雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Tal Wilkenfeld CDが売れないのは音楽不況ではない

   ↑  2010/01/08 (金)  カテゴリー: bass
tal w
毎週火曜日、仕事帰りに駅の売店で週刊アスキーを買って電車に揺られながら読むのが僕は好きです。

基本的にはパソコン関係の雑誌ですが、著名なコラムニストが連載する記事もたいへん面白く、そこが同誌の大きな魅力だと思っています。

個人的に特に愛読しているコラムは、歌田明弘氏の 『 仮想報道 』  と 山崎浩一氏の 『 今週のデジゴト 』 なのですが、年末の大掃除で雑誌の整理をしながら改めて再読し、なるほどな~、鋭いな~と感心するコラムが目にとまり、ついつい掃除も忘れて読みふけってしまいました。

そんなコラムの中でちょっと面白い記事があったので、ここに引用しておきます。

2009年3月24日号週刊アスキーの 『 今週のデジゴト 』から引用。
 
2009年2月21日、さいたまスーパーアリーナで行われたエリック・クラプトン&ジェフ・ベックの夢の共演ライブを著者が観戦したときの感動を綴ったコラムなのですが、コラムの後半はCDが売れない現状について自説を展開しています。

( 以下、一部引用。)

いまや音楽は時空の支配からもパッケージからも開放されて、外界の空気を振動させないまま私たちの聴覚中枢にダイレクトに届けられる。それが音源として創造された瞬間から、何MBかのデータに変換され、iTunesにアップロードされダウンロードされファイル交換され、デジタル携帯プレーヤーからイヤホンに伝わって、さらに私たちの小耳骨から電気信号として聴覚中枢へと・・・・。ようするに音楽とはデータの運搬手段みたいなものになっているわけだ。そのデータ量を私たちはバラ買いしている。

私自身もこの20年間にそんなプロセスを無意識に受け入れてきた。だって便利だし( まあ、私のiPod は今んとこ宝の持ち腐れになっているんだが )。でも、その一方で時空に束縛されてこそ体験できる音楽の身体性や同時性、そして、その時空をみんなで共有してこそ確認できる音楽の波動性や祝祭性は、自分の中で相対的に縮小しているようだ。いや、ロックやJ-POPやクラシックコンサートへはわりと頻繁に足を運んでいたつもりだったのだが、この日のような感覚は長い間忘れていたような気がする。

音楽という文化市場はデータの軽さも手伝ってネットとの親和性が高いけれども、だからこそ逆にライブ体験への希求が高まって、この10年でライブ市場は50%近く拡大している、という統計もある。CD不況=音楽不況ではないのだ。

興奮冷めやらぬまま帰宅して、さて、この余韻をネットでも共有しようかと思っていそいそと接続すると、すでに余韻どころかさっき聴いたばかりの音楽がファイル共有される祝祭が密かに始まっていたりする。これもまた音楽の今日的ライブ感覚というものか。やれやれ。



音楽とは元来、質量を持ちません。その質量ゼロの音楽にLP やCDという形あるパッケージを与え、それを流通させることで音楽産業は今まで発展してきました。僕らは子供のころからごく自然にパッケージ化された音楽に慣れ親しんできたので、なんの疑問も感じてきませんでしたが、実は音楽はパッケージである必要など全然ないんです。むしろ、音楽は質量ゼロの量子化されたデジタルデータとして存在する姿のほうが自然なのではないでしょうか。

ただ、電車で揺られながらiPod から流れる音楽をイヤホンを通して聴けば聴くほど、リアルな音楽を全身で享受してみたいという希求が高まっています。やっぱりライブが聴きてぇ~、観てぇ~、という身体の欲望の趣くまま、ライブハウスに足しげく通うわけですね。
僕もここ数年、CDの購入量はめっきり減ってしまいましたが、それに反してライブハウスに出かける回数はますます増えてきました。まさに、山崎氏が示す統計と同じ行動を僕はとっているようです。

