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Rosario Giuliani, Pippo Matino, Benjamin Henocq / Trio Ostiko

   ↑  2010/01/10 (日)  カテゴリー: alto

trio_ostiko Rosario Giuliani, Pippo Matino, Benjamin Henocq  /  Trio Ostiko  ( HMV )
2009  V.V.J.
星1つ星1つ星1つ星1つ星半分

Rosario Giuliani  ( as )
Pippo Matino  ( el-b )
Benjamin Henocq   ( ds )







ロザリオ・ジュリアーニ、ピッポ・マティーノ、ベンジャミン・エノクからなるトリオ、Trio Ostiko による第一弾。

ステファノ・ディ・バティスタと共に、イタリアを代表するアルティストに成長したロザリオ・ジュリアーニ ( Rosario Giuliani , Terracina , 1967~ ) と、ジャコのフォロワーとしても有名なイタリアのベーシストであるピッポ・マティーノ ( Pippo Matino , Napoli , 1965~)、そして90年代に Prysm のメンバーとして活躍したフランス人ドラマー、ベンジャミン・エノク ( Benjamin Henocq , Paris , 1969~ ) の豪華な顔合わせによるサックス・トリオである。欧州きっての馬鹿テク集団がどんなジャズを奏でるのか、CDが届くを楽しみにしていたが、これがまさに僕のストライクゾーンど真ん中のコンテンポラリー・ハード・フュージョン作品だった。

ピッポ・マティーノがエレベで参加しているからには4ビート・ジャズではないことはだいたい想像はつくが、スタイル的にはピッポの過去の作品、とくに2008年の 『 Third 』 あたりとよく似ている。『 Third 』から無駄をそぎ落としたらこうなった、みたいな作品とも言える。

本作は3人の共同名義になっていって、ジュリアーニが3曲、マティーノとエノクがそれぞれ2曲ずつ曲を提供することでアルバムの多面的な魅力を引き出すことに成功している。がしかし、音楽的意匠を決定し、多彩なバリエーションを有する楽曲をコンセプチュアルにまとめ上げているのは、おそらくピッポ・マティーノではないか。

ワイルドでグルーヴィー、そして最高にファンキーなフュージョンを奏でたかと思うと、一転してエモーショナルで耽美的なバラードでリスナーの心を鷲つかみにするそのスタイルは、いままでのポッポの作品群にみられた特徴そのものである。そして、ピッポのライフワークとも言うべきプロジェクト、 “ Essential Team ” ( 前項あり ) の指向性の延長線上に生まれたのがこの Trio Ostiko と、捉えることもできるだろう。

そういえば、95年頃にジュリアーニが ピッポの Essential Team に客演したのがきっかけで、二人の蜜月関係が始まったんだっけ。

一方のエノクは、近年のジュリアーニの作品、たとえば 『 More Than Ever 』( 2004, Dreyfus ) や『 Anything Else 』( 2007, Dreyfus )  に参加し、ジュリアーニとの親交を深めていたのはご存じのとおり。

肝心の内容だが、三人がそれぞれのを嗜好を活かし、高度なレベルで融合したようなハード・フュージョンだ。全編を貫くのはファンキーでドライブ感のあるリズムと、キャッチーでポップなメロディーである。三人ともその分野では欧州で頂点に君臨するテクニシャンだけに、とにかく巧い。そして、次々と繰り出される音楽的語彙の豊富さにも圧倒される。
 
冒頭曲≪ Footprints ≫ からジュリアーニはフルスロットルで豪快に吹きまくる。≪イタリアのケニー・ギャレット≫、あるいは ≪アルトを手にしたコルトレーン≫ の異名をとるジュリアーニ ( 僕が勝手にそう呼んでいるだけだが ) の激情的な節回しに心地よい高揚感を覚える。基本的にバックのリズムが4ビートだろうが16ビートだろうが、ジュリアーニの演奏スタイルは変わらないと思う。
 
