雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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Miles Davis 『 Munich Concert 』

   ↑  2006/01/05 (木)  カテゴリー: 未分類

 

昨日,マイルスの最近発売になった『 Munich Concert 』が3枚組みで1460円と,格安で発売されていることに触れたので,今日はそのアルバムについてちょっとお話をしてみようと思います。

まず,その前に僕の超個人的なマイルスの愛聴盤について書いてみたいと思います。僕の頭の中には,下記のようにマイルス愛聴期が3期あります。

1)60年代黄金のクインテット期(1964年~1968年)
ご存知,ハービー・ハンコック,ロン・カーター,トニー・ウイリアムス,そしてウェイン・ショーターが在籍していた時期です。アルバムでいうと『 In Berlin 』,『 E.S.P.』,『 Miles Smiles 』,『 Sorcerer 』,『 Nefertiti 』,『 Miles in the Sky 』です。特に,『 E.S.P.』,『 Miles Smiles 』,『 Sorcerer 』,『 Nefertiti 』の4部作は最も針を落としたアルバムです。

2)ジョン・マクラフリン在籍期(1969年~1972年)
上記の黄金のクインテットでは自分の目指す音楽ができないと判断したマイルスは,1968年の『 Filles De Kilimanjaro 』(キリマンジャロの娘)からハンコックに代えてチック・コリアをレコーディングに参加させるようになるわけですが,その直後の1969年の『 In A Silent Way 』ではじめてマクラフリンを起用するんですね。このあたりからが僕はもう誰がなんと言おうと大好きで,マクラフリンの極めて鋭角的な鋭いソロ,カッティング・ギターに,いつ聴いても興奮しちゃうんです。マイルスのやりたい音楽とマクラフリンのR&B,ロックのテイストをもったジャズ・サウンドのベクトルが完全に一致した瞬間だったのでしょう。マクラフリンのギターがあんなに鋭く響くのは,とても人間技とは思えない超高速フレーズを“フル・ピッキング”で弾いてしまうからなんでしょうね。普通のロック・ギタリストだったらハンマリング・オン,プリング・オフを多用して速く弾いているように見せるところを,ちゃんと全ての音をピッキングしているから,あんなに迫力が出るわけです。その点,パット・マルティーノと同じです。
マクラフリンのこの時期のアルバムは,『 In A Silent Way 』にはじまり,『 Biches Brew 』,『 Jack Johnson 』,『 Live Evil 』あたりです。この時期には他に『 Black Beauty 』(1970)と『 At Fillmore 』(1970)がありますが,これらにはマクラフリンは参加していません。他の代役も立てていない完全にギターレスのバンド編成でした。そこがかえって新鮮で,『 At Fillmore 』なんかこの時期にしてはすごくJazzっぽいサウンドになっているんですけどね。『 Black Beauty 』は,テオ・マセロの編集がはいってないので,ちょっと散漫な印象がありますが。で,どうしてこの1970年の一時期,マクラフリンがマイルス・バンドを離れていたのか?あくまで僕の推測ですが,マハビシュヌ・オーケストラのための準備でもしていたんじゃないでしょうか。
大学時代は軽音楽部の先輩達に『 Jack Johnson 』信者が多かったため,僕もこれをよく愛聴していましたが,最近は『 At Fillmore 』や『 Live Evil 』の方がしっくりきます。

3)リッキー・ウェルマン=ジョー“フォーリー”マクレアリー在籍期(1987年~1990年)
1981年のマイルス復帰後の最高傑作は『 TUTU 』であると思いますが,あれはトミー・リピューマ,マーカス・ミラー,ジョージ・デュークが全てをお膳立てしたところにマイルスが吹いただけの音楽で,個人的にはあまり好きではありません。そもそもマーカス・ミラーがマイルスを“よいしょ”して創った一連のアルバムは僕はちょっと冷めた目で見てしまいます。それじゃ,復帰後の旨いところは何処じゃ,というと,ドラムのリッキー・ウェルマンと,ベース・ギターのジョー“フォーリー”マクレアリー(通称フォーリー)が参加していた時期であります。余談になりますが,フォーリーはクレジットを見ますとギターの表記になっていますが,これは間違い。フォーリーが弾いているのは4本弦のベースです。ただし(おそらくオクターブ)高い弦がはってあり,まるでギターのような音色を出し,さらにはチョーキングまでやっちゃってるんですね。スタンリー・クラークやブロンバーグが使ってるピッコロ・ベースみたいなものでしょうか。ただしブロンバーグのは6弦で,ほんとギターそっくりですが(だったら初めからギター弾けよ,お前。)。ついでに言っちゃうとクレジットにボビー・アービングとあるけど,これもロバート・アービングの間違いではないでしょうか。
この2人が加入してからは切れのいいファンクビートと切れのいいギター(正確にはベース)ソロで,バンドとしてのサウンドも決まっていて,マイルスもご機嫌だったようです。かなり饒舌に吹きまくっています。
この時期のオフィシャルなアルバムはほとんどなく,強いて言えば『 Amandla 』ぐらいしかありません。本当のファンク・バンドとしての演奏を聴きたければ,暗黒のブートの世界に足を踏み入れなければなりませんが,《 ちょっとそこまでは 》という健全なマイルス・ファンには,今回の『 Munich Concert 』は待ちに待った嬉しいリリースになったはずです。この1988年のミュンヘンでのライブはブートで以前に発売になっているかもしれません(未確認です。中山康樹著『マイルスを聴け』 第5版 最新版には掲載されていません。)。DVDでは『 Live In Munich 』(輸入盤)として,オフィシャルに発売になっているようです。僕は持ってませんが。また,ちょっと余談になりますが,僕はあまり音楽DVDを所有しないんです。買っても1,2回観て終わりになることが多く,また,観て逆にがっかりすることもあるためです。どうしてCDは繰り返して聴けるのに,DVDは繰り返して観れないのでしょうか。自分でもその理由はうまく説明できません。

ということで,前置きが長くなりましたが,1988年のウェルマン,フォーリー在籍期の迫力あるマイルス・バンドの演奏で,しかも録音もよく(サウンドボード録音か?),なにより3枚組で1460円という破格の値段設定。これは買うしかありません。マイルスの晩年を今まで何となく敬遠して聴いたことのなかった人に,超おすすめです。

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