ところで、上のイラストは山崎氏自身が書いているのですが、さすが早稲田大学漫画研究会出身でイラストレーターとしても活躍していた同氏だけのことはあり、とっても巧いですね。
 
雑誌を整理していたら、タルちゃんがベースマガジンの表紙を飾った2008年4月号も出てきました。せっかくなのでここにアップしちゃいます。

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2010/01/08 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


Re: Tal Wilkenfeld CDが売れないのは音楽不況ではない

crissさん、こんにちは。

山崎浩一さんとは、以前『なぜなにキーワード図鑑』 (新潮文庫)という本を作ったことがあります。何でも自分でやっちゃう人なので、オイラはやることがなくて困りましたが(笑)。
もうだいぶ経つので、どうしているんだろうと思っていましたが、元気なようでよかった!感覚的にも、若い頃と変わっていないようです。相変わらずイラストは進歩がないのがイイ(笑)。彼にとっては、自分のコラムだけのための挿し絵なんですよ。上手くパッケージされています。

この頃、楽器やバンドをやる人が増えているようです。ジャズもだいぶアマチュアの演奏家が増えました。地方のアマチュア・ビッグバンドも定員オーバー気味のようです(希望楽器にかたよりがあって、ベース希望者は少ない)。渋谷のヤマハ音楽教室も大人で賑わっています。
楽器が上手くなってくると、他の人のアルバムはお気に入り数枚くらいしか聴かなくなってくるようです。ライブには行くようですが・・・。
デイスク好きとライブ好きは基本的に気質が違うと感じています。同じ音楽なんですけどね。一概にライブ好きが音楽好きとは限らないのがマーケットを拡げているのではないでしょうか?いるんですよ、オイラの店でも(笑)。

tommy |  2010/01/09 (土) 16:35 [ 編集 ] No.1023


Re: Tal Wilkenfeld CDが売れないのは音楽不況ではない

tommyさん、こんばんわ。

tommyさんがグラフィックのお仕事をされているのは存じ上げていましたが、
山崎氏のような著名人とお仕事をされているとは、驚きました。凄いですね。

山崎氏の週刊アスキーのコラムは毎週読んでいるのですが、まだ著書は一冊も読んでいないのです。ぜひ今度、というかこの連休中に、tommyさんが関わった『なぜなにキーワード図鑑』を読んでみますね。

>渋谷のヤマハ音楽教室も大人で賑わっています。

仕事に余裕のできた中年が、老後の楽しみのために楽器でもやろうか、と初めて楽器をてにする方々も多いと聞きますが。気持ちはよくわかりますが、楽器ってそう生易しいものじゃないですよね。特にジャズなんか、ちょっと触ってないと、指が全然動かなくなるし。

>デイスク好きとライブ好きは基本的に気質が違うと感じています。

僕もつくづくそう思います。先日もBlue Note にライブを見に行ったとき、となりに若い女性2人組みが座ったのですが、その日の出演者が誰だかも分からずに、単にジャズのライブを観たくなったから、との理由で遥々山梨から車飛ばして来た、と行ってました。ジャズのライブの独特の空気感に魅力を感じるのでしょうかね。

