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Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

   ↑  2009/11/07 (土)  カテゴリー: tenor

max ionata night walk

 


イタリア人テナー奏者、マックス・イオナータ ( Max Ionata , 1972~ ) の通算7作目となる最新作。

今年3月に国内大手のポニー・キャニオンがデ・ジャヴ・レーベルを主宰するイタリア・ジャズ界の重要人物パウロ・スコッティをプロデューサーに迎えてイタリアン・ジャズ専門レーベル、 Norma Blue を発足させた。すでに数枚の作品をコンスタントにリリースしているようだが、今回のマックスの最新作もそのNorma Blueからの一枚である。マックスの作品としては、すでに今年7月に豊田聡氏が主宰するインディペンデント・レーベル、アルボーレ・ジャズ ( Albore Jazz ) から 『 Inspiration 』 (  前項あり )  がリリースされているが、国内におけるメジャー・レコード会社からの作品としては初めての作品だ。

本作は一応、 Quartetto Trevi 名義の作品だが、実質上マックスの作品と云って良いだろう。ダリオ・ロスグリオーネ ( b ) 、マルセロ・デ・レオナルド ( ds )、ロベルト・タレンツィ ( p ) のピアノ・トリオをバックにマックスが吹きまくるワン・ホーン・カルテット編成に期待が高まる。マックスの純粋なワン・ホーン・カルテット編成によるリーダー作としては、2003年の『 Little Hand 』 以来6年ぶりである。

マックスの自曲が3曲、ピアノのトレンツィの自曲が3曲、シダー・ウォルトンの≪ Bolivia ≫、有名なイングランド民謡≪ Greensleeves ≫、その他で全10曲。

コルトレーンへの敬意を込めたモーダル・ジャズ・カルテットの決定盤 ”  というCD帯のコピーから想像するに、本作のテーマは“ コルトレーンへのオマージュ ” なのか? だから≪ Greensleeves ≫なのか。聴く前から嫌な予感。どうしてもコルトレーンとマックスが僕の頭の中でリンクしないのだ。これはヤリ手プロデューサー、パウロ・スコッティの戦略なのか。そうだよな、“ ロリンズへの敬意を込めたモーダル・ジャズ・カルテットの決定盤 ” じゃ、クラブ・ジャズ界隈では売れないしね。
 
ついでにこの帯について言っちゃうが、 “ モーダル・ジャズ・カルテットの決定盤 ” って、まだ誰も聴いていない作品に対して決定盤はないんじゃないのか。誰が決定したのか?え?よくわからん。

ついでにもう一つ。“ イタリアのモダン・ジャズ史における第一人者、マックス・イオナータ ”  とあるが、マックスって第一人者だったの? ジアンニ・バッソが第一人者じゃなかったの? エラルド・ボロンテは?エンゾ・スパッコはどうなの? ジャンカルロ・バリゴッツィのほうがマックスより後生だったけ? などと突っ込みをいれたくなる。 いづれにしても、とても誤解を招きやすいコピーではないか。

閑話休題。実際に聴くまでは、もっとモーダルな作品なのかと思っていたが、実際はそうでもない。中にはそういう曲もあるあが、マックス自身はいつもと変わらず歌心溢れる芳醇なメロディーを吹奏する。それに対してタレンツィのピアノはマッコイを彷彿させるモーダルな高速ラインと重層コードでマックスを執拗に煽るのだ。この両者の関係がいまひとつ噛み合っていないように思えて仕方ない。二人の音楽的趣向が全然違った方向を向いているのではないか。

タレンツィが下手なわけでは決てない。むしろかなりの技巧派だ。1977年、ミラノ生まれのタレンツィはキャリアの早い時期からエンリコ・イントラ・ビッグバンドの常任ピアニストとして活躍。その後もフランコ・セリ、フランコ・アンブロゼッティ、エンリコ・ラヴァ、ファブリツィオ・ボッソ、パオロ・フレズらなど伊国の一流どころのサポートを務め、現在はステファノ・ディ・バティスタのカルテットで活躍するなど、すでにかなりの実績を積んでいる精鋭なのだ。さらには2006年のセロニアス・モンク・・ジャズ・コンペティションでセミファイナリストに選出されてもいる。

