雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Austin Peralta / Mantra

   ↑  2007/01/07 (日)  カテゴリー: piano
Austin Peralta  『 Mantra 』
オースティン・ペラルタの『 マントラ 』が凄かった。ペラルタ君は1990年生まれの僅か16歳。まだ高校生ですよ。ついこの間生まれたばかりの少年が,マッコイやハンコックの新主流派の流儀を咀嚼,消化,吸収し,完全に自身の血肉とし,更にはそこに21世紀新世代のサムシングを吹き込み,単なる復古趣味に終わらせないところが凄い。

デビュー盤である前作では,運指にややぎこちなさが見られ,音圧もそれほど強くなく,悪くは無いけどデビューには時期尚早というか,熟れてない果実を待ちきれず出荷してしまった感がありましたが,今回は大丈夫。やっとペラルタ君の食べごろ到来,と言ってよいでしょう。

しかし,本作が凄いのは単にペラルタ君だけではありません。むしろペラルタ君の出来栄えも霞むくらいの吃驚仰天の馬鹿テクを披露してくれたのが太鼓のロナルド・ブルーナー・Jr なんです(詳しくはnaryさんのブログでどうぞ。)。まだ20代半ばの新進気鋭の凄腕で,ジャズ以外のフィールドでの活動もあるようですが,昨年暮れにはスタンリー・クラークのバンドで来日も果たしているようです。兎に角,圧倒的な音数でフロントを煽り,音場の立体構築に寄与しています。こんなに音数の多いドラマーは聴いたことがありません。基本的にはビリー・コブハム~デニス・チェンバースの流れを汲む叩き手だと思います。リズムを刻むというより終始ドラム・ソロを演っているかのようです。よくもまあフロント陣はこんな太鼓をバックにソロがとれるものだと変な感心をしちゃいます。CDで聴いてもこれだけ五月蝿いのですから,ライブだと聴き手もPAも大変でしょうね。でも僕は大好きですよ,こういう狂騒的で破壊的な太鼓は。
“ Drum sounds can not be too loud !! ”
ロナルド・ブルーナー・Jr を起用したプロデューサー,伊藤 八十八氏の慧眼には脱帽です。

ただ,ひとつ苦言を呈しておくと,前作同様,ベーシストの人選にはどうも納得がいきません。今更なんでバスター・ウイリアムスなの? 還暦をとうに過ぎた老境のウイリアムスを起用する必然性が見当たりません。前作でもロン・カーターだったし,どうもベーシストの人選に失敗しているとしか思えませんね。まあ,ロン・カーターの名前がクレジットされていることで購買欲をそそられる輩もいらっしゃるかもしれませんが,バスター・ウイリアムスがどう考えても売り上げに寄与してるとは考えられません。堅実だけど中途半端過ぎます。しかもアンプ頼りの腰の無い音色もいただけません。

で,本作にはフロントにマーカス・ストリックランド(ts & ss)とスティーブ・ネルソン(vib)が参加していますが,個人的にはストリックランドに惹かれました。既にFSNTの2枚と昨年に自己のレーベル,Strick Muzik を立ち上げ,『 Twi-Life 』を発表しているストリックランドですが,変拍子を交えつつの脱4ビート路線を得意とするダークに浮遊するウネウネ系,新ブルックリン系の吹き手という印象を持ってました。しかし,本作では完全にスタイルが変化しています。これには驚きました。別人かと思いましたよ。音色からフレージングまで全然違う。雄々しく腰の据わった太い音色でモーダルなフレーズをガンガン吹きまくっています。これはこれで清々しく耳当たりが良いです。まあ,このあたりのNYのトップ・ミュージシャンになると,その場その場でどんな型にも対応できるのでしょうね。そうでなければカーネギー・ホール・ビック・バンド,ミンガス・ビック・バンド,リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラなどの多方面からのオファーなど得られませんからね。流石,ストリックランド!

ということで,前作を上回る秀抜な作品に仕上がっていたわけですが,すでに次作が待ち遠しい。今度はどんなフロント陣や太鼓を引き連れてやってくるのでしょう。2年後にはロサンゼルスのハイスクールを卒業し,念願のニューヨークにいよいよ進出です。そこで更なる進化があると思われます。今後の活躍を大いに期待したいものです。


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