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Nunzio Rotondo / The Artistry of Nunzio Rotondo

   ↑  2009/11/28 (土)  カテゴリー: trumpet

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1950年代にジャズシーンに登場し、イタリアのモダン・ジャズ黎明期を支えたトランペッター、ヌンツィオ・ロトンド ( Nunzio Rotondo , 1924~2009 ) が 1959年にMUSIC に残した激レア盤 『 The Artistry of Nunzio Rotndo 』 が復刻された。

今回の復刻盤は初回プレス完全限定のLP と紙ジャケ仕様のCDで発売された。プレスはイタリアの独立系レーベルである BTF社 ( BTF srl ) により行われ、一方ジャケットは日本のDIW Records で制作されている。使用音源はオリジナル・マスター・テープに基づくもので音質的には問題ない。僕は紙ジャケCDを買ったのだが、ジャケットはオリジナルに忠実にE式が採用されていた。CDにはオリジナルLPに未収録であったEP音源の3曲が追加されている。

僕は希少盤コレクターの世界には興味がないので、迷わず紙ジャケCDを買ったが ( 本当はプラケースの方がよかったのだが )、真のマニアは4000円出してLPを買うのだろう。しかもCDにはLP未収録の3曲がボーナス追加されているからという理由で、CDまで買っちゃうのかもしれない。

ところで、ジャズ批評ブックス 『 Jazz トランペット 』 ( 2001年 ジャズ批評編集部 ) に、岡島豊樹氏が 『 もっと聴きたい!ヨーロッパの名手だち 』 というコラムを書いていたのを覚えているだろうか。189人の有名トランペッターの紹介とは別に、よりマニアックな名手を紹介しているコラムだったのだが、その中でこのロトンドが紹介されていたのだ。僕がロトンドの名前を知ったのはそのコラムが最初だった。

一方、先日拙ブログでも紹介した星野秋男氏の著書 『ヨーロッパ・ジャズ 黄金時代 』 でも、一ページを割いてロトンドが紹介されている。その中で氏は、もっともロトンドが聴きごたえがあるのは60年代中期から70年代中期にかけての未発表音源を集めてCD化した 『 Sound and Silence 』 だ、としながらも、今回復刻された 『 The Artistry of ~ 』 もやや渋い内容ながら録音の少ない彼の演奏が聴ける点が貴重だ、としてある程度の評価を下している。まあ、氏のこの口調からして、この 『 The Artistry of ~ 』 はそれほどの名盤でないことが想像できるだろう。

50年代から60年代に活躍したイタリアのモダン派トランペッターとしては、このロトンド以外にも、ジアンニ・バッソとの双頭バンド、バッソ=ヴァルタンブリーニ・クインテット( or セクステト ) で有名なオスカル・ヴァルタンブリーニがいる。二人とも1924年生まれであるが、経歴はヌンツィオのほうが若干長い。ヴァルタンブリーニは50年代に入ってから本格的な活動を開始しているが、ロトンドはなんと第二次世界大戦前から活動していた。

さて、今回初めてロトンドの音を聴いたのだが、ヴァルタンブリーニにかなりの部分で酷似しているように感じた。ふたりとも米国のウエスト・コースト風の軽快で洒落た雰囲気を醸し出しつつも、時折、熱くバピッシュに吹きまくるイースト的なテイストも持ち合わせている。スタイル的には完全に保守的であり、きわめてオーソドックスな印象を受ける。

LP未収録の3曲を含む全10曲。6曲がロトンドのオリジナルで、それ以外では≪Bag's Groove ≫、≪ Scrapple From The Apple ≫、≪ Half Nelson ≫ などのスタンダードも演奏している。ただし、LP収録の7曲のうち3曲がブルース形式の曲なのがちょっと残念。この3曲で一気に気が抜ける。メンバーには先日 パオロ・スコッティ氏主宰のDEJAVU より 『 ..... idea 』が復刻され話題となったフルート奏者、ジノ・マリナッチや、ジアンニ・バッソと並びイタリア・モダン派テナリストのエンゾ・スコッパらが名を連ねる。

とにかく今作は一聴しただけではほとんど耳に残らない演奏なのだ。何度か繰り返し聴き込むと徐々に耳に馴染んでくるし、熟聴すれば確かに丁寧にフレーズを構築していく様が聴きとれるだが...。

当時のイタリアにおいては、米国ジャズを模倣することもある程度やむを得なかったのだろう。そのあたりはドイツ、イギリス、フランスなどの他の欧州国と決定的に違っている。

Disk Union のサイトを覗くとこんな一文が目に入ってきた。
≪廃盤専門店に於いても20万円以上で出品され、瞬く間に売れてしまう≫
僕はDUのポップを常に眉に唾をつけて読んでいるのだが、これは本当なのだろうか。もし本当なら世に中には自分の想像をはるかに越えた凄いマニアがいるもんだ。この作品が20万の価値があるかないかは別にしても、一枚のたかがビニルに20万はいくらなんでも高すぎやしないか。それはもはや骨董の世界だな。

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