僕はライブ観戦とCD聴きを比較的バランス良く聞き分けていると思うのですが、確かに楽器をやる人はCD収集とかオーディオには無頓着の方が多い気がします。

criss to tommy |  2010/01/09 (土) 21:39 No.1025


Re: Tal Wilkenfeld CDが売れないのは音楽不況ではない

この話、とても参考になりました。
実際、私がライブに行った時も、ブルーノートの入り口付近で美容室帰りの60代くらいのご婦人が一人で入るか迷われていて、今日のライブは楽しいですよ、と私達が声をかけたら、付いて来られて、終わった後、楽しかったわ、今度からは、一人でも来られるわ、と、にこやかにほほ笑まれ、cdも買われて、サインしてもらって帰られました。
アーティストが、誰かもわからず、来る人がいることに驚きましたが、
別の時には、ライブに来て、美味しい食事をいただきながら、雰囲気を楽しみ、満足されている親子さんにも、会いました。
と言うことは、今の時代は音楽を実際奏でたり、音楽の知識がある人にわかるステージではなく、一般の人が、その場で楽しめるステージを作ることが、望まれた時代なのでしょうか?
パフォーマンス性のあるステージ、もしくは、グラミーノミネートとか、何らかの話題性をひっさげなければならないのか?
どちらにしても、自分のしたい音楽では、ショービジネスでは、生きていかれませんね。
自分で良い作品を創っても、その作品が優れていたとしても、それを理解出来る人がいるのか?疑問です。
昨日、プーランクのピアノ曲の作品を見ながら、和音の構成に、すごい、、、と改めて、見入ってしまいましたが、姪は、こんな曲弾くの難しい、弾いてもみんなが知らない、と全然やる気なし。
 知り合いで、現代曲を創っている人がいて、その人達のコンサートに行くと、ほとんど、お客さんはいません。
これは、リハーサルなの?という雰囲気の中で、とても難易度の高い曲が演奏されます。
楽譜を見ると、こんな楽譜、読むだけで気が狂いそうなのに、音をミスした、とピアニストに文句は言えないでしょう、と思うほどの、音のこだわりようです。
でも、お客さんがほとんどいない演奏会でも、なりたち、本人は、満足顔です。
大学で教えているので、収支には、ほとんど関係ないか、元々、お金儲けに関係なく自分の好きな音楽をしているようなので、幸せそうです。
一度も売れないのは、一番幸せなのかもしれません。
音楽を創る人は、普通の人以上に傷つきやすかったり、感じる能力があるので、空気を瞬時に感じとってしまい、励ましが、余計に傷つけたりすることもあり、ガラス細工のような精神だったりしますよね。
 cdが売れない理由から、かなりそれてしまいましたが、コンサートに足を運ぶ人、実際音楽をする人が増えたことを改めて、知りました。
オヤジバンドも話題になっていますものね、それが楽しそうなんですよね。

ひまわり |  2010/01/20 (水) 00:27 No.1048


Re: Tal Wilkenfeld CDが売れないのは音楽不況ではない

ひまわりさん、こんばんわ。

真摯に自己の音楽を追求していけばいくほど、皮肉なことに、リスナーは離れていってしまうもんですよね。音楽は芸術なのですが、それ以前にビジネスとして成立しないと音楽創作自体が困難な世の中になってきてますよね。

最近、ミュージシャンのなかでも自信のレーベルを立ち上げて、ウェブ上で音源を販売している人々が増えましたよね。既に有名なミュージシャンで、知名度もある人などはそんなウェブ販売は必要ないかもしれませんが、超マイナーでニッチな音楽活動をしている人にとっては、非常に有効な販売形態だと思いますよ。コンサートには地理的、時間的に行けなくても、ウェブならそういった障害はまったく関係ありませんから。ジャズの世界でも大手レコード会社の売り方に反発し、自己レーベルを立ち上げるミュージシャンが増えてます。イイ傾向です。

まあ、とりとめもない話になっちゃいますが、少なくとも、大手のレコード会社は、僕や僕の周りのコアなジャズファンをターゲットにして商売しているのではないということです。
彼ら制作側が考えているターゲットは、もっと幅広い層であって、たとえば、たまにはアダルトなジャジーな空間で美味しい料理を食べたいな~、みたいな女の子や、Blue Noteみたいなオシャレなライブハウスでジャズを聴かせて女の子をくどいちゃおう、なんていう、およそジャズファンとは程遠い客をターゲットにして商売をしているわけです。

ちょっと話はそれますが、今や音楽産業はCDの売り上げよりも、ライブ観客動員やそれに関連したグッズ販売などでの収益で成り立っているらいしですよ。CDはそれほど売れなくてもいいと、はじめからあきらめているみたいです。




criss to ひまわりさん |  2010/01/20 (水) 19:00 No.1051

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