雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Giuseppe La Pusata Trio / Naissance

   ↑  2010/01/15 (金)  カテゴリー: drums
francesco nastro naissance Giuseppe La Pusata Trio / Naissance ( Tower Records )
2009  Itinera
星1つ星1つ星1つ星1つ

Giuseppe La Pusata  ( ds )
Aldo Vigorito ( b )
Francesco Nastro ( p )






リーダーのジュゼッペ・ラプサタ ( Guiseppe LaPusata ) はナポリを中心に活躍するドラマーですが、今盤のウリは何と言っても10年ほど前に瞬間風速的に話題になったイタリア人ピアニスト、フランチェスコ・ナストロ ( Francesco Nastro , Napoli , 1967~ ) が参加している点に尽きます。

誰しもがナストロと聞いて思い出す作品が、1998年にゲイリー・ピーコックとピーター・アースキンという巨匠らを迎えて制作された『 Trio Dialogues 』 と、2001年リリースの yvp盤 『 Heavy Feeling 』 だと思います。

前者はけっっこう評判が良かったように記憶します。しかしこれが長らく廃盤状態で入手が困難だった、と、とある販売店サイトに書かれていました。でもね、ときどき中古店で見かけたように記憶しているのですが・・・、しかも格安で。僕の記憶違いかな?

それはともかく、この入手困難盤『 Trio Dialogues 』もつい最近、ジャケットを差し替えてリイシューされました。ジャケ替えで再発、ということはよくあることですが、このことを知ったとき、瞬間的に寺島靖国氏のこの盤に対するコメントを思い出しました。

この顔はジャズの顔ではないなと思ったら、案の定ジャズじゃない。ジャズは顔でわかるのだ。しかし、ベースがゲイリー・ピーコックでそそられた。キース・ジャレット以外のトリオでピーコックを聴いてみたい。ベースとドラムしか用のない盤だった。聴くまいと思っても、ピアノが聴こえてつらい。こんなクラシックじみたピアノ、聴いていたら耳が腐る。 ( 寺島靖国 『 JAZZピアノ・トリオ名盤500 』 大和書房、2006、156頁 )


いやしくもジャズ評論家たる者、ミュージシャンの優劣を顔で判断しちゃいけないよなぁ。しかも『名盤500 』 と謳っておきながらこんなにボロ糞に叩かれちゃ、ナストロも立つ瀬がないだろうに。せめて、本書がイタリア語に翻訳されていないことを祈るばかりです。
 
再発盤を手掛けた担当者は、そんな寺島氏の暴言を知っていたわけではないでしょうが、再発盤では彼のポートレイトは綺麗なイラストに差し替えられています。

ナストロという人は、自身のリーダー作では兎に角、メロメロの悩殺美メロで攻めてくるわけですが、ひとたび他人のサポートにまわると、これはこれは激しく躍動するモーダル・スタイルに変身するジキルとハイドのような弾き手なんですね。寺島氏が残念なところは、彼のジキル博士の顔しか見ずに駄目だししてしまったとこと。本当は結構な暴れん坊さんです、ナストロは。

もし機会があったら、ピエトロ・コンドレッリ ( Pietro Condorelli )の 『Quasimodo 』( 2001 RED )や 『 Easy 』 ( 2005 RED )、それからサルヴァトーレ・トランキーニ ( Salvatore Tranchini )の 『 Faces 』(2004 RED) などを聴いてみてください。爆走型モード系ソロに、思わずのけ反ってしまいますよ。作品としても素晴らしい出来ですので、ぜひご一聴を。と云っても、欧州ファンには有名な盤ですのでご存じの方も多いでしょうが。

さて、今盤はジュゼッペ・ラプサタがリーダーではあるものの、実質的にはナストロがリーダーと考えて差し支えないでしょう。ベースはアルド・ヴィゴリート ( Aldo Vigorito ) というやはりナポリ出身のミュージシャンです。このヴィゴリートというベーシストは僕自身、今まで馴染みがなかったのですが、昨年暮れに愛聴盤コーナーで紹介させていただいたイタリア人ピアニスト、ヴィンセンツォ・デニス ( Vincenzo Danise ) の作品でも弾いていたことが判明しております。で、さらに、この三人、実は10年前のナストロの yvp 盤 『 Heavy Feeling 』 でも仲良く共演していました。たぶんこの10年間、地元ナポリでレギュラーを組んで地道に活動してきたのでしょうか。

疲れたので、明日に続く。

 《 1/16 追記 》

全8曲ですべてジュゼッペの自曲。ドラマーが書いた曲とは俄かに信じられないくらい美旋律に満ちています。

モード系変拍子がカッコイイ冒頭曲 ≪Danse d'un seul pied ≫からしてエキサイティングでございますよ。ちょっと耽美的ではありますが、昔のようなピッツァ臭さを完全に排したタイトル・バラード≪Naissance ≫ なんかも、とってもナイスでございます。

