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Kenso / 夢の丘 YUME NO OKA

   ↑  2009/12/17 (木)  カテゴリー: Progressive Rock

KENSO _yume no oka 




ジャパニーズ・プログレという極めてニッチな市場において、30年以上にもわたり活躍し続けている伝説のバンド、Kenso の1991年にリリースされた第5作目。1989年制作の名盤 『 SPARTA 』 が今年の夏にリマスター盤 『 SPARTA-NAKED 』 として再発されたのも記憶に新しいところだが、彼らの全活動を俯瞰してみた場合、やっぱりこの 『夢の丘 』 あたりが絶頂期だったように思えてならない。

ジャパニーズ・プログレと一言でいってもその音楽性は様々で、インストルメンタル・ヘヴィメタルのようなハードなものから、ジャズ・フュージョンとほとんど区別できないようなポップなものまであり、そのスタイルの多様性はひとつのジャンルに括って論じるには時に困難な場合も多い。

その “ ジャパグレ ” の中にあってジャズとプログレの汽水領域とも云えるフィールドで活躍してきたのが、ギタリストの清水義央が中心になって結成された Kenso だ。清水氏は現役の歯科医であり、アルバム制作やライブは仕事の合間に行っている。そのためライブも滅多に行わないし、アルバム制作も30年間で8作品と、決して多くはない。逆の見方をすれば、歯科医師としての経済的支柱があったからこそ、ここまで音楽活動を続けてこれたとも云えるのだが。

この 『 夢の丘 』 は誰もが認める彼らの最高傑作である。曲単体として見た場合、他のアルバムにもっと出来のいい曲がたくさんあると思うが、アルバム総体としてみると、この作品のコンセプチュアルなドラマ性、神秘性は群を抜いて素晴らしい。

霧煙る薄暗い高原を、草を求めてゆっくり移動していく羊たちの群れ。遠くに目を移すと霧越しに遊牧民のシルエットが浮かび上がる。モンゴルだろうか。それともトルコだろうか。アートワークに描かれた幽玄で幻想的なこの風景こそ、彼らが表現したい世界なのだろうか。本作を聴いていると次々と行ったこともない土地の風景が頭の中でフラッシュバックのように浮かんでは消える。

いかに多くのヴィジュアル・イメージを聴き手の脳内に投影できるか、それこそがプログレの本命題であると思うのだが、本作はその命題に対して真っ向から追求した傑作だと信じる。

おそらく清水は多忙な診療の合間を縫って、少しづつ楽曲を作り上げていったのであろう。その緻密な創作活動は膨大な時間を要したに違いない。そして出来上がった楽曲たちはジャズ、クラシック、民族音楽などの多様な要素を縦横に混ざり合わせて作られた実に精巧な感触を聴き手に与える。
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