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先日,ブログ「Jazz&Drummer 」の管理人naryさんと,「サックス・トリオ」の話をしていた際,「そういえばトランペト・トリオって聴いたことあったかな~」とおっしゃっていたので,「いやいや,ありますよ~,naryさん。しかも上物が。」ということで,今日はアビシャイ・コーエンの『 The Trumpet Player 』(FSNT)を取り上げてみました。
久しぶりに取り出して聴いておりますが,いつ聴いても気分爽快,スッカっとする実に爽やかな吹きっぷりです。で,兎に角巧い。こんな凄い奴が今まで何処に潜んでいたんでしょう。このアルバムを僕が知ったのは昨年3月に発売になったジャズ批評No.124 「トランペット最前線2005 」のインタビュー記事で取り上げられていたのがきっかけでした。この記事では本作を「驚天動地の傑作」と絶賛していました。けっして過剰広告ではなく,本当に凄かった。好みにもよりますが,トランペットは荒削りでも不良っぽく,ブリブリ吹きまくる方が好きなのですが,まさに彼はそんな願望を満たしてくれる理想型です。僕は基本的にピアノレスが好きじゃないのですが,本作はそんなハンディーを差し引いても余りある出来の良さだと思います。
現代イケメン・トランペッター3人衆と言えば,クリス・ボッティー,ティル・ブレナー,そしてアビシャイ・コーエンかと思っているのですが,他の2人が軟派路線であるのに対し,コーエン君は硬派であります。台所に無造作にトランペットを置いて,チューニング管をタオルで拭いちゃったりもします。こんな男っぽいコーエン君はイスラエルのテルアヴィブ生まれなんですが,年齢不詳。必至に検索したのですが,ヒットするのはベーシストのアビシャイ・コーエンの年齢だけ。写真からは30歳代前半ぐらいに見えるけど。8歳からトランペットを吹き始め,10歳時にはビック・バンドに在籍していたと言うのですからやはり天才肌なのでしょう。若い頃は様々なジャンルをこなし,スタジオやTVの仕事がメインだったようです。1997年にボストンに移住しバークリー音楽院に籍を置き,同年のセロニアス・モンク・コンペティションのトランペト部門で3位に入賞しています。現在,いくつかのバンドを掛け持ちしていますが,メインの活動はイスラエル人だけで構成された<Third World Love >のようです。このグループのアルバムは,Fresh Sound World Jazzから発売になっていますが,ラテン,ロックなどの色調が強そうで,僕の守備範囲外の危惧もあり,所有していません。なにしろ,Avishai Cohenで検索すると,同名ベーシストの記事ばかりヒットし,このトランペッターのコーエンの記事が埋もれて見つけずらいのですが,おそらく,彼のリーダーアルバムは本作『 The Trumpet Player 』だけのようです(間違っていたらすみません)。こんなに巧いんだから早くメジャー・デビューして欲しいですね。
ベースのアビシャイ・コーエンのHP http://www.avishaimusic.com/
トランペットのアビシャイ・コーエンのHP http://www.avishaicohenmusic.com/
ややこしいです。
本作はこちらで試聴できます。
Avishai Cohen 『 The Trumpet Player 』FSNT 161CD
Avishai Cohen (tp)
John Sullivan (b)
Jeff Ballard (ds)
Joel Frahm (ts) 3曲に参加
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- the omer avital group 『 asking no permission 』 (2006/02/09)
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2006/02/05 | Comment (6) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |しょぼいオーディオじゃ,あまり体感できませんが,
naryさんちのハイエンド・オーディオで大音量でこれを聴くと,ジェフバラのドラムがめちゃくちゃ凄い音で聴けるでしょうね~。浴びるようにジェフバラを聴いてみた~い,と思う好盤でした。
この記事を読ませていただいてさっそくHMVのウィッシュリストに入れていたのですが、トランペット・トリオということでいまいち踏ん切りがつかなくて、今までほったらかしにしていた次第。
でも買ってよかったです。
というかこれを聴かずして現代ジャズを語る資格はありませんね(苦笑)
それぐらい凄い作品だと思います。
こちらからもTBさせていただきます。
>アビシャイ参加作では、FSWJの「JINGA QUINTET」というのが、あって、これもなかなか良いです。
ジンガ・クインテットの「A Day Gone By」が,ジャズ批評に載っていました。頭にインプットして,今度探してみます。
>クリス・ボッティー,ティル・ブレナーは私には全く合いませんです(笑)
そうですか。僕はぎりぎり守備範囲内ですけどね。2人とも本当は凄く巧いメインストリーマーなのかな,と思いますけど,やっぱりまずはセールスのために魂をレコード会社に売り渡しているとしか思えないんですよね。僕が20歳若ければ,クリス・ボッティーの「Night Sessions 」あたりを車でかけながら,オネーちゃんとドライブしたいな~。
クリスさん、こんにちは!
この作品、リリース当時凄く話題になり、私も直ぐに買ってよく聴きました。
ちなみに、アビシャイ参加作では、FSWJの「JINGA QUINTET」というのが、あって、これもなかなか良いです。
どうやらニューレコーディングも完了したようですね。
これからちょっと注目してみたいと思います。
クリス・ボッティー,ティル・ブレナーは私には全く合いませんです(笑)
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