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Bobby Broom / The Way I Play ( Live In Chicago )

   ↑  2009/08/13 (木)  カテゴリー: guitar
bobby broom_The Way I Play


Body and Soul


80年代初頭にフュージョン・ブームの勢いに乗りシーンに登場し、GRPから2枚のリーダー作をリリースするも期待通りのセールスが得られず契約を打ち切られ、シカゴに居を移したのが1985年のこと。その後は地道にライブハウスなので活動を重ねる傍ら、大学などで教鞭をとって生活していた。90年代には Criss Cross と契約しレコーディングを行うもやはり2作品を制作しただけでその後が続かず、同時期に Criss Cross から次々と作品を発表していたピーター・バーンスタインに大きく水をあけられたかたちで退散。結局シカゴを拠点に現在まで地味に活動しているようだ。

本アルバムは昨年リリースされたギター・トリオ編成による一遍。他のメンバーは地元シカゴで長年活動を共にしているベースのデニス・キャロルとドラムのコビー・ワトキンスの二人。このトリオの結成は1990年のこと。以後、現在まで20年近くもレギュラー・トリオとして活動しているのだから音楽的にも人間的にも相当気が合う仲間なのだろう。

1997年からはシカゴ市近郊のエバンストン ( Evanston ) という町にあるピート・ミラー・ステーキハウスで毎週水曜日の夜にギグを行ってきたが、本アルバムはそのステーキハウスでの実況録音盤である。ただし、これはあらかじめCD制作用に録音されたものではない。実はボビー・ブルームの生徒であり友人であるリー・ローゼンバーグという人物がこっそり生録していたものである。

しかも DAT ではなくMD で録音したというのだから驚きだ。彼は4か月分の演奏の中から出来の良いテイクを計9枚のMDに収録し、ボビーに送った。ボビーははじめはそんな記録物に興味がなかったが、メンバーの勧めでこの9枚のディスクに収められている演奏を十分吟味し、その中から鑑賞に耐えられる演奏を8曲選び抜いたのだった。

そのため録音状態は決して良いものではない。というか、はっきり言って悪い。ステレオで録音されているのだろうがほとんど分離していないし、客席から生録しているので録音者およびその周囲の観客の拍手の音が馬鹿デカく収録されている。しかもこの店の客はほとんど演奏に耳を傾けていない。

なんでもこのステーキ屋さんはジャズのライブハウスではないようで、こじんまりしたステージは備え付けてあるものの、お客はほとんどが飲食目的で来ているのでミュージシャンを無視してステーキにかぶりついているらしい。賞賛の声や拍手喝采はなく、ボビーらはかなり厭な思いをしたようだ。

そんなミュージシャンにとっては悪い環境ではあるが、本作に収録されている演奏は極めて高水準だ。エキサイティングでスリルがあり、そして狭い箱の最前列でミュージシャンにかぶりついて観ているような臨場感に溢れている。まるで自分で隠し撮りしてきた演奏を聴いているみたいでわくわくするw。ところどころに荒っぽさが散見されるが、かえってそれがライブの醍醐味を喚起させるし、弛緩しない緩やかな緊張感が最後まで持続するのも心地よい。これぞまさに ボビーが本作で表現したかった “ ありのままの演奏 ( The Way I Play ) ” なんだろう。

本作は彼にとっては初となる全編ジャズ・スタンダード集だ。80年代のGRP作品はもちろんのこと、彼は好んでポップ・チューンをレパートリーにしてきた。そのことが良くも悪くも彼の個性となっていたが、本作ではきっぱりとそれらを切り捨てている。最新作 『 Bobby Broom Plays For Monk 』 ではついにモンクに挑戦している。ここにきて彼はジャズ・ミュージシャンとしての “ 純度 ” を高めようとしているようだ。

このレギュラー・トリオでのレコーディングは、最新作のモンク集も含め現在までに4作品リリースされている。おそらく最もキャッチーで聴きやすいのは2007年の『 Song and Dance 』 だろう。ビートルズの≪Can't Buy Me Love ≫ やダニー・ハザウェイの≪Where is The Love ? ≫ などのポップスもカヴァされていて耳に馴染むだろう。がしかし個人的には音は悪いがアングラ臭立ち込めるスモーキーなこのライブ盤を推挙しておきたい。
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