雨の日にはジャズを聴きながら90年代以降のジャズを気ままに綴っています。 旧ブログ 『 雨の日には JAZZ を聴きながら 』 からのデータ移行は終了しました。ジャズ以外にも、時々デジタル関連の物欲記事、最近ハマっているカメラの話題も少しアップしています。 

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西山 瞳 『 Cubium 』

   ↑  2006/09/23 (土)  カテゴリー: 未分類

僕が以前からEnrico Pieranunzi(エンリコ・ピエラヌンツィ)の事が好きだと書いていたら,情報通のmartyさんから,「日本人エンリコ」と噂の西山瞳さんというピアニストが凄いよ,と教えていただいていたので,今回のデビューアルバムをずっと楽しみにしていました。僕は今まで彼女を聴いたことがなかったのですが,関西(martyさんも関西の方です)ではかなり有名のようです。6歳でクラシックをはじめ,18歳でジャズ・ピアノに興味を持ち,音大卒業後にエンリコを聴いて傾倒していったそうです。現在26歳ですからジャズ・ピアノを始めてから8年,エンリコを知ってからまだ5,6年ですよ。それでもう欧州系のアルバム作っちゃうんですから,それだけで大したものです。才能豊かなんでしょうね。

レーベルはSpice of Lifeで,メンバーは当然Spice of Lifeお得意のスウェーデンの名手を手配しました。ベースがHans Backenroth(ハンス・バッケンロス)で,ドラムスがAnders KjellBerg(アンダーシュ・シェリベリ)。ハンスはSweet Jazz trio のベーシストです。と言ってもピンときませんね。僕も以前に1枚買ったことがありますが,先程探したけど何処にもない。行方不明です。あまり印象に残らなかったトリオでした。トリオと言ってもベース,ギター,クラリネット(だったかな)のトリオでした。僕がハンスを意識したのは,先日発売されたばかりのUlf Wakenius(ウルフ・ワケニウス)を中心としたユニット,In The Spirit of Oscarのアルバム『 Cakewalk 』でした。オスカー・ピアーターソンの曲を結構忠実に再現したアルバムでしたが,そこでまさにペデルセンそっくりに弾きまくっていたのがハンスでした。音色,ノリ,ソロでの音使いやラインまで,ペデルセンと瓜二つのベーシストです。もしかするとハンスってペデルセンニに師事していたのかもしれません。

ますはM-1 《 Cubium 》のイントロの2, 3秒を聴いて,「お~,エンリコに似てる~」なんて感心。でもまあ,聴き進むうちにそれほどエンリコには似ていないような気になってきました。エンリコの派生型であることには間違いないし,エンリコ・ジャズの香りは十分漂っています。でもまあ,エンリコに比べればタッチが弱いし,テンションも希薄。エンリコって,叙情的な方向に突き進むと思うと突然フリーフォームに突入したり,思索的なフレーズを弾き出したと,聴き手に緊張感を強いる感がありますし,なによりも熱きイタリアーノの血が感じられるんですよね。“パッショネート”。エンリコにはそれがある。それに対して,瞳さんには感情の高ぶりみたいなものがあまり感じられないんですね。でも,誤解しないでくださいね。瞳さんのタッチは確かにエンリコに比べたら弱いけど,音は正確で曖昧さの微塵も感じられないので,弱いというより優しいタッチと言った方が適切だと思うし,たとえ弱いとして,そんなマイナス点を差し引いても十分余りある彼女の魅力がこのアルバムには詰まっています。

兎に角,曲が美しい。作曲能力にすごく長けています。欧州ジャズ・ファンというのは例外なく美旋律愛好家であると思うのですが,そんなうるさいファンを満足させるだけの美旋律をふんだんに用意してくれています。ややハーモニー過剰気味に感じる部分や,旋律がホリゾンタールで,メロディーが立っていない感じもありますが,でも,やっぱり綺麗な音色と旋律で,メロメロです。大好きですよ,こういう曲。M-4《 you are not alone 》なんか,もうたまりません。こういう哀愁美曲があの華奢な指先から紡ぎ出されていると思うと,もう,それだけで,,,,。ハンスのソロも泣けるな~。ペデルセンの蘇りみたいだな~。

ということで,瞳さん,横濱ジャズプロムナードに出演するのですが,ライブは10月7日の土曜日だけなんですね。残念。僕,仕事の都合で8日の日曜日しか観に行けないんです。仕方ないのでロブ・ヴァン・バヴェルやフェイ・クラーセンでも観に行ってきます。
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2006/09/23 | Comment (9) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


クリスさん、どうもです

TB忘れてましたです(苦笑)
さっそく貼らせてもらいます。

西山はリズム隊のおかげで楽しめました。
日本人でもこれぐらいヨーロピアンな人たちがいるといいのですが、ないものねだりしても仕方がありませんね。

nary |  2006/10/11 (水) 08:58 [ 編集 ] No.2333


ジェームス・ディッケンソン

僕も気になっているのですけど,まだ手に入れていません。

北欧系の美メロね~,イイですよね。僕はちょっとバップぽい演奏かなと思ってましたが,リリカル路線なんですね?

