雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Alfio Origlio / Ricordo

   ↑  2008/03/25 (火)  カテゴリー: piano
alfio orgilio ricordo1
先週の木曜日から春休みをいただき、家族で3泊4日の沖縄旅行に出かけてきました。自宅から羽田まで30分、飛行機に乗って2時間と、手軽に行けることもあってもう10回以上は訪れている沖縄ですが、決して僕自身、海好きというわけではありません。むしろ背の立たない海は怖いし、船酔いはひどいし、全くもって海とは縁遠い人間なのです。ただ完全に仕事を忘れ去るためには物理的、空間的に東京から遠く離れることが最も重要であって、箱根や熱海では何かあったら車を飛ばして仕事場まで戻れてしまうという気持ちがどうしても付き纏い、休暇の意味をなさないのです。かといってハワイじゃ遠すぎるし、ちょうどいいのが沖縄本島や石垣島なんですよね。

宿泊はいつものANA系のラグナガーデンホテル。このホテルは飛行場からのアクセスが良く、何処へ移動するにも便利なのでよく利用しています。クラブ会員になるとかなりお得です。

いつものように妻や子供がプールで遊んでいるのを眺めながら、時折、奇麗なお姉さんの水着姿もチラ見しながら、一日中プールサイドで読書をして過ごし、腹がへれば沖縄そばを食べ、オリオンビールを飲み、夜は寝たいだけ寝て、しっかり2キロも太って帰ってきました。

さて、今日は前回予告したように“ Paris Jazz Big Band ”(以下PJBB)関連の作品ということで、PJBBのピアニストAlfio Origlio(アルフィオ・オリリオ) の2001年の作品を聴いてみることにしょう。

PJBB初代ピアニストのEric Legnini(エリック・レニーニ)の後任として2000年頃からPJBBに参加しています。PJBBの創立は1999年で、2000年録音のPJBBデビュー作『 A Suivre! 』ですでにAlfioは1曲だけですが参加しているところをみると、Eric Legniniの在籍期間はほんの僅かであったと思われます。

ところでAlfioは南仏グルノーブルの生まれですが出生日は不明です。インターネットで検索してみましたがどうしてもわかりません。しかし、プロとして20年近くのキャリアがあることと、メタボリックな恰幅の良い外見から勝手に想像すると、Baptiste Trotignon( 1975~ )よりは少し上の世代で、Jean-Pierre Como( 1963~ )やpierre de bethmann( 1965~ )よりは若い年齢、つまり40歳前後ではないかと想像します。

まずは簡単に彼の経歴を記しておきますと、グルノーブルおよびアヌシー音楽院でクラシック音楽を学んだ後、独学でジャズや現代音楽を習得した Alfio は、さらにはBernard Maury、Martial Solal、Richie Beirach らの薫陶をうけました。そしてモントリオールやモントルーなどの数多くの名立たるフェスティバルに出演する一方で、現在はPJBB の専任ピアニストとして活動中です。ウイーンやパリのジャズ祭での受賞歴もあり、また、Salif Keita、Henri Salvador、Marcia Maria らなど、ワールド・ミュージック界の大物達のツアーに参加したりと、その民俗音楽にも精通した幅広い音楽性とテクニックを武器に精力的に活躍しています。

現在までに制作された彼のリーダー作品は3枚。2000年リリースされた『 Passeggiata 』 が初リーダー作で、2001年に本作、2006年に『 Ascendances 』を発表してきています。レーベルはいずれもフランスの新興インディーズ・レーベルのCristal Records です。『 Ascendances 』は拙ブログでも『 2006年極私的愛聴盤ピアノ20選 』で紹介させていただいています。

本作はシンプルなピアノ・トリオ編成ですが、そのメンバーが凄いのです。ベースが Remy Vignolo、ドラムスが Andre Ceccarelli、と、およそ考えうるフランスジャズ界最高の布陣なのです。

収録曲は全8曲で、ビージーズのヒット曲≪ How Deep is Your Love ≫ とRemy Vignolo のオリジナル曲≪ Per Alfio ≫ 以外は Alfio のオリジナルで構成されています。そして、M-2 ≪ Zebulon ≫ は親友である Dominique Di Piazza へ、M-3 ≪ Lola ≫ は Kenny Kirkland へ、M-6 ≪ Mauresque ≫ は 恩師であるBernard maury へ、M-7 ≪ Didonade ≫ は敬愛する Michel Petrucciani へそれそれ捧げられたオマージュ集です。

その楽曲は溜息がでるほど美しくエレガントなのですが、僕が彼に最も魅力を感じるのはそのアドリブでの比類なきメロディー・センスです。うっとりするような耽美なメロディー・センスというものは、いくら修練を積んでも身に付くものではありません。

まあ、欧州耽美派ピアニストも玉石混淆の世界で、そんな中からいかに「玉」を見出すかが難しいわけですが、彼のような極上の「玉」を見つけ出したときの喜びは格別です。柔らかに静かに情景を描いていくような楽曲に思わず陶酔させられてしまうこと必至です。もちろん Remy Vignolo と Andre Ceccarelli との呼吸を感じ取りながら進行する有機的な絡みも素晴らしいです。

フランスのポスト・モダン抒情派路線の王道を行く新世代ピアニストとして、これからも絶対目が離せないアーティストだと思われます。

P.S. ヘンリ・サルヴァドールといえば、2月13日に脳動脈瘤破裂による脳出血で
亡くなられていたのですね。享年90歳でした。僕はある方の影響で80年代前半に少しばかりフランス・ポップスにのめり込んだ時期があり、セルジュ・ゲンスブール(&ゲーン・バーキン)からシャグラン・ダムールまで節操なく聴いていたのですが、そんな中でヘンリ・サルバドールも数枚LPを買ってよく聴いたものです。今では手元にはベスト盤CDが1枚しかありませんが、絶対手元に置いておきたい歌声です。ご冥福をお祈りします。


関連記事

FC2スレッドテーマ : JAZZ (ジャンル : 音楽

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-74.html

2008/03/25 | Comment (1) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
この次の記事 : Alfio Origlio 『 Ricordo 』
この前の記事 : Nicolas Folmer 『 I Comme I Care 』

Comment


承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

 |  2012/02/15 (水) 23:40 No.4519

コメントを投稿する 記事: Alfio Origlio / Ricordo

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback

この次の記事 : Alfio Origlio 『 Ricordo 』
この前の記事 : Nicolas Folmer 『 I Comme I Care 』
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。