まあ、全体的には相変わらず抒情的な曲想なのですが、甘さ一辺倒にはならず、シュガー&スパイスのバランス感覚がとってもイイ感じです。

10年ほど前、日本で欧州抒情派ピアノが流行りはじめたころは、エバンスやキースの経年劣化版みたいな、あるいは粗悪コピー版みたいなピアニストが雨後のタケノコのごとく世に出てきましたよね。ややもするとナストロもそんな中の一人だとみるムキもありましたが、いやいやどうして、彼は地元ナポリで堅実にキャリアを積んできたようです。素晴らしいできです。

録音に関しても、ナストロのピアノの音がとっても柔らかく記録されているし、各楽器のバランスも抜群です。

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Comment


これはすぐに反応です!

Crissさん、こんばんわ。

この作品HMVに注文してるのですが、入荷に時間が掛かり未だ到着してませ~ん(涙)
まっ、でもCrissさんの評価も上々ですので、楽しみに待ってます。

『Trio Dialogues』これ廃盤だったんですね。昨年末、DUのインフォメーションで知りました。
イタリア盤は油断するといつの間にか廃盤になることがあるので、見たこと無い作品を中古で見つけると迷わず買っちゃいます。
確かにこの作品の中古、DUで見掛けました。《ジャズ批評~続ピアノトリオ最前線》でも紹介されていて、また、このいかにもマイナーなレーベル《JAZZ CLUB “BILL EVANS”》という名がどうしても気になって、それからずっと探してました。で、ある時DUで見つけ千円ちょっとで購入した記憶があります。

REDの『QUASIMODE』は未聴ですが、『EASY』『FACES』は愛聴盤です。どちらもイタリア・ジャズ・ファンにとっては堪らないメンバーですし。
『FACES』の1曲目「Eurostar」これにはホントぶっ飛びました~(笑)正に炎のイタリアン・ハード・バップここにあり!
で、これ後半ガクンとリズム・チェンジしてフェイド・アウトですから、憎いですよね~伊達男たちは。
こんな調子のばっかりじゃこりゃもたないなぁ、なんて思ってるとこに、スロー、ミディアムの曲ですから。これがまた泣けるんですよね~、流石です。
「クリフォードの想い出」とか。でもこれ、ありゃっ、ボッソもスカナピエコも居ない・・・でもナストロの美しいピアノが聴けるからまぁいいや~って感じです(笑)
『EASY』は選曲がイイんですよね。ジャズマン・オリジナルが盛り沢山。

ナストロは去年か一昨年、『NAISSANCE』と同じレーベルItineraからの『SEA INSIDE』(鮮やかな黄・青・赤のジャケ)はよく聴きました。
ほとんどナストロのオリジナルで、これも素晴らしいです!録音も良いですし。
イタリアという国の情景が目の前に浮かんできます。
Javier Girrottoの切ないソプラノがまた何とも・・・

寺島靖国さん、そんなこと書かれていたのですね。初めて知りました。でもこの文章はいただけませんね~。誰が読んでも違和感を覚えるでしょうし、評論家ならば、物書きならばもう少し考えて欲しいものです。

SINTETIC |  2010/01/16 (土) 20:13 No.1039


Re: Giuseppe La Pusata Trio / Naissance

SINTETICさん、こんにちは。

>ナストロは去年か一昨年、『NAISSANCE』と同じレーベルItineraからの『SEA INSIDE』(鮮やかな黄・青・赤のジャケ)はよく聴きました。

昨年ですよね。ジロットが参加しているやつ。全く知りませんでした。今回、この記事を書くにあたり、調べていてはじめて知りました。彼のマイスペで試聴できるのですが、なかなかイイですね。ただ、あんまり僕はジロットが好きじゃないというか、ピンとこないので、ちょっと躊躇してオーダーしていません。

>寺島靖国さん、そんなこと書かれていたのですね。初めて知りました。でもこの文章はいただけませんね~。誰が読んでも違和感を覚えるでしょうし、評論家ならば、物書きならばもう少し考えて欲しいものです。

でも、寺島さんだから許せるみたいなところはありますよね。こんなこと云って、というか、云うだけじゃなくこうしてテキスト化しちゃえる人って、寺島さんしかいませんよね。僕は寺島さんが大好きですから。彼のおかげで、間違いなく僕のジャズ世界は広がったと思ってますし。

>評論家ならば、物書きならばもう少し考えて欲しいものです。

評論家じゃないですから、寺島さんは。

そんなわけで、今日はコンドレッリの旧作でもアップしようかな。

criss to SINTETIC |  2010/01/17 (日) 07:58 No.1041

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