そんな素晴らしいキャリアを持ったタレンツィなのだが、どうも唯我独尊型、あるいは自己追求型のピアニストのようで、マックスがソロをを吹いていようがいまいが関係なく、ガンガン打鍵する。これが聴いていてムショウに耳に付いてしまうのだ。本作唯一のピアノ・トリオによる曲 M-6 ≪ Mental Telepathy ≫ や、彼のMy Space にアップされている自己作品などを聴くと、なかなか鋭く力強いピアノを弾くピアニストで好感が持てるだけに残念だ。

本作を聴き終えた後、久しぶりにマックスの前作 『 Inspiration 』 を聴き返してみたが、やっぱりルカ・マンヌッツァ の方が遥かにマックスとの相性は良いように感じた。マンヌッツァも時にマッコイ風のイケイケ・モード奏法にモード・チェンジするが、きちんと周囲の息使いを察知したうえでの、適切な場面での適切な音としてのモード・チェンジなので、むしろ心地よく感じるのだ。ソング・ライティング能力もマンヌッツァの方が一枚も二枚も上だしね。

Quartto Trevi feat. Max Ionata  /  Night Walk  星1つ星1つ星半分
2009  Norma Blu  PCCY-50062

Max Ionata  ( ts )
Dario Rosciglione  ( b )
Roberto Terenzi  ( p )
Marcello di Leonardo  ( ds )
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2009/11/07 | Comment (11) | Trackback (3) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


こんにちわ。僕個人の意見ですが。国内盤の帯って付いているだけで購買意欲が損なわれます。「~氏絶賛!」「~誌公認GD」とかも信用できません。ガッツプロダクションくらいのは平気なのですが(輸入盤買いすぎなのかもしれません…)やはり信用できるのは自分の耳ですね。 そういえば「GLENN CASHMAN QUARTET」という白人テナー奏者のCDをかったんですがコルトレーン+ジョー・ヘンダーソンみたいでなかなかよかったです。
それではまた。

札幌少年 |  2009/11/07 (土) 15:09 [ 編集 ] No.836


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

クリスさん、こんばんは。
もう発売になったんですね。未だ購入していないので、羨ましいです。
Maxと言えば、今度はalbore Jazz 第7弾のRoberto Gatto Quintet 「REMEMBERING SHELLY」で、Daniele Scannapieco に代わり、メンバーとして演奏するようです。

Marco Tamburini(tp), Max Ionata(ts), Luca Mannutza(p), Giuseppe Bassi(b), Roberto Gatto(ds) という錚々たる面々です。

どんどん新作が出るので、財布と相談ですぅ(笑)
ではでは。

Marty |  2009/11/07 (土) 17:51 [ 編集 ] No.837


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

今晩わ。確かに国内盤の帯は必要ないですよね。でも僕なんかは無いと無いでさみしい気もするし、よくわかりません。SJのGDなんかは誰も信じちゃいません、いまどき。あれはいろいろレコード会社と雑誌社のしがらみというか、大人の事情があるのでしょうから、判らなくもないですけどね。

>そういえば「GLENN CASHMAN QUARTET」という白人テナー奏者のCDをかったんですがコルトレーン+ジョー・ヘンダーソンみたいでなかなかよかったです。

さきほどCD baby で試聴しましたが、僕としてはもうちょっと現代風のねじれ加減があったほうが今は好きなんですよね。この人、確かに巧いけど、懐古的なスタイルで、どうもね~。買うまでには至らないかな。

criss to 札幌少年さん |  2009/11/07 (土) 22:20 No.838


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

>Maxと言えば、今度はalbore Jazz 第7弾のRoberto Gatto Quintet 「REMEMBERING SHELLY」で、Daniele Scannapieco に代わり、メンバーとして演奏するようです。

いつもながら情報早いですね~。 Albore のHPにもアナンスないのですが、どこでそんな情報を、、。

スカナピエコの代わり、というのはどういうことですかね? スカナピエコの体調不良とかじゃないんですよね? ちょっと心配。

それにしても、このメンバー、いいですね。タンブリーニとマックスの二管は聴いてみたいです。ベースがジュセッペなのも渋くてイイ感じだし、もしかするとAlbore の中じゃ、一番好みの作品になるかもしれません。

>どんどん新作が出るので、財布と相談ですぅ(笑)

世の中、不景気で、節約志向が強いらしいですね。世のお父さんたちにとってはCDなんて、真っ先に節約の対象になって買い控えしそうですね。
僕は不景気とは関係なく、最近、新譜買いを少し控えています。

