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David Linx and The Brussels Jazz Orchestra / Changing Faces

   ↑  2008/04/22 (火)  カテゴリー: large ensemble
David Linx and The Brussels Jazz Orchestra
 
ベルギーの首都ブリュッセル中心街からアントウェルペン州に向かい北上すること車で約30分。ちょうどブリュッセルとアントウェルペンの中間に位置する人口76000人の小さな街メヘレン。街の中心を緩やかな弧を描きながらデイル川が流れ、地元の人々が集うマルクト広場にはゴシック調の聖ロンバウツ大聖堂がその威容を誇っている。春になると美味しいホワイトアスパラガスが獲れるこの美しい街にBrussels Jazz Orchestra ( 以下BJO )の本部はある。

   BJOは93年にフランダース地方出身のジャズ・ミュージシャンであるフランク・ヴェガネ(as)、マーク・ゴッドフロイド(tb)、セルジュ・プルーム(tp)らによって創立された比較的新しいジャズ・オーケストラだ。前身はベルギー国営放送( BRT : the Belgian Radio and Television )のオーケストラであり、同オーケストラが経済的理由により解散したために、メンバーの受け皿として創立された。

  初期のBJOはフランダース地方に伝わる楽曲を主なレパートリーとした完全なドメスティック・バンドであったが、近年は積極的にオリジナル曲も導入する一方、デイヴ・リーブマン、フィル・ウッズ、ケニー・ホイーラー、トム・ハレルらなど、国内外の一流のミュージシャンを招いてツアーも行ない、各地で高い評価を得ている。

  2000年にマリア・シュナイダーを招いた際には、彼女に「 This band is phenomenal! It's the best band I ever worked with 」と言わしめたほどだ。

  百花繚乱の欧州ビッグバンド界の中でも、Paris Jazz Big Band と並び、今最も刺激的なサウンドを奏でるビッグ・バンドとして注目されている。そんなBJOの新作がとどいた。前作『 Dangerous Liaison 』( 2006 ) では地元のロイヤル・フレミッシュ交響楽団との総勢100名を超す壮大な共演盤で聴き手の度肝を抜いたBJO だが、今回はベルギーの鬼才ヴォーカリスト、David Linx デヴィッド・リンクスを迎えて録音された。

   デヴィッド・リンクスは、1965年ベルギーはブリュッセル生まれ。10代半ばから音楽活動を開始し、シンガーとしてはもちろん、ピアニスト、ドラマー、パーカッショニストとして、ヴィクター・ラズロ、スティーブ・コールマンらとのコラボレーションや、スライド・ハンプトン、ジョニー・グリフィン、マーク・マーフィー、サヒブ・シハブらといったベテラン・ミュージシャンとのセッションで話題を集めた。

  80年代にはジェームス・ボールドウィン・プロジェクトの中心的メンバーとして活躍し、トリビュート・アルバム『 A Lover’s Question 』をクレプスキュリールから発売。90年代にはいるとその甘く中性的な歌声を生かしてPOPS/ AORの作品を数枚リースしているが、ほとんど話題にはならなかった。一方でディーデリク・ワイセルズとのコラボレーションを通じて現在に至るまで数多くの作品を制作している。90年代のディーデリクとの作品は独特の静謐な音世界を構築し高い評価を得たが、内省的で自己陶酔的な作風は好き嫌いの分かれるところだ。しかし最近の作品は以前に比べずいぶん聴きやすくなったように思う。

   今回の作品も安心して推薦できる内容だ。全12曲。大部分がデヴィッドのオリジナルで、ディーデリクとの共作やミシェル・ハーやバート・ヨリスのオリジナル、さらにはジョビンやイヴァン・リンスの曲も取り上げている。イヴァン・リンスは一曲だけだがヴォーカルとしても参加しているのがイヴァン・ファンの僕にとってはとっても嬉しい。また、アレンジャーとして何故かステファン・ギロームが名を連ねている。

  変拍子を大胆に取り入れ、さらにビート、リズムを極限まで細分化しながらも全員が一糸乱れずグルーブできるBJOの各人の演奏力はおそらく世界でも軽く5本の指に入るであろう。デヴィッド・リンクスのスキャットも人間ワザとは思えぬ超絶技巧ぶりで、器楽奏者と同等の立場でコード・プログレッション上を自由にアドリブできるその技量は、まさにジャズ・ボーカリストと呼ぶにふさわしいのではないか。クレヴァーさが漂う甘い彼の歌声は個人的には好きなのだが、やや個性が強いため聴き手を選ぶかもしれない。実際に聴いて判断してもらいたい。

   ところで、BJOのOfficial Site を覗いてみると、ミシェル・ハーが作曲・編曲・指揮で参加した最新作『 The Music of Michel Herr 』( W.E.R.F. )が既に2月に発売になっているようだ。

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