雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Michel Bisceglia / Invisible Light

   ↑  2009/10/20 (火)  カテゴリー: piano

michel bisceglia invisible light





イタリア系ベルギー人ピアニスト、Michel Bisceglia ( ミシェル・ビセリア?、ビシェッリア? ) の通算5作目となる最新作。

2007年リリースの前作 『 Inner You 』 に収録されていた ≪Paisellu Miu ≫ という美曲が、寺島靖国氏監修のコンピレーションCD 『 JAZZ BAR 2007 』 で取り上げられたり、また同年、お馴染みのMOONKS 集団による現代ジャズの指南書 『 JAZZとびっきり新定番500+500 』 で 『 Night and the Music 』 が推挙されたこともあり、近年、日本でも俄かに人気が出てきたピアニストだ。

ビセリアは1970年生まれ。同じベルギー出身のピアニスト、エリック・レニーニ ( 1970~ ) ,イヴァン・パドゥア ( 1966~ ) ナタリー・ロリエ( 1966~ ) らと同世代だ。がしかし、前述したようにビセリアが日本で知られるようになったのはこの2,3年このことだし、レコーディングも殆どが今世紀に入ってからのものなので、比較的遅咲きのミュージシャンだったのだろうか。

彼のマイスペから Works を覗いてみると、映画音楽やミュージカルの仕事が多いことがわかる。また、オーケストラを率いて指揮者としても活躍してらしく、ジャズの範疇を超えて広く活動していることが窺われる。


全10曲で、マイク・ノックの ≪ Dark Light ≫ とチャーリー・ヘイデンの≪ First Song ≫ をカヴァしている以外はすべてビセリアのオリジナルという構成。

繊細で静的な音空間が全編に横溢している。淡いモノクロームの抽象画を配したジャケットが、その世界を象徴しているかのようだ。

彼の奏法の特徴を一言でいうならば、“ 右手一本入魂 ”  とにかく左手はほとんどピアノに触れない。コード進行がかろうじてわかる程度にアドリブラインにハーモニーを重ねる程度なのだ。圧倒的に右手の比重が高く、その右手が奏でるアドリブラインは繊細で研ぎ澄まされ、一音、一音が慎重に発信されていくため、メロディーに求心力がある。

ベルギーというバックグラウンドのせいだろうか、幾分内省的でメランコリックな曲調が多いが、重すぎることはなく聴き易い。

きちんと静聴すればそれなりに心を揺さぶる音楽ではあるが、たとえば雨の日曜日、なにかの作業をしながらBGMとして一日中部屋で流しっぱなしにしても心地よいはずだ。

それにしてもなんと表現したらよいのだろうか、この浮遊感。この何処までいっても帰着しないような、“ たゆたう ” コード感がたまらない。

系譜的に云うならば、ビル・エバンス~キース・ジャレットあたりの系譜に位置するのだろうが、でも明らかに彼らの模倣に終始しているわけではない。考えてみれば、ビセリアのようなピアノ・スタイルって、今までありそうでなかったように思う。

決して派手ではないが、こういう確かな余韻を残してくれるジャズを慈しむもの、ジャズ・ファンとしては楽しいものかもしれない。

Michel Bisceglia / Invisible Light ( HMV ) 星1つ星1つ星1つ星1つ
2009  PROVA RECORDS  PR 0909-CD10

Michel Bisceglia  ( p )
Werner Lauscher  ( b )
Marc Lehan  ( ds )
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2009/10/20 | Comment (4) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


First song

こんばんわ。札幌少年です。ミッシェル・ビセリアの新譜を買われたんですね。「First song」やってるんですか...このCD欲しくなってきました。なかなかタイミングがあわなくてこの人の作品は一枚も買ってないのですが、とても気になるピアニストなんですよ。しかも「First song」! いまさらながら最近QUARTET WESTにはまっているんですよ(遅すぎ?) ROBERT BARZAR TRIOの「OVERNIGHT」も欲しいので悩みが一つ増えてしまいました。

札幌少年 |  2009/10/20 (火) 20:52 [ 編集 ] No.745


Re: Michel Bisceglia / Invisible Light

>ミッシェル・ビセリアの新譜を買われたんですね。
はい、これが購入2作品目です。古いのも欲しいのですが、なかなか手が回らなくて。いずれそろえようと思ってます。

>「First song」やってるんですか...このCD欲しくなってきました。
チャーリー・ヘイデンはどちらかというと嫌いなタイプのベーシストなのですが、この曲だけは僕も大好きです。いろんな人がカヴァしてますが、原曲のメロディーがいいから、どのカヴァも駄作はないですよね。

>いまさらながら最近QUARTET WESTにはまっているんですよ。
いや~、なつかしい。アラン・ブロードベントがいい演奏してましたよね。今、手元にないのですが、聴きたくなっちゃいますね。

>ROBERT BARZAR TRIOの「OVERNIGHT」も欲しいので悩みが一つ増えてしまいました。
以前にこの作品は記事書いてます。お暇ならどうぞご覧ください。
中古で安く出回ってますよ。

http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-44.html

criss to 札幌少年さん |  2009/10/21 (水) 23:49 No.751


Re: Michel Bisceglia / Invisible Light

crissさん、こんにちはmonakaです。
このピアニスト前作がとても良かったので購入しました。
前作よりかはじける部分が増えたような気がしましたが、まだ聞きなおしていません。
TBさせていただきます。

monaka |  2009/10/28 (水) 19:49 No.793


Re: Michel Bisceglia / Invisible Light

monakaさん、こんばんわ。

そうでしたね、monakaさんは前作も書かれていましたね。パステルを持ちかえながら・・・というフレーズを何となく覚えています。

確かにそんなイメージが浮かんでくるピアニストですね。僕は限りなくモノクロームに近い淡い色彩を放つ水彩画を思い浮かべます。

この季節に深夜、聴き入ると、とっても沁みます。いい作品ですね。

こちらからもTBさせていただきます。

criss to monaka |  2009/10/28 (水) 21:58 No.795

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ハイいいです Invisible Light / Michel Bisceglia

前に何も知らないでかったアルバムがとても良かった。 まるで一曲一曲パステルの色を変えながら丁寧に絵を書いているように思いました。 http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070418 それで新しいアルバムはぜひ聞いておきたいと思います。 1曲目、重たげなベースにこ

JAZZ最中 2009/10/28
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