雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

ブログパーツ

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Helge Lien Trio / Hello Troll

   ↑  2008/12/12 (金)  カテゴリー: 未分類
Helge Lien Hello Troll

ノルウェー王国出身のピアニスト、ヘルゲ・リエンが放つ、前作 『 To The Little Radio 』 から 2年ぶりとなる、通算6枚目のアルバム。

正確にはヘルゲ・リエン単独名義ではなく、デビュー以来ずっと活動を共にしてきたベースのフローデ・バルグ、ドラムスのクヌーツ・オーレフィアールとの3人によるトリオ名義である。

彼らのWeb Site および Liner Notes によると、2007年5月に Bergen で開かれた Nattjazz Festival でHansa 賞を、また2008年7月に開かれたKongsberg Jazzfestival においはDnB NOR 賞という、ノルウェー国内の権威あるジャズ賞を立て続けに2つ受賞しており、ますます勢いに乗る彼ら。そんな付加価値もあり、聴く前から非常に楽しみな作品である。

彼らの旧作はノルウェーのインディペンデント・レーベル Curling Legs か、日本の Disk Union から発売されてきたが、今回は母国の Ozella Music という無名のレーベルから発売された。しかも、前作がスタンダード集であったのに対し本作は、打って変って全てオリジナルで勝負してきた。スタンダードが安易な選曲だとは思わないが、スタンダードにははじめからメロディーの持つ力、求心力が備わっているため、そこそこのアドリブでも聴き手を納得させるこどができるが、オリジナルはそうはいかない。相当の自信と覚悟ななければ全曲オリジナル集は作れない。そんなところから彼らの本作にかける意気込みの程が窺えるのではないか。

全9曲。3拍子と4拍子と5拍子が交錯する複雑な楽曲で幕を開ける。変拍子ではあるが、ヘルゲのアドリブはシンプル。静かな水面が微かに揺れるような静的ラインを刻んでいく。

2曲目は陰鬱なオスティナートが印象的なクラシカルな楽曲。クヌーツ・オーレフィアールのブラシュ・ワークは不気味なほど抑制されている。

3曲目はフリー・フォームのイントロを持った非常にゆっくりとしたテンポ(ルバート)の抽象的な楽曲。フローデ・バルグの完璧なテクニックに裏付けられたボウイングが美しい。

4曲目は速めのラテン・ビート。冒頭から静かな曲ばかりだったので良いアクセントになっている。が、クヌーツはまたしてもブラシュを持っているので盛り上がりに欠ける。

5曲目は再びクラシック・スタイルのピアノソロから始まる5拍子の曲。またもやクヌーツはブラシュ。とにかく、今回はクラシック、特にチェンバー風の楽曲が多い。3人とも元はクラシック教育を受けたエリートであるから、このあたりは流石に巧いが、どうも以前のような過激性、前衛性に欠けている。

結局、7曲目のタイトル曲 ≪ Hallo Troll ≫ だけが彼ら本来の刺激臭が漂う楽曲だった。まあ、2001年のデビューから8年もたつのだから、スタイルが変化していくのも仕方ないのだが、どちらかと言えば2005年の『 Live 』以前の作風の方が僕は好きだ。

でも、まあ、危険な鋭さみたいなものは随所に感じられ、そのあたりはプラグドとアンプラグドの違いこそあれ、E.S.T. 通じるものがあると思う。エスビョルン・スヴェンソン亡きあと、同じスカンジナビアンとして、彼の遺志を継ぐものはヘルゲしかいない。 次作に期待する。
関連記事

(記事編集) http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-8.html

2008/12/12 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
この次の記事 : Jim Beard / Revolutions
この前の記事 : 田中啓文 / 落下する緑

Comment

コメントを投稿する 記事: Helge Lien Trio / Hello Troll

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメントとして投稿する。(管理人にのみ公開)
 

Trackback

この次の記事 : Jim Beard / Revolutions
この前の記事 : 田中啓文 / 落下する緑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。