物欲は果てしなく、きりがないので、ある程度上限を決めて、その中で楽しもうかと、今更ながら考えを改めています。

criss to Mary |  2009/11/07 (土) 22:30 No.839


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

crissさんこんにちは。稚拙な記事ですがTBさせていただきました。
仰るとおり、maxの演奏に合うピアノはLucaだなとこのアルバムを聴いて再認識した気がします。

GattoさんのアルバムはVentAzulさんから引用させていただくとこちらです。
http://jazzlab.blog67.fc2.com/tb.php/507-760c6fd6

同内容のyoutubeはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=qxWv4ENbFCQ&feature=related

Danieleは最近すっかり子育てにハマっているようです。

rhodia |  2009/11/08 (日) 13:54 No.842


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

rhodiaさん、こんばんわ。

TBありがとうございました。
今日の朝、すでにTBさせていただきています。
届いていますでしょうか。

VENTOAZUL さんのHPで見ましたが、マイルス・クインテットへのトリビュート作品なんですね。昨年、ウンヴィリア・ジャズ祭の一環で、Blue Note Tokyo にガトーのクインテットが来ましたが、あの時と同じテーマですね。

あの時はボルトロとスカナピエコでしたが、今度もタンブリーニとマックスということで、みんなはどうでしょうか、個人的には今回のほうがすごく魅かれますが。

>Danieleは最近すっかり子育てにハマっているようです。
そうなんですよ。子育てって、面白いんですよ。まあ、これからどんどん大変になるのは承知してますが、今、僕もまさに子育てを楽しんでいるところです。

youtubeも見ました。タンブリーニって結構な歳ですが、違和感なくマックスの隣に立ってますね。かっこいいです。僕から見ると、マックスよりタンブリーニのほうがかっこいいかな。


criss to rhodia |  2009/11/09 (月) 21:45 No.844


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

ごめん、マイルス・トリビュートは2006年のJazzitaliano であって、
今回はシェリーマン・トリビュートなんですね。

失礼しました。

criss to rhodia |  2009/11/09 (月) 22:12 No.846


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

再コメント失礼いたします。TBもありがとうございました。
Tambriniはシェリーマンの方の:Conte Candoriに劣らずいい演奏してますよね。Maxがメインではあるけど双頭でしっかり成り立ってると思いました。シェリーマンのオリジナルを勉強に聴いているんですけど、このyoutubeのイタリア軍はそれをもっとフレッシュにちょっとテンポ早めで軽快で気持ち良いです。

rhodia |  2009/11/10 (火) 14:02 No.847


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

rhodiaさん、今晩わ。

>Tambriniはシェリーマンの方の:Conte Candoriに劣らずいい演奏してますよね。

いや~、rhodiaさんのクチから、コンテ・カンドリなんて言葉が出てくるなんて、思ってもいませんでしたよ。懐かしいな~、コンテ・カンドリ。

もうここ数年、ウエスト・コーストのLPは聴いていないな。この機会にシェリーマンの作品を一気に聴いてみようかな。

rhodiaさんは、Shelly Manne & His Men の『 More Swinging Sounds 』( contemporary ) を聴いたことありますか? 青い犬?猫?のイラストのジャケットのやつ。僕はシェリー・マンの中じゃ、一番好きです。組曲みたい構成なんですが、一気に聴けます。ステュ・ウイリアムス、チャーリー・マリアーノの2管です。超お勧めですー。

criss to rhodia |  2009/11/10 (火) 23:06 No.848


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

crissさん

こんにちは。このCD、なんだかモヤモヤするので、来週出る予定の「Black Spirit」を楽しみに待っています。スカッとした演奏だったらいいなぁ。

トラックバックさせていただきました。

ヨシカワ |  2009/11/13 (金) 20:11 No.853


Re: Quartto Trevi feat. Max Ionata / Night Walk

>こんにちは。このCD、なんだかモヤモヤするので、来週出る予定の「Black Spirit」を楽しみに待っています。スカッとした演奏だったらいいなぁ。

今度はスカッとすると思いますよ。ポニキャニでも Norma Blu じゃなくて、M&I ですから。

やっぱり僕らの感性にはパオロ・スコッティは合わないのかもしれませんね。はじめからターゲットが違うのでしょうね。

TBありがとうございまいした。こちらからもTBさせてもらいます。

criss to ヨシカワさん |  2009/11/13 (金) 22:39 No.856

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