西山瞳さんを教えていただき,感謝しています。
彼女のブログもこれからチェックさせていただこうかと思っています。ちょっとミーハー気分ですけど。

criss to marty |  2006/09/26 (火) 13:45 [ 編集 ] No.2334


おっしゃる通り

>それよりもやはりバックの2人に興味深いものがあります。

バックの2人,良いですよ。この2人のおかげでまともな作品になったと思います。

国内ツアーって,当然日本人とのトリオですよね。あの欧州リリシズムの世界感って,日本人バックで再現できるのか,ちょと心配ですけどね。

criss to nary |  2006/09/26 (火) 13:29 [ 編集 ] No.2335


横浜プロムナード

僕もみなとみらいホールから動かないような気がします。子供は妻の実家にあずけて,ライブは妻と行こうかと考えていますが,ジャズに興味のない妻に一日中ジャズを聴かせるのもかわいそうかと思ったりして,今,迷っています。

西山瞳さんはやっぱり力強さはないですよね。見ての通り華奢ですからね。体重40kgぐらいじゃないかな。でもその割に頑張っているようにも思って,愛おしくなりますが(笑)。

完全に僕の趣味の問題ですね。僕,弱々しい子に弱いので。妻も昔は弱々しかったんでよ。今ではぶよぶよおばちゃんですが。

criss to monaka |  2006/09/26 (火) 13:26 [ 編集 ] No.2336


クリスさん、こんばんは

ついに購入されましたか?
私が推薦した手前、少し責任を感じますが、彼女はまだまだ成長段階ですので、これからもっとうまくなると信じています。
http://blog.livedoor.jp/hitomipf79/" target=_blank>http://blog.livedoor.jp/hitomipf79/
彼女自身のblogの9月10日分に1曲毎の解説がありますが、注目曲はやはり1と4ですね。特にクリスさんお勧めの4は、彼女自身のエヴァンスへのトリビュート曲で、ライヴでも滅多に披露せずに封印していた曲です。昨年末のコンサートで久しぶりに演奏され、終了後に本人に是非CD化してほしいと直訴したのですが、なかなか難しいんですよ、と少し否定的でした。今回収録されることがわかって、大変嬉しく思っています。
今月はクラシックギターの方とのジョイントライヴに行ったのですが、クリスさんがおっしゃるように作曲能力とセンスはすごいですね。即興で1曲演奏された曲もなかなかの出来でした。
11月にもコンサートに行きますが、ここではFAZIOLI ファツィオーリというピアノで演奏されます。エンリコがEGEAの録音で使用しているピアノでどれだけの演奏を聴かせてくれるか今から楽しみです。

ところで、「Cakewalk」ですが、James Dickenson Trioを中古で入手しました。これも美メロばかりです^^;
では、また。

Marty |  2006/09/24 (日) 20:31 [ 編集 ] No.2337


クリスさん、こんばんは

西山瞳は私も今回のアルバムが初体験になる(注文品の抱き合わせの関係でまだ未着です)のですが、やはり思ったとおりリリカルな方面のエンリコ路線のようですね。
まあ、女性ですので当然といえば当然でしょうね。
それよりもやはりバックの2人に興味深いものがあります。

nary |  2006/09/24 (日) 18:50 [ 編集 ] No.2338


楽しみですね

monakaです。毎日お忙しくて大変ですね。横浜JAZZ私も日曜だけです。横浜みなとみらいホールに居続けるような(いつもは動き回るのですが)気がします。かわいい子置いていいんですか。

monaka |  2006/09/24 (日) 00:48 [ 編集 ] No.2339


私も

エンリコのフレーズがと思って、タワーレコードで試聴してやめました。仰るとおり、良い音ですメロディーがきれいですが、力が感じません。素晴らしい雰囲気は感じるので、期待しましよう。

monaka |  2006/09/24 (日) 00:38 [ 編集 ] No.2340


Crissさん、こんばんは。

>残念。僕,仕事の都合で8日の日曜日しか観に行けないんです。

残念ですね。私も中々聞きに行けないのですが、年末に帰省したときに何とか、と考えています。
西山瞳さんの現在のトリオは素晴らしく、特にドラマーの清水勇博さんは関西注目度ナンバーワンです。
私もブログで取り上げましたのでTBさせて頂きます。

funky_alligator |  2006/09/23 (土) 23:39 [ 編集 ] No.2341

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