ピッポのジャコ激似ぶりは健在だが、時々、ジェフ・バーリンに変身したり、あるいは、それほど巧いとは思えないスラップを披露したりと、せわしく弦を掻きむしっている。まあ、そこまで弾かなくてもいいんじゃないかと、ふと思ったりするが、でも馬鹿テクぶりには素直に感服する。
 
そして、エノクだが、ここまでグルーヴするフュージョン系の太鼓が叩けるとは今まで知らなかった。単純に驚いた。まあ、彼にとっては新機軸を打ち出したというよりも、自身のキャリアの一部を新たに披露しただけなのだろう。それにしてもこのクラスの一流ミュージシャンのフレキシビリティは、僕らリスナーの想像を遥かに超えている。
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Re: Rosario Giuliani, Pippo Matino, Benjamin Henocq / Trio Ostiko

私は、これはすっかり忘れてました。
年末にナリーさまのブログみて大あわてしてました。
明日にも来るはず。

クリスさまにも評判良いし、楽しみだけど、ブログにあがるのはかなり先になりそうです。

すずっく |  2010/01/11 (月) 15:02 [ 編集 ] No.1031


Re: Rosario Giuliani, Pippo Matino, Benjamin Henocq / Trio Ostiko

私もすずっくさんに「前へ習え」で、naryさんcrissさんのブログで慌てて頼みました。まだthirdしかpippoのCDを集めておりません。やれやれ・・・

rhodia |  2010/01/11 (月) 22:48 No.1032


Re: Rosario Giuliani, Pippo Matino, Benjamin Henocq / Trio Ostiko

suzuckさん、お世話になってます。

楽しみにしてます。

で、これ、なりーさん、五つ★でしたね。
曲によっては五つ★でもいいかと思いましたが、
ちょっとバラード系でだれるんですよね。

それから、ピッポのベースソロはあんまり面白くない。
そんな理由から四つ星半にしました。

でもジュリアーニのソロだけとれば、満点に近いです。
久しぶりに熱い彼のソロが聴けましたよ。

criss to suzuck |  2010/01/13 (水) 21:59 No.1034


Re: Rosario Giuliani, Pippo Matino, Benjamin Henocq / Trio Ostiko

rhodiaさん、こんばんわ。

>naryさんcrissさんのブログで慌てて頼みました。

このところ日本ではジュリアーニが忘れさられていたようですね。しばらくリーダー作でてなかったから。

この盤だって、ほとんど話題にすらのぼってこないしね。

ピッポは「third」を持っているだけで大したものです。ピッポ知っている人なんて普通いませんよ。まあ、ベースをいじる人なら知らない人はいないくらい本当は凄いベーシストなんですねどね。

お薦めはやっぱりファーストかな。最初聴いたのは随分前ですが、かなり衝撃的な作品でしたよ。ジャコをここまで真似するか!ってのもありますが。

criss to rhodia |  2010/01/13 (水) 22:04 No.1035


Trio Ostiko

随分前から聴いてはいましたが、やっと、ブログにあげました。

テンション高くても、聴く方はなんだか楽しくて難解さはなかったです。
おもしろかった。
はやくに聴いていたら、2009年のベストの中に入ってた気がします。

トラバして、コメント書き込むのが遅くなってすみません。
それから、あれも遅くなってすみません。

すずっく |  2010/02/04 (木) 17:14 [ 編集 ] No.3631


Re: Rosario Giuliani, Pippo Matino, Benjamin Henocq / Trio Ostiko

僕はブログにあげちゃうと安心して聴かなくなる、
という悪い癖がありまして、このところ聴いてません。

でも、iPod には入れて持ち歩いています。

今日は当直。メセニーの新譜をおとといから毎日聴いて、
いろいろ興味を持ったことをググりながら勉強してます。

あれ、まだなんですね。けっこう時間かかってますね。
ぜんぜん、OKですから、気になさらないでくださいね。

criss to suzuck |  2010/02/05 (金) 00:26 No.3634

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