飽きないが、10曲中3曲はマークのボーカルをフューチャーした完全なロックのなのでやや好き嫌いが分かれるかもしれない。しかもボーカルと云っても普通の声じゃなく、エフェクターを通したラジオヴォイス風の歪んだ声だし。ファズ+エコライザーか? と思ったらジャケにしっかり拡声器が映っていた。

マークのベースは図太く野性的でちょうどオマール・アヴィタル ( Omer Avital ) を彷彿とさせるタイプだ。曲によってはコンプ+ワウワウ処理したような音も出している。決して先進的でも技巧派ではないし、メインストリームの舞台で活躍できるほどの汎用性、柔軟性を持ち合わせているようには見えない。がしかし、強力に Groove し、バンドを牽引する迫力あるベースラインは傾聴に値するはずだ。

マーク・ターナーのテナーもひらひら天高く舞い上がったかと思うと、突然、不規則な楕円を描きながら螺旋回転し急降下し、同じく不安的なコークスクリュー軌道で旋回するシーマスのテナーと幾重にも交差し、見事な二重らせん構造を形成していく。

さらにそこにアヴィシャイの男臭いトランペットが絡んでくる。こんな破壊的なアヴィシャイを聴いたのは 『 The Trumpet Player 』 以来、久し振りだ。


Mark Zubek / Twentytwodollarfishlunch   星1つ星1つ星1つ星1つ
2009  FSNT  323

Mark Zubek  ( b, vo )
Avishai Cohen  ( tp )
Mark Turner  ( ts )
Seamus Blake  ( ts )
Kevin Zubek  ( ds )

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