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Derek Smith / Plays Jerome Kern

   ↑  2009/11/24 (火)  カテゴリー: piano

derek smith




英国生まれのベテラン・ピアニスト、デレク・スミス ( Derek Smith , 1931~ ) による1980年録音のジェローム・カーン集。

今年5月にVenus Records からピアノ・トリオ作品 『 Beautiful Love 』 がリリースされた時は驚かれたファンも多かったのではないか。さらに9月には早くも第二弾となるソロ作品 『 Love Again 』 をリリースし、好調ぶりを示したデレクだが、この調子だと第二のエディ・ヒギンズとして Venus Recods の看板アーティストになる日も近いかもしれない。

Venus Recods の新作などを聴いてみても、テクニック的には全く衰えていなかったし、こうして改めてデレクのピアノを聴いてみると、確かに Venus Recods が気に入りそうな美しいピアノ・スタイルであることがわかる。流石はVenus Recods。往年の名プレーヤーの蘇生術にかけては天下一品である。

デレク・スミスと云っても若いジャズ・ファンには馴染みいが浅いかもしれないので、簡単に経歴を紹介しておく。

1931年、ロンドンに生まれたデレクは、14歳のときには既にプロ・ミュージシャンとして活躍するほどの早熟ぶりを発揮していた。50年代には数多くのレコーディングに参加し人気もあったが、リーダー作には恵まれなかったようだ。そんな状況に業を煮やしたデレクは、50年代半ばにニューヨークにその活動の拠点を移すことになる。セッション・ミュージシャンとしてスタジオ・ワークをこなす一方、クラブでの演奏でキャリアを高め、、周囲の信望を勝ち取っていった。1961年にはついにベニー・グッドマン楽団での仕事を手に入れ、60年代末にはドグ・スティーブンの Tonight Show Orchestra にも参加し人気を博した。しかしそれでも日本のジャズ・ファンにはまだまだ無名の存在であった。転機は70年代に訪れた。

1976年に渡米後初となるリーダー作 『 Love For Sale 』 が Progressive Records ( テイチク ) からリリースされ、日本でも一気に知名度があがったのだ。その後もコンスタントに吹きこみを行い、76年から83年までの間に計6枚の作品を残している。

 『 Love For Sale 』 1976 ( Progressive )
 『 Bluesette 』 1978 ( Progressive ) 
 『 New Soil 』 1978 ( Progressive )  ※CD再発時タイトル 『 The Man I Love 』
 『 My Favorite Things  』 1978 ( Progressive )
 『 Plays Jerome Kern 』 1980 ( Progressive )
 『 Dark Eyes  』 1983 ( Baybridge )

その後、1994年と2001年に米国独立系レーベルからトリオ作品をだしているようだが、日本では話題にならなかったと思う。

僕個人的には、ジャズを聴き始めたのがちょうどこの 『 Plays Jerome Kern 』 が発売された頃で、ジャズに対する感受性も鋭かった時期であり、今でもこの盤と出会いをディテイルまで鮮明に思い出すことができる。当時初心者の僕は、ジャズ・ピアニストと云えば類に洩れずソニー・クラークとかレッド・ガーランドとかセロニアス・モンクとかビル・エバンスとかしか知らなかったので、デレクのピアノを聴いてビックリしたのと同時にとっても優雅で知的なセンスに心を揺さぶられたのを覚えている。

今回、Venus Records の解説で初めて知ったのだが、デレクは、エディ・ヒギンズ、ディック・ハイマンと並び、米国ジャズ・ピアニストの隠れた三大巨匠のひとりなんだそうだ。( ちなみに表舞台の三大巨匠はキース・ジャレット、ハービー・ハンコック、そしてチック・コリア。 )

デレクは、ジャズの歴史に革命的変化をもたらしたアーティストではないが、ジャズの娯楽性を最大化することでファンの心に確かな幸福な質感を刻むことに成功した職人であると思う。
 
過剰とも言える音数にも関わらず、品位を損なわないのは真の名手たる所以であろう。 そして、高い音楽的クオリティを維持しながらも万人が楽しめる娯楽性豊かなジャズに仕上げる、という難題を高次元でクリアしている数少ないピアニストではないだろうか。
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