雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Jacob Karlzon / Heat

   ↑  2009/10/04 (日)  カテゴリー: piano

jacob karlzon heat

 





スウェーデン出身のピアニスト、ヤコブ・カールゾン ( Jacob Karlzon , 1970~ ) の単独リーダー作としては通算6作目となる最新作。昨年リリースされた前作 『 Improvisational 3 - piano improvisations inspired by Maurice Ravel 』 は盤題が示す通り、ラベルの音楽にインスパイアされて制作された即興ピアノ・ソロ作品で、カールゾン・ファンと云えど面食らった方も多かったのではないかと推測するが、今回はそんな前作で面食らったファンをもちゃんと納得させる素晴らしい作品と言える。

スキンヘッドの強面は e.s.t. の故エスビョルン・スヴェンソンを彷彿とさせるが、作り出す音楽はスヴェンソンに比べてずっとコンベンショナルだ。あくまでエヴァンス~キースが築き上げた抒情派路線を踏襲している。しかし、どんなフォーマット、たとえばビクトリア・トルストイのバンドのような歌伴であっても、常に攻撃性と尖鋭性を失わず、常に自己の美学を貫く姿勢は、明らかに現代を生き抜くアクチュアルなピアニストのそれである。


本最新作は、フロントラインにトランペットのピーター・アスプルンド ( Peter Asplund , 1969~ ) とテナーのカール・マーティン・アルムクヴィスト ( Karl-Martin Almqvist ) を擁したクインテット編成。このフロントの二人とはカールゾンの2003年の作品 『 Big5 』 でも共演している仲である。アスプルンドとアルムクヴィストは共にスウェーデンの三大名門ビッグバンドのひとつ、Stockholm Jazz Orchestra  ( 以下SJO )のメンバーで、特にアルムクヴィストは同ビッグバンドの看板ソリストとして本国では非常に人気がある。アスプルンドとカールゾンは SJO や Bohuslan Big Band と並ぶ名門、Talvan Big Band でも活躍している。

アスプルンドに関しては拙ブログでも何度か取り上げているので、下記をご参照あれ。

 Peter Asplund / As Knights Concur

   Peter Asplund / Open Mind



全10曲で、そのうち7曲がカールゾンのオリジナル。その他の3曲はアメリカのメタルバンド、Korn の≪ Hollow Life ≫、映画 『 指輪物語 』のサントラ ≪ Gollum's Song ≫ 、そして彼が敬愛するラベルの ≪ Sonaitne: Modere ≫ 、という構成。フロントラインが『 Big5 』 と同じだが、今回はフロントの二人の出番は10曲中4曲とやや少なめ。だから今回は “ Big5 ” を名のっていないのだろう。管が入った曲は緻密な構成ながらも熱くハードな演奏を披露し、ピアノトリオの曲では逆に冷徹で静謐な美意識に貫かれた世界感を表現している。非常に緩急に富む内容で、ちょうど『 Big5 』 とファーストの『 Take Your Time ! 』を交互に聴いているような錯覚を覚える作品だ。

個人的にはピアノ・トリオでのカールゾンが大好きなので、久しぶりに彼のピアノがたくさん聴けてうれしい。ピアノの高音域をものすごい速さで昇降する複雑なパッセージに鳥肌が立つし、打鍵も力強くダイナミックで心地よい。

ところで、先日発売されたデンマークのベース界重鎮マッド・ヴィンディング ( Mads Vinding ) の新作 『 Bubbles & Ballad 』( bro records )  でもピアノトリオでカールゾンが参加している。残念ながらいまだ入手していないが、そちらもぜひ聴いてみたい作品である。





Jacob Karlzon / Heat ( amazon ) 星1つ星1つ星1つ星1つ
2009  Caprice  CAP21809

Jacob Karlzon  ( p )
Hans Andersson  ( b )
Jonas Holgersson  ( ds )
Peter Asplund  ( tp )
Karl-Martin Almqvist  ( ts & ss )

関連記事

FC2スレッドテーマ : JAZZ (ジャンル : 音楽

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-487.html

2009/10/04 | Comment (6) | Trackback (2) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


やっぱり、、いいですよねぇ。。

ロリエのトラバで悩んでたら、カールソンがきましたね。
続けてフェヴァリットなミュージシャンがならんでいてどうしたものか、、
って、感じです。(嬉)

ワタクシは春先にこのアルバムを聴いたのですが、彼の持ってる鋭さってちょっと冷たさにも繋がる感じですが、凛とした感じで好きなんですねぇ。。

これは、トラバさせていただいても、、問題は無いでしょう。。

すずっく |  2009/10/05 (月) 10:22 [ 編集 ] No.725


Re: Jacob Karlzon / Heat

僕はつい先日、購入しました。このところ、カメラ関係での出費が大きく、先月はCDの新譜をあまり買っていません。なかなか欲しいものもなくて。

そうそう、花村さんがジャズママのお店を改装してジャズ喫茶を開いたとこか。お手紙いただきました。全然知りませんでしたが、そうして新潟なの?って、不思議です。

今年中にはぜひ新潟に行きたいです。A7マスター、花村さん、スズックさんと3人もお会いしたい方がいらっしゃるので、足を運ぶ価値は十分ありますね。

ということで、こちらからもTBさせていただだきましたが、はたして、うまくいくかどうか・・・。

criss to suzuck |  2009/10/05 (月) 23:18 No.727


CAT HOUSE (キャッツハウス)

花村さま。。不思議でしょ。
何故に、、新潟に。。って。
それは、新潟にいらっしゃると、、わかりますよ。(笑)
ジャズ喫茶つうか。。
9月は、ワタクシの体調もイマイチで、一度もお邪魔できませんでしたけど。。
こんなお店です。
http://plaza.rakuten.co.jp/mysecretroom/diary/200907310000/
前回、お話ししたときには、A7マスターも来てくれるんだよ、って、仰ってました。

