雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Thomas Grimmonprez / Bleu

   ↑  2009/12/01 (火)  カテゴリー: drums

thomas grimmonprez



ジグ・ザグ・テリトワール ( Zig Zag Territoires ) は1997年に設立されたフランスの新興レーベル。もとはクラシック音楽専門の独立系レーベルとして発足したが、近年はジャズの新録もリリースするなど、精力的な活動を行っている。ただし、クラシック関連の作品はすでに150作品以上リリースされているが、ジャズのカタログ数は20作品足らずとまだまだ少ない。

そんな中でも昨年リリースされたロニー・リン・パターソン ( Ronnie Lynn Patterson , piano ) の 『 Freedom Flighters 』  は日本でも輸入盤ファンの間で人気となり、Zig Zag の認知度を一気に高めた名盤でだった。個人的にはこのロニー・リン・パターソンと、ジェレミー・テルノイ ( p ) の 『 BLOC 』 が魅力的な作品だったので、以来ずっと Zig Zag には好印象を抱いていた。

そして今回、そのZig Zag からそそられる新作がリリースされた。

フランス・ドラマー界の精鋭、トーマス・グリムモンプレズ ( Thomas Grimmonprez ) のリーダー作 『 Blue 』 がそれだ。本作は全編フェンダー・ローズを用いたトリオ編成という非常に珍しいフォーマットなのだが、そのローズを担当しているのが前述したジェレミー・テルノイなのだ。
 
トーマス・グリムモンプレズは、国が運営する国内最高の音楽教育機構、パリ国立高等音楽院 (  CNSM de Paris  : Conservatoire National Supe´rieur Musique et Dance de Paris ) でジャズ即興を学んでおり、Higher Diploma ( 中級ディプロマ ) も取得している。90年代からプロとしての活動を開始しているようだが、彼の経歴を見ると様々なトップ・ミュージシャンとの共演を通してキャリア・アップしてきたことが窺える。ヘンリ・テキシエ、ボボ・ステイン、ボヤン・Z、クロード・バルテレミー、マニュエル・ロシュマン、アルバート・マンゲルスドルフ、フランク・アヴィタブレ、デイッド・リンクス、ドミニク・ディ・ピアッツァ、ケニーワーナー、さらには Laurent Cugby Big Band や Paris Jazz Big Band にも参加歴があるようだ。要はどんなジャンルでも叩ける汎通性の高いオール・ラウンダーなのだろう。

僕個人的には、トーマスの名前を聞いて真っ先に思い出すのがトランペッターのニコラ・フォルメル ( Nicolas Folmer ) の 『 Fluide 』 ( 2006 Cristal Records ) での彼の演奏だ。この作品ではトーマスが8曲、ステファン・ウシャール ( Stephane Huchard ) が4曲叩いているのだが、トーマスは重鎮ウシャールに一歩も引けを取らない繊細で知的な素晴らしいドラミングを披露していた。この作品にはキラー・チューン ≪ Kaleidoscope ≫ がマスターテイクと別テイクが両方収録されているのだが、面白いことにマスターテイクはステファン・ウシャールが、別テイクはトーマスが叩いていて両者を聴き比べられるようになっている。


閑話休題。
さて、トーマスの今作だが、全編がローズ・トリオによる演奏ということで、どうしても地味な印象は拭いきれない。ジェレミー・テルノイは本来、壮大で深遠な世界感を音で表現するピアニストだが、今作ではどうしても小さくまとまり過ぎている印象だ。8曲すべてがトーマスのオリジナルだが、ややメロディーの押し出しが弱く、聴き終えたあとに、あれ、何を聴いていたんだっけ? と忘れてしまうくらい印象が薄かった、初めは。

ワン・コードの一発ものが意外に多く、そのことがさらに作品を単調なものとして印象付けてしまっているかもしれない。まあ、ワン・コードでのジェレミーのアドリブは流石に現代的であり、スケーリングは新鮮で、スーパーインポーズをふんだんに適応して絶妙なアウト感を演出している。本人もチック・コリアから影響を受けていると述べているように、マイルスバンド在籍時のチック・コリアを彷彿とさせるフレーズが随所に顔御出す。

一方、トーマスは一見派手ではないが、繊細で緻密なスネアワークが聴けば聴くほど素晴らしい。激しく煽る様なところは全くなく、常に冷静で余裕すら感じさせるプレイだ。こういうスタイルはセッション・ミュージシャンとしても重宝されるであろう。そのかわり演奏の温度感は徹底的に低く、質感はとってもインテリジェントでドライだ。
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