雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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「Giant Steps」 にもの申す。

   ↑  2005/08/27 (土)  カテゴリー: 未分類

よーし、今日は久しぶりにコルトレーンを集中的に聴くぞと、彼の棚から鷲掴みして数枚のレコードを聴いております。
うーん、Prestige の「Stardust」の<Then I’ll Be Tired Of You>、「Standard Coltrane」の<Don't Take Your Love From Me>は、今聴いても沁みるな~。
「Interstella Space」はやっぱり聴けないぞ。でも昔ほどラシッド・アリのドラムは煩くないな。それにしても、こんなアルバム、どんな心境の時聴いたらいいの?
「Crescent」は結構いいじゃん。<Lonnies’ Lament>なんて名曲じゃん。

などとブツブツ一人言を言いながら、聴いておりました。
でも、ひとつだけ、いつも引っかかるアルバムがあるんですよ。コルトレーンには。
「Giant Steps」。
これ、かなり評価が高く、今更取り上げるもの気が引ける大名盤なのですが、
僕としてはちょっと一言言いたい。
「コルトレーンくん、ちょっと性格悪いんじゃないの。」と。

その前にまず、「Giant Steps」という楽曲についておさらいです。
この曲はコルトレーンの作曲なんですが、そのコードプログレッションが変化に富み、要するに転調が多く、しかもそれをすさまじい速度で演奏しているんです。
ワン・コーラス16小節で、コード進行は

Bmaj7 D7 / Gmaj7 B♭7 / E♭maj7 - / Am7 D7
Gmaj7 B♭7 / E♭maj7 G♭7 / Bmaj7 - / Fm7 B♭7
E♭maj7 - / Am7 D7 / Gmaj7 - / C♯m7 F♯7
Bmaj7 - / Fm7 B♭7 / E♭maj7 - / C♯m7 F♯7

となります。
キーだけ拾い上げると

B/ G / E♭ /G / E♭ / B / E♭ / G/ B / E♭ / B~

と気が狂いそうな転調なんですね。

こんな難解な曲を密かに創って、密かに猛練習していたわけです。そして、録音当日に譜面を持ってきて、メンバーに渡したのです。メンパーはトミー・フラナガン、ポール・チェンバース、アート・テイラー。おそらくアート・テイラーはコード進行に関係ないので驚かなかったに違いありません。一番驚いたのはトミー・フラナガンだったでしょう。
(ジョンの奴、こんな難しい曲やれだなんて。しかも俺のソロ・パートも入っているじゃねーか。)
ほとんど、初見のままテープは回されたのです。コルトレーンは猛練習の甲斐あって、ミストーンもなく完璧なソロを繰り広げたのです。これに対してフラナガンは始めこそ頑張ってフレーズを組み立てましたが、ソロの後半は手が付いていかず、コード・トーンを<ジャーン、ジャーン>と弾くだけで、ソロを放棄してしまったのです。
(こんな曲、やってられねーよ。)
フラナガンがふて腐れている姿が目に浮かびます。
(こんな曲、どうせボツだな。)
録音を終えた時には、フラナガンはそう思ったかもしれません。
しかし、そんな予想に反して、レコードになってしまったのです。
なぜなら、コルトレーンのソロが完璧だったから。
フラナガンが下手であってこそ、コルトレーンが引き立つというもの。
コルトレーンにとっては、フラナガンは自分の引き立て役でしかなかったのです。
コルトレーンは自分のことしか考えていない自己中心的な人間だったのです。
こうしてコルトレーンの代表作は生まれ、フラナガンの恥ずかしいソロが記録されたのでした。

コルトレーンは自己中心的であったというエピソードは他にもあります。
61年のビレッジ・バンガード・セッションでは、エリック・ドルフィーの素晴らしいソロが聴かれる楽曲はレコード化されず、また、ドルフィーの参加曲でも、彼のソロ・パートを大幅に編集、短縮したりしてレコード化したのです。(インパルス・レーベル時には、コルトレーンはプロデュースも行っていたので、これらの操作にも彼が関わっていたはずです。)これらが没後の1970年代にコンプリートとなって初めて世に出たときはみんなドルフィーの出来の良さに驚いたはずです。

こんなこともあって、僕としてはコルトレーンに胡散臭さがぬぐいきれない印象を受けてしまうのでした。

~つづく~。



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2005/08/27 | Comment (4) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


あずきさん、こんばんは。

こんな変態的な異常コード進行であるのに、聴き手にその変態さを気づかせないのは、それだけコルトレーンのソロが優れていたということですね。凡人が吹いたら異常なコード進行が鼻に付き、聴けたもんじゃありませんからね。

クリス |  2005/08/29 (月) 21:47 [ 編集 ] No.1190


バブさん、こんばんは。

いつも見て頂きありがとうございます。
コルトレーン好きのバブさんには、反感をかうような内容で、すみません。
どんな記事を読んでも、本作の褒め言葉ばかりなので、ちょっとひねくれた記事書いてしまいました。

クリス |  2005/08/29 (月) 21:42 [ 編集 ] No.1191


すごっ!

ジャイアント・ステップスって昔聞いたきりでほとんど憶えていないのですがそんなコード進行だったとは・・・・・

こんな曲渡されたら私きっと気が付かなかったふりしてさっさと逃げます。
でもコルトレーンしつこそうだし・・・(笑)

あずき |  2005/08/29 (月) 10:08 [ 編集 ] No.1192


TBさせて下さい

直接、ジャイアント・ステップスの記事ではないのですが、ちょっとふれさせて頂いたものですから、TBさせて下さい。

バブ |  2005/08/28 (日) 22:03 [ 編集 ] No.1193

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