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Avishai Cohen / As Is ... Live At The Blue Note

   ↑  2007/06/30 (土)  カテゴリー: bass
Avishai Cohen  『 As Is ... Live At The Blue Note 』
1997年、チック・コリアの“ Origin ”のレギュラーー・ベーシストに抜擢されたことで俄然、ニューヨーク・ジャズ・シーンの表舞台に登場してきたアヴィシャイ・コーエン。本作は彼の通算8作目となる新作です。

今回は初のライブ録音でしかもDVDとセットの二枚組。メンバーはピアノのサム・バーシュとドラムスのマーク・ジュリアーナという、いつものレギュラー・トリオを軸に、今回はサックスのジミー・グリーンとトランペットのディエゴ・ウルコフとが客演しています。客演組の二人は以前からコーエンの作品に参加しているので気心知れた仲間です。今回の作品は何と言っても映像付きというのが嬉しいですね。個人的にはアヴィシャイのビジュアルは既に観ているので、ジミー・グリーンの動画が観られることに興奮を覚えます。

さて、CDの方は全7曲。最後の ≪ Caravan ≫ 以外は全て旧作に収められていた彼のオリジナル曲。コーエン・ファンには馴染みの美曲揃いです。惜しむらくは彼の最高に美しいオリジナル曲≪ Madrid ≫ と≪ Calm ≫が収められていなかったこと。この2曲が含まれば彼のベスト盤と呼べる選曲になったはずです。

一方、DVDの方は全7曲で、その内4曲はCDに収められた曲と同曲、同バージョン。3曲にジミー・グリーンが参加していますが、ディエゴ・ウルコフは出てきません。

彼のオリジナル曲はどれも中近東のエスニック風味を程よく取り入れた哀愁美曲ぞろいです。確かな演奏技術に支えられた即興と、ユダヤ人(セファルディー)のDNAを色濃く受け継ぐ作曲能力が、非常に高い次元でバランスよく保たれている点が彼の魅力ではないでしょうか。人種の壁を越えて聴く者の胸にグッと迫るメロディー。やはり音楽の核になるのはメロディーなのだと再認識させられる楽曲が並んでいます。中近東的な旋律や様式を取り入れて創作されたジャズの作品は数あれど、ミステリアスでメランコリックな中東音階をこれほどまでに違和感なくジャズに浸透させることに成功したミュージシャンを僕は他に知りません。

ひとたびその作曲力から離れて彼の演奏力に目を向けても、非常に素晴らしいものがあります。リズムが驚異的に正確でどのどの音域でも音質に安定感があり、アドリブの組み立て方もうまく、フレーズも非常によく歌い、そしてタッチも強靭。そんな非の打ちどころがないそのテクニックを目の当たりにすると、人種的にも、楽器的にも成功することの極めて困難なニューヨーク・ジャズ・シーンで、確固たる地位を築きあげたのにも納得がいきます。

彼と同じくチック・コリアの門下生のジョン・パティトゥーチがあらゆる方面から引っ張りだこで人気を得ているのに対して、コーエンはほとんどスタジオ系の仕事はしていないようです。あまりにも個性が強すぎてサポート・ミュージシャンとして起用しにくいのだと思われますが、やはり個人的には金稼ぎにばかり走らず、自分の理想とするジャズを窮めていってもらいたいと切に願います。

本作は本当によいです。しかも安いです(HMV マルチバイキャンペーン価格 2592円)。自信を持って強くお薦めできる作品です。

Avishai Cohen  『 As Is ... Live At The Blue Note 』 2007年 Half Note Records 4531
Avishai Cohen  (b)
Sam Barsh  (kb melodica)
Mark Guilliana  (ds)
Diego Urcola  (tp)
Jimmy Greene  (ss)

コーエンの全8作品中、僕が大好きな3枚をセレクトしてみました。


Avishai Cohen  『 Continuo 』  2006年 Nocturne Records  NTCD393
レギュラー・ピアノ・トリオに Oud (ウード)奏者のエイモス・ホフマンが4曲で参加。ホフマンはコーエンとはイスラエル時代からの旧友で、ギターも弾きますがここではウードに専念しています。冒頭からコーエンのアルコとホフマンの中東音階(音階名はマカーム・ナワサルかな? C D Eb F# G Ab B C  )によるソロから始まりますが、驚かないように。意外に民族音楽臭さは希薄です(と感じているのは僕だけかも)。名曲 ≪ Calm ≫ 収録。


Avishai Cohen  『 Continuo 』  1998年 Strech Records  SCD-9015-2
Strech に吹き込んだ3作品、『 Continuo 』 、『 Devotion 』、『 Color 』 は僕の中ではごちゃまぜになっていて、どれも同系色の風合いを持った作品かな、って思いますが、その中でも僕が彼のファンになったきっかけでもある美曲≪ Madlid ≫が収められているこのデビュー作により愛着を感じます。


Avishai Cohen + The International Vamp Band  『 Unity 』  2001年 Strech Records  UCCJ-3009
コーエンがピアニストとしてのデビューを飾った作品という話題性はともかく、コーエンの理想郷が明確に提示された完成度の高い作品かと、思います。3管フロントを配したコーエン流のジャズメッセンジャーズ解釈がここに表現されています。

Avishai Cohen  『 At Home 』 についてはこちらに書いています。よろしければご覧ください。



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