すずっく |  2009/10/06 (火) 08:54 [ 編集 ] No.730


Re: Jacob Karlzon / Heat

スズックさんのブログに紹介されていたんですね。
なにげなくぼーと読みすごしてしまいました。
花村さんの名前も出てこなかったもんで。

A7マスターも来られると、花村さんもおっしゃってましたね。

ぼんと、世間って、不思議と狭いですよね。

20年まえには、ブログと通してこんな繋がりが持てるなんて
想像もしていませんでしたが。

妻は寒くなる前に新潟に行ってきたら、って言ってくれるけど、
僕は逆に、雪が降るころに行きたいと思ってます。

新潟にいるときは雪が嫌いで仕方なかったけど、
いざ東京に出てきてみると、全然雪が降らないので、
すごく雪が懐かしいです。

criss to suzuck |  2009/10/06 (火) 21:00 No.733


はじめまして!

Crissさん、はじめまして。
いつも素晴らしい記事を拝見させて頂いています。
自分はジャズの魅力に取り付かれて8年?、もう逃れられません(笑)
毎日がジャズ、ジャズ。暇さえあればジャズを聴いています。

Crissさんのお名前を最初に拝見したのは確かジャズ批評の記事だったと思います。
“雨の日にはジャズを聴きながら”う~ん、何とも良いタイトルだなぁ・・・雨の日、うんうん確かにジャズを聴きたくなるなぁ(もっぱらジャズしか聴きませんが)、と共感を覚えた記憶があります。

さてJacob Karlzonですが、『TODAY』を聴いてからこの人のピアノに夢中になりました。それからと言うもの参加作品を含め買い込み、リリースされれば即買い!というアーティストになっています。
時には激しく、時には北欧独特のクリアーで優しいピアノ。どちらも魅力的ですが、切れ味鋭いピアノには快感すら覚えます。また、ヴォーカル作品での存在感には目を見張るものがある、と思っています。

この『HEAT』、お気に入りの『BIG 5』と同じ二管、いやがおうでも期待が高まりました。
が、正直、未だこの作品の良さが発見できていません。けっこう良い曲を書く人、とも思っていますが、心に残る楽曲が無かった事も少し残念でした。
Crissさんのおっしゃる通り、Jacob Karlzonのピアノがたくさん聴ける、ということは有りますが・・・。
ただそれでも6曲目や10曲目のらしいソロにはニンマリしてしまいました。

『BUBLES & BALLAD』はもうお聴きになりましたか?
これは個人的にはJacob Karlzonの作品では最も聴く回数が多いものとなっています。
何せ選曲が自分好み、また、滅多に無いのですが、ショーターの「Neffertiti」から7曲目「Misty」までアレンジ・演奏含め、流れが素晴らしいと感じました。
名曲!?(個人的に)の「Bubbles」もやっていますし。

また、お邪魔させていただきます。
失礼します。

SINTETIC |  2009/10/20 (火) 23:42 No.747


Re: Jacob Karlzon / Heat

SINTETICさん、はじめまして。

コメントいただき、ありがとうございます。

>Crissさんのお名前を最初に拝見したのは確かジャズ批評の記事だったと思います。
そうですか。お恥ずかしいかぎりです。2年ぐらいだったかな? ブログ記事を掲載させてもらっていた時期がありました。いろいろ思うところがあり、最後は辞退させてもらったのですが、いい経験をさせてもらったと今でもジャズ批評さんに感謝しています。

>“雨の日にはジャズを聴きながら”う~ん、何とも良いタイトルだなぁ・・・
こんなにブログが長く続くのなら、もっとちゃんとしたタイトルをつければよかったと今でも後悔しています。2ちゃんでは、「こいつタイトルからして変態だな」なんて中傷されちゃったんですよ(笑)。まあ、変態は当たっているし、自分でも気持ち悪いタイトルだと今では思っているので、反論はできませんが。

>時には激しく、時には北欧独特のクリアーで優しいピアノ。どちらも魅力的ですが、切れ味鋭いピアノには快感すら覚えます。
そうそう、その通りですね。

>『BUBLES & BALLAD』はもうお聴きになりましたか?
買いましたよ。4,5日前にHMVから届きました。いいじゃないですか~これ。選曲もいいし。僕は≪ All The Things You Are ≫が好きです。だんだんコード進行が崩れていき、なんの曲だかわからなくなっていくような感じがスリルあります。近日中にアップしようと思ってます。ちょっと時期外れですが。

ということで、これからもどうかよろしく。

criss to SINTETIC |  2009/10/22 (木) 12:49 No.758

コメントを投稿する 記事: Jacob Karlzon / Heat

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback


この記事にトラックバックする

Heat/JacobKarlzon

湖を背に雑林が覆いかぶさる曲がりくねった薄暗い山道を走る。小さな峠を越えて視界が開けると、街に向かって下る道すがらに小さな集落にでる。あぁ。。思わず小さな息が漏れる…。目の前に広がるのは、霞のような柔らかな白い空間。時折、鮮やかなピンクが雑じる。それは...

MySecretRoom 2009/10/05

Jacob Karlzon/Heat(J)

Jacob Karlzon(P) Hans Andersson(B) Jonas Holgersson(Ds) Peter Asplund(Tp,Flh)1,8,10 Karl-Martin Almqvist(Ts,Ss)1,5,8,10 Rec. March-May 2008,Sweden (Caprice CAP21809) ヤコブ・カールソン(1970年生まれ)は、ヤン・ラングレン、ラーシュ・ヤンソン、故エスビ

Jazz&Drummer 2009/11/03
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。