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Maurizio Rolli Big Band / Rolli's Tones

   ↑  2009/08/23 (日)  カテゴリー: large ensemble
maurizio rolli



フレットレス・ベースとダブル・ベースを起用に使い分ける中堅イタリア人ベーシスト、マウリッツォ・ローリ( Maurizio Rolli , 1965~ ) の最新作。前作は彼が敬愛するジャコ・パストリアスに対するトリビュート作品であったが、今回は自身のビッグバンドを率いて、さらにマイク・スターン、故ハイラム・ブロック、ボブ・シェパード、ボブ・フランセスチーニ、ピーター・アースキンら、豪華ソリストを招聘して制作されたクラシック・ロックの名曲カヴァ集である。

マウリッツォ・ローリは日本ではほとんど無名だが、彼のバイオを見る限り80年代中頃からイタリアでは活躍し、数多くの受賞歴もある名の知れたベーシストのようだ。日本ではジャコ・トリビュートの前作 『 Moodswings 』 で一部のジャズ ( ジャコ ) フリークの間で話題になったのは記憶に新しいところ。最近イタリアン・ジャズ・ファンの注目を集めているテナー奏者、マックス・イオナータの旧作 『 Zaira 』 にも参加しており、また同バンド在籍中の2000年にBaronissi Jazzで受賞している。

前作 『 Moodswings 』 の中で彼はダブル・ベースを手にして、あのベース界の鬼才マイケル・マンリング ( Michael Manring , 1960~ ) を相手に≪ Donna Lee ≫ を披露し、ダブル・ベースの巧さをアピールしていたが、本新作ではフレットレスだけを使用している。

ジャコのフレットレス奏法を踏襲しながらもあらゆるスタイルに適応できるフレキシビリティを有している点は多くのジャコ・フォロアーと共通している。フレットレスでありながらピッチが恐ろしく正確で、しかもデジタライクに高速なフレーズを連発し、概して優秀なジャコ・フォロアーという印象を受けるが、逆の見方をするならコピーはオリジナルに勝てるわけがなく、テクニックと音楽性は想像範囲を超えることはないのが残念。

全9曲で、彼のオリジナルは2曲だけ。その他はジミ・ヘンドリックス、ビートルズ、イエス、オジー・オズボーン、スティング、エアロ・スミスらの名曲をビッグバンド用にアレンジしてカヴァしている。何でそんな曲を敢えて選んだのか?と疑問に思うところもあるが、私たちにはわからない大人の事情もあるのだろう。文句は言えない。ただ、イエスのファンとして言うなら、≪ イエスから1曲やろう≫ と考えたとき、どうしてその1曲が ≪Changes ≫ になってしまうのだろうか。 ≪Changes ≫は1983年の 『 90125 ( 邦題: ロンリーハート ) 』 に収録されていた曲だが、あんな曲はプログレとは呼べない。もっと初期のプログレらしい、たとえば≪ Close to The Edge ≫ とか、≪ Roundabout ≫ とか、いくらでもアレンジし甲斐がある名曲があるはずなのに。

アレンジは全曲ローリの手によるものだが、一般的なビッグバンドのアレンジではない。たとえばビッグバンドの必須条件のトランペット・セクションの爽快感溢れるソリとか、高揚感漲るトゥッチとか、全然、ない。アンサンブルも緻密さに欠けるからうるさく聴こえることはあっても重厚感が伴わない。ビッグバンドのキモはアレンジなのに、そのアレンジがいまひとつなのは残念だ。常にメンバーの7、8割が楽器を弾かずに遊んでいるようなサウンドで、非常にもったいない。

ゲスト・ソリスト、たとえばボブ・シェパードやボブ・フランセスチーニなどのブレッカー譲りのソロは流石に素晴らしく、本作の瞠目すべき点である。90年代からローリとたびたび共演し、前作 『 Moodswings 』でも美しいヴォイスで作品を盛り上げた女性ヴォーカリスト、ディアナ・トルト ( Diana Torto )が本作でも歌っているが、曲自体がもともと素晴らしいヴォーカリストによって歌われていたものだけに、どうしても軽薄で陳腐に響いてしまうのが悲しい。ロック/ポップスの名曲カヴァの難しさを痛感する。

いずれにしても、ローリの作品を一枚聴いてみようという方は、前作のジャコ・トリビュート・アルバム 『 Moodswings 』 の方が聴きやすいであろう。ただし、あくまでジャコ・フリーク限定ということで。



Maurizio Rolli Big Band / Rolli's Tones ( amazon )   星1つ星1つ星半分
2009  Wide Sound  WD180

Rolli's Tones Big Band
Feat.
  Hiram Bullock
  Stefano “ Cocco ” Cantini
  Peter Erskine
  Bob Franceschini
  Bob Sheppard
  Mike Stern
  Achille Scci




ドラムはピーター・アースキン、そし何とテナーのステファン・ギョームも